導入事例 | WOVN.io | Web サイト多言語化・翻訳対応ソリューション

多言語での情報発信量は 2 倍以上に、翻訳コストは 1/2 に(ハウステンボス株式会社) | 導入事例 | WOVN.io

作成者: 大森|Jun 1, 2021 3:00:00 PM

ヨーロッパ風の街並みが魅力の、日本一の広さを誇るテーマパーク「ハウステンボス」。今回 WOVN.io を導入することにより、複雑だった多言語サイトの運用体制を一本化することで、コスト削減や外国籍の方の関心を高めるなどの様々な効果が生まれたというお話をお伺いしました。

 

環境に配慮した「本物」の街づくりを追求する、ハウステンボス

 私が所属する国際営業課は、海外向けのプロモーションや、長崎県様や佐世保市様と連携しての海外のお客様誘致に関わるところで、ハウステンボスの PR をしています。今はコロナ禍で訪日旅行自体がなかなか難しいところではありますが、コロナ前はハウステンボスの入場や宿泊のツアーを造成いただくインバウンド関係の旅行会社様や OTA 様 への営業や海外からのお客様の宿泊予約やハウステンボスへの入場手配、各旅行会社様との調整が主な業務でした。また海外からお越しいただきます教育旅行に関しても、ハウステンボスで遊ぶだけではなく、体験の需要が高まっており、今後の取組として、SDGs に関するプログラムについてのコンテンツ開発にも携わらせていただいております。

実は、ハウステンボスですが、開園当初から環境に配慮した街づくりを目指しています。園内で出た汚水も、高度の汚水処理によって飲めるくらいまで綺麗にするんですよ。綺麗にした水は、園内のお花や草木に散水して育てています。同時に、「本物」の街づくりも追及しています。建物に使われているレンガは実際にオランダから輸入しました。環境に配慮した中で育ったチューリップやバラ、そして本物を追及した街並みは、お写真で撮っていただくとすごく綺麗なので、ぜひたくさんの方にお越しいただきたいですね。

 

日本一の広さを誇るテーマパークを、多言語音声ガイドでもっと楽しめるように

ハウステンボスは日本一の広さを誇るテーマパークであるがゆえに、実際にお越しいただいた方からは、園内が広すぎてどのように楽しめばいいかわからない、というお声をいただくこともありました。

ハウステンボスの街並み紹介や、施設の楽しみ方を提供できたら、もっとお客様に楽しんでいただけると思い、5月8日から日本語・英語・中国語・韓国語の4言語で音声ガイドサービスを始めました(※1)。「ハウステンボス音声ガイド」では、パーク内にある美術館やアトラクションや施設、合計93箇所の音声ガイドを自分のスマートフォンで聴くことができます。ちなみに、こちらの言語翻訳も国際営業課のメンバが携わっております。
※1:https://www.huistenbosch.co.jp/voice-guide/

 

外国人のお客様に、最新の情報をより早くお届けするため、多言語サイト運用体制の見直しに着手

海外のお客様は全体の来場者数で見るとまだ割合は少ないですが、これから強化していきたい部分でもあるので、WOVN.io  導入前から多言語サイトで情報発信を行なっていました。対応言語は、国別にみて来場者の割合が多かった国を優先し、英語、繁体字、簡体字、韓国語、タイ語の5言語です。

もともとハウステンボスでは、日本語サイトと多言語サイトでは管理部署が異なっていました。日本語サイトは宣伝課、多言語サイトは国際営業課、というように分かれており、それぞれがサイト制作ベンダーと協力して運営していました。そのため、多言語で情報発信をしていたものの、日本語のホームページで発信している情報をベースに、国際営業課を通じて制作会社にて情報を人力翻訳するため、出せる情報量が限られてしまい、かつ日本語のページが出来上がってから多言語で情報が公開されるまで、内容にもよりますが1〜2週間程度のタイムラグが生じることもありました。

運用の流れについてもう少し詳しくお話ししますね。

従来の運用体制は図のような形です。ハウステンボスのホームページは宣伝課が管理をしています。宣伝課が窓口となり、日本語サイト運営をしているベンダーとやり取りをします。その中の多言語サイト運用部分で、私たち国際営業課が多言語運用をいただいている制作会社様とやり取りをします。

多言語サイトで情報がアップされるまでには、
1.宣伝課が日本の制作会