導入事例 | WOVN.io | Web サイト多言語化・翻訳対応ソリューション

負荷のない多言語サイト運用/翻訳精度向上/英語サイトの表示速度担保/海外 SEO 対策、WOVN.io は“やりたいことをすべて実現できるサービス”だった(株式会社アミューズ) | 導入事例 | WOVN.io

作成者: 大森|Sep 6, 2023 3:00:00 AM

「アスマート(A! SMART)」は、アミューズが運営・運用しているアーティストオンラインショップです。 アーティストのオフィシャルグッズやCD、映像作品をはじめとした様々な商品を販売しています。今回 WOVN.io を導入し、アスマートの多言語対応を行いました。導入後、運用負荷をかけることなく、翻訳精度の高い多言語サイト構築を実現できたというお話をお伺いしました。

<目次>

アスマートは、海外ファンにとってアーティストグッズを購入できる“唯一の場”

高橋:
アスマートは2017年頃から多言語対応を行っており、元々は。英語、ドイツ語、フランス語、簡体字、繁体字など、計9言語に対応していました。

アメリカやヨーロッパでツアーを行うアーティストには、もちろん海外ファンも多くいます。彼らは英語版の公式 SNS などを経由してアスマートを訪れるのですが、いざグッズを購入しようとした時、情報が日本語表記のみのため、商品説明などを理解しきれず購入が難しかったそうです。そこで、海外ファンのご要望に応えるために多言語対応を開始することにしました。

藤井:
アーティストのマネジメントや売り出し方はそれぞれ違いますが、アーティストグッズは国内・海外関係なく同じ商品を全世界に向けて販売しています。商品数は常時1万点以上あり、新商品も多い時には毎日、毎週追加されることもあります。

高橋:
基本的に弊社で作っているグッズは、アスマートでしか販売していないので、海外ファンからすると、好きなアーティストのグッズを購入できる“唯一の場”なんです。アクセス数で見てみると、アーティストグッズの購入はアメリカ圏、俳優のグッズは中華圏からが多いですね。

英語ネイティブでなくても違和感を覚えるほど誤訳のある多言語サイトだった

高橋:
WOVN.io 導入前は9言語対応していたものの、翻訳精度がそれほど高くなくて、情報がきちんと多言語化されている状態ではありませんでした。「とにかく海外ファンの要望に応えて多言語対応しなければ」が先行した結果、英語の得意でない日本人が見ても、「明らかにこの翻訳おかしいな」と気づくほどで、作品名やアーティスト名といった固有名詞にまでも誤訳が生じていました。英語であればなんとか翻訳チェック・修正はできるかもしれませんが、ドイツ語やフランス語になると翻訳チェックすらできない状況だったので、今思えばどの言語でも相当な誤訳が起きていたんだろうなと思います。

藤井:
リニューアル前のシステムは、管理画面に同時ログインできるのは一人のみという仕様になっていました。なので誤訳に気付いても、すぐに翻訳修正することができず、後回しになってそのまま放置してしまうこともありましたね。

高橋:
専任の翻訳担当もいないですし、「手の空いているメンバーがいたら翻訳修正しておいて!」といった片手間での運用で、多言語対応には全く時間を充てられていなかったです。修正方法を間違えてしまうと、修正データが消えてしまうこともありました。

藤井:
そこでアスマートのサイトリニューアルをきっかけに、多言語対応も見直すこととなりました。
アスマートはコンシューマー向けのサービスの中で売上の大きい割合を占めていたので、サイトリニューアルは社内でも注目度の高いプロジェクトでした。

 

「多言語サイトの運用のしやすさ」が決め手、WOVN.io はやりたいことを全て実現できるサービスだった

藤井:
多言語対応を見直すにあたって、重視したのは2点です。
一つ目は、「多言語対応を負荷なくスピーディな運用ができること」

高橋:
運用メンバー誰もが使いこなせる UI/UX で、他の業務を行いながらも、誤訳に気付いた時には、スピーディかつ簡単に翻訳修正ができるサービスを求めていました。

藤井:
二つ目は、「翻訳精度の高い英語サイトを構築すること」です。
9言語対応時は、多くの誤訳が発生していることが課題でした。それならば、英語のみに注力をして、その分翻訳精度の高いサイトを作りあげようという方針になりました。

WOVN さんは、サイトリニューアル時にベンダーさんから紹介していただいたことをきっかけに知りました。直感的な操作性やシステムに詳しくないエンジニアでもわかりやすい UI/UX、海外 SEO 対策、そして我々が重視していた「多言語サイトの運用面」と「翻訳精度」の課題を解消できるサービスであったことから WOVN.io の導入を決めました。

今回は、API 連携の導入で翻訳データベースの多言語対応を行いました。これにより、英語サイトの表示速度を担保できるようになります。WOVN.io はまさに、私たちがやりたいことをすべて実現できるサービスでしたね。

運用負荷をかけない多言語サイト構築を実現、海外ファンにとって「使いやすい」アスマートに

高橋:
WOVN.io を導入してからは、アーティスト名や作品名などの固有名詞はもちろんのこと、サイト全体として誤訳が本当になくなりました。たとえ誤訳を見つけたとしても、ライブエディター機能を使うことで、実際の画面を見ながら簡単に修正できるようになりました。

運用の流れとしては、自動翻訳後に WOVN の管理画面上から翻訳チェックを行い、公開をしています。公開前後で翻訳に手直しをいれることはほぼありませんね。WOVN さんを信頼しています(笑)。機械翻訳を使っているため、誤訳が発生する可能性もありますが、用語集機能と組み合わせて利用することで、一定以上の翻訳品質を担保できる多言語サイトを構築することができました。

アスマートリニューアル後、サイトの UI/UX に関するアンケートを実施したのですが、おかげさまで多くの海外ユーザーから「使いやすい」「見やすい」という声をいただくことができました。

藤井:
導入時も、専任のサポート担当の方からこちら側の質問にすぐに回答いただけたので、短時間で課題解決を行うことができました。また、管理画面を見るたびにどんどん新しい機能が追加されていて、運用が楽になっていくんだなとイメージがわきますね。

アーティストのさらなる海外ファン獲得の一助を担うサービスへ

高橋:
どこまでいっても“アーティストありき”のビジネスですので、e コマース発信のみで働きかけていくのは難しい部分もありますが、アスマートで仕入れた情報をアーティストのマネジメントに間接的に活かしていけたらと考えています。そこから新たな海外ファンを獲得し、海外ファンがアスマートでグッズを購入するといったサイクルを作りだすなど、アスマートが海外へアーティストを売り出していく一助となれればいいなと思います。そして最終的には、全アーティストの海外人気を高めたいですね。

他にも、アスマートは海外配送対応も含めた越境 EC サイトであるため、他社アーティストグッズの委託販売も行なっています。弊社所属のアーティストだけでなく、あらゆるアーティストの海外対応をアスマートでサポートしていきたいです。

藤井:
アーティストがグッズを届けたいタイミングで海外に向けても発信できるようなプラットフォームでありたいと思うと同時に、アスマート自体の海外認知度もこれからさらに向上させていきたいですね。    

(取材日:2023年7月)


■WOVN.api を導入いただいた Web サイト
アーティストオンラインショップ 「アスマート(A!SMART)」
URL:https://www.asmart.jp ※外部サイトへ移動します