体験型レジャーなどの予約サイト「asoview!(アソビュー)」の運営を手がける、アソビュー。お客様の海外比率が高い施設において、デジタル化推進と同時に多言語対応が必須となり、WOVN.ioを導入し、お客様の利便性向上を実現したというお話を伺いました。
竹内:アソビューは、一般消費者向けに遊びやレジャーの Web チケットを販売するサービスの運営と、施設ホームページ内のチケット販売機能をサービスとして提供しています。主なユーザーは国内の企業になりますが、中でも後者の、ホームページ内のチケット販売機能の多言語化という点で WOVN さんを利用させていただいております。
酒井:事業全体で言うと、アソビューというプラットホームを通じて国内のお客様に遊び・体験を提供するということが一つ。先ほどもでましたが、施設のチケット販売を含めた、デジタル化推進による売上・集客力向上の観点でご支援させていただいている領域。各地の販売サイトや集客サイトとの連携をした販売。BtoB 向け・BtoC 向けにご利用いただける、各体験や Web チケットのギフトサービスも行っています。あと地方創生という名目で、各地方での体験サービスを作るところからそれを磨き上げるところまでを一貫して行っています。領域で言うと大きくこの5つですね。
各施設のデジタル化を推進する中で、やはり国内だけなく、増加する外国人利用者への対応が必須になってきているため、サイト多言語化のニーズは増加しています。
酒井:最初に二条城のチケット購入サイトに WOVN.io を導入をしました。世界遺産である二条城は、国内のお客様はもちろんのこと、外国人の利用比率が非常に高い施設です。海外のお客様には、二条城のようないわゆる日本的な施設がやはり好まれますね。なので、もともとはキャッシュレス化・ICT 化推進という目的でアソビューの Web チケットサービスを導入いただいたのですが、合わせてインバウンド対応も必要だとなり、WOVN.io を導入しました。
竹内:当時のシステム選定に私は関わっていないのですが、海外のサービスも含めいくつかある候補の中で、導入実績やサポート面、運用面を比較検討し、WOVN.io を導入することとなりました。二条城の件より以前に、別件で検討が一度あったみたいで、WOVN さん自体は二条城の導入時より前から知っていたと聞いています。
酒井:もともと外国人の利用比率が高い施設なので、我々アソビューという国内事業が機能をご提供させていただいたのにも関わらず、海外の方にも国内同様にご利用いただけているというは非常に効果があったところだと思っています。
集客というよりも、外国人利用者の利便性向上ですね。海外の方にとって、窓口での現金のやり取りは非常にハードルが高いので、事前決済をした状態で来場し、スマートフォンを見せるだけで入場できることは、特にインバウンド旅行者に関しては、デジタルエクスペリエンスの向上・利便性の向上という観点でかなり寄与できていると感じております。二条城さんからも、海外の方がスムーズにご利用いただいているという話は頂戴しております。
酒井:二条城さんの成功事例をきっかけに各施設からお問い合わせをいただくケースが非常に多かったですね。観光施設は、民間もしくは国や地方自治体が運営している大きく二つのケースがありますが、後者においてはこれまで ICT 化・キャッシュレス化が全く進んでいませんでした。その第一歩として、二条城さんの ICT 化・キャッシュレス化がスタートしたと認識しています。その後、かなり多くの国営施設からお問い合わせを頂いて、実際導入まで至っているケースもかなり多かったです。
向井地:導入自体はすごく簡単な言い方をすると、“コードを1行足せば適用できる”ので、そこまで工数をかけることなく導入ができました。WOVN.io の機能でいうと、ライブエディター機能を利用すれば、修正後にミスを見つけた場合にすぐ手直しがきくので助かっています。
海外プランは僕が作成をしています。当初は自分がそこまで翻訳作業が得意なわけではないですし、WOVN.io を使いこなせるのか心配だったんですけど、理解できるようになるまでは早かったです。WOVN.io を触り始めてからまだ2ヶ月くらいですが、時間をかけずに海外プラン作成や、翻訳作業を行えるようになりました。
酒井:日本のインバウンド市場はこれからさらに拡大し、4千万人を目指すという非常に注力されている市場です。なので今後も、各施設がチケットダイレクトの導入と同時に多言語対応が必須になると思いますので、より横展開を進めていきたらと考えています。
アソビューでは現在、英語、繁体字、簡体字、韓国語の4言語のみを利用させていただいていますが、現時点でもいくつかの施設から、タイ語やフランス語など、他の言語を利用したいというご要望もいただいていますね。
また、チケットダイレクト以外でも、海外向けに多言語で提供したいサービスが出てくると思いますので、そこで WOVN さんを活用させていただければと思います。
向井地:WOVN さんへの要望としては、運用担当としての意見ですが、翻訳反映後のスピードですね。たまにタイムラグが生じることがあるので、スピード改善がされればいいなと思います。
酒井:あとは、どの言語から買われているのかという部分をやっぱり知りたいですね。ある程度言語によってどの地域からお客様が来てるかが把握できるようになるので、どの言語から買われているか・どの言語のセッション数が多いかがデータとしてあって、購入実績と紐づくみたいなところができれば非常にいいなと思います。
(2020年3月)