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アジャイル開発のタスクとして「翻訳」を考慮しなくてよい WOVN.io。エンジニアでなくても直感的な操作で多言語化運用を。

kv_株式会社NTTドコモ

課題

- 海外市場をターゲットにするため、サービスの英語対応が必要だった

- 海外展示会で利用するために、スピーディーに導入できるサービスを求めていた

解決策

- 開発不要で英語対応可能な WOVN.io を一週間で導入

- エンジニアでなくても使いやすい管理画面の操作性のある WOVN.io を採択

結果

- 頻繁にアップデートのある開発タスクの中で、翻訳工数を考えずに済むように

- 自動翻訳や用語集を活用することで、翻訳し直す手間を省くことを実現

- 現地スタッフから非常に使いやすいという反響があった

さまざまな産業分野において、安全かつ効率的に多くのドローン運用をサポートするプラットフォームの実現を目指し、インフラの老朽化や高齢化社会による労働人口の減少などの社会課題解決に取り組む、ドコモのドローンプラットフォームサービス「docomo sky」。海外市場をターゲットにしたサービスの英語対応を、 WOVN 導入によりわずか一週間で実現しました。現在の翻訳運用や翻訳精度の考え方についてお伺いしました。

 

趣味の領域から仕事での活用へ、ドローン活用促進で日本の社会課題を解決していく

私は、ドローンプラットフォームサービス「docomo sky」の開発をしています。いくつかある開発チームのタスク管理や新しい機能の仕様検討など、開発の統括的な役割をしています。

世の中のスマホ普及により、センサー機器が小型化しコモディティ化したことで、ドローンの機体性能も年々向上してきました。そこで、これまでは趣味の領域で使われていたドローンが、例えば鉄塔点検や橋梁点検のように、高いところや危険な場所など簡単に人が立ち入れない場所での作業において応用できるのではないか、同時に労働人口が減りゆく日本の社会課題を解決する一つの手段になるのではと着目されはじめたのです。

ドローンを仕事に応用するために重要なのは、「遠隔で自動的にかつ正確に安全に」飛行することです。そこで、ドコモの強みである携帯電話の電波を介してドローンを制御することが、ドローン活用の促進と社会課題解決に向けた取り組みになるのではないかと考え、ドコモはドローンビジネスを始めることになりました。

現時点では設備点検を必要とする事業者様をはじめ、災害状況を把握されたい自治体様や、その他にも農業分野、病院間の医療物流などでもご利用いただいております。とはいえ、「ドローンプラットフォーム」と謳っていますので、特定の業種や利用者をきちっと設定しているわけではなく、ドローン業務でお使いになられるすべての方に使いやすいアプリケーションというのを心がけて作っています。

 

エンジニアでなくても運用できる、WOVN.io の段違いな管理画面の使いやすさを実感

国内ではソーラーパネル点検からドローンサービスを開始し、自社の基地局点検の経験を生かしてサービスを展開していますが、このノウハウは海外市場にも応用できるのではないかと考えました。そこで東南アジア周辺をターゲットとし、海外への鉄塔点検に踏み出すべく英語対応の検討をはじめました。英語対応可能なサービスを Web で検索した中で、WOVN さんは非常に見やすくて機能的なサイトを作られていましたので、直感的に「これは使えるサービスだ」と思い WOVN さんに連絡させていただきました。

本格導入前に WOVN.io を検証導入した際に印象に残っているのは、段違いな管理画面の使いやすさです。かなり良い精度で自動翻訳されますし、やはり我々はドローンやアプリケーション特有の専門用語を多く扱いますので、そういった固有名詞や専門用語の翻訳を管理画面の設定だけで完結できるところがありがたかったです。本来アプリケーションの開発・翻訳はエンジニアの手を借りないとできないところですが、エンジニアでなくても運用できる部分は非常に助かっています。

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(英語化された docomo sky 管理画面)

 

 

開発タスクの中で、翻訳工数を全く考えなくて済むように

導入期間は一週間と非常に短い期間でしたが、おかげさまで特にトラブルなく対応できました。現在もアジャイル開発を進めていますが、メンテナンスも先ほど言ったとおり、管理画面の設定だけで簡単に行えます。開発タスクを考えるときに翻訳作業をほぼ考えなくていいことが検証段階で分かったので、「一週間での導入」が今でも生きてきています。

英語対応後、変な話ですけれども現地関係者から特にフィードバックがなかったんです。逆に言うと不満がなく、非常に自然に受け入れられているのかなと捉えています。なので、 WOVN さんを選択したことは間違ってなかったと思っています。海外ユーザーはまだトライアル利用段階ですので直接お客様の声は受け取れないですが、現地スタッフからは非常に使いやすいという反響がありました。

運用面においては、極端にいうと毎週開発・リリースがありますので、一つ一つ翻訳を手作業で行うと間に合いません。基本的には自動翻訳をあて、指摘があれば都度翻訳を辞書登録する運用方針をとっています。アジャイル開発なので、頻繁にアップデートが起こるという問題をどう解決するかを、今回の英語対応で一番重要視していました。一度翻訳をしてもテキストラベルが変わればまた翻訳し直さないといけない、合わせてユーザーガイドも変更しなければいけない、と作業量が雪だるま式に増えていくのが見えていましたので。

その点、WOVN さんを機械翻訳をベースで利用しているので、翻訳をし直す手間を省けるところ、固有名詞や専門用語は自分たちで設定できるところ、管理画面がすごく分かりやすくシンプルで使いやすいところなど、これは今後すごい力を発揮するだろうと思いました。今の開発においてはもうガンガン画面とかを変えるんですけれども、英語翻訳タスクの工数をいちいち見込む必要がなくなったぐらい業務が効率化されています。

WOVN.io は非常に使いやすいので、サポートを受ける場面がほとんどない状態ですね。導入初期に日本語と英語での表示・非表示切り替えについてご質問しましたが、ノウハウとして我々で蓄積しましたので、基本的に自立して活用できている状況です。何か発生してもすごく軽度のものですのであまり心配していないといいますか、とりあえず WOVN さんに話せば解決するだろうという安心感がありますので非常に助かっています。

 

Web サイトの英語対応に求める翻訳精度とは

最初に WOVN さんとお話させていただいた時に、「英語翻訳の重要性」についてお伺いしました。そこまで精度の高い翻訳が必要なのか、意味が伝わればいいレベルの翻訳で十分なのではないか、というお話をされていたんですね。そこに私はすごく賛同しました。

我々も日本語においてでも言葉をあまりつけなくても使えるような UI/UX を考えておりましたので、非常にその考え方とマッチしました。なので、開発で苦労されている方は WOVN さんのサービスを使うことにすごく意義がありますし、付加価値が高いと思っています。

 

機械翻訳や翻訳精度は、国にこだわらずサービスを展開していける強い味方

WOVN さんは英語以外の言語にも機械翻訳できること、また翻訳精度の高さがあります。今は英語のみ導入していますが、今後他の言語を追加で対応する場合、たとえ我々メンバーが知らない言語であってもある程度信用して使っていけますので、国にこだわらずサービスを展開していけるのは非常に強い味方だと思っております。海外へのビジネス展開は、ビジネスモデルの検討さえできればシステム面での海外対応は怖いものがないと思っております。

ドローンビジネス全体の展望としては、日本におけるドローン活用が政府としても推進されていますし、7月に弊社からもドローンでの利用を想定した通信プランである「LTE上空利用プラン」をリリースさせていただきまして、いよいよドローンが空を飛び交うような未来が身近に迫ってきていると考えています。ですが、あくまでドローンは手段でありますので、困っている方々が便利に簡単にドローンを業務で扱えるシステムをドコモとして提供していきたいと思います。

(取材日:2021年8月)

■WOVN.io を導入いただいた Web サイト

docomo sky サービスサイト / ユーザーガイド
URL:https://guide.docomosky.jp/
※外部サイト へ移動します

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docomo_logo

株式会社NTTドコモ

https://www.nttdocomo.co.jp/

国:日本

業種:TMT

従業員規模:1,001名〜

「docomo sky」https://www.docomosky.jp/

所在地:東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー
代表者:代表取締役社長 井伊 基之
事業内容:・通信事業
・スマートライフ事業
・その他の事業

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成瀬 龍一さん

5G・IoTビジネス部 ドローンビジネス推進担当 第二ビジネス担当 主査

趣味:ネットゲーム、料理

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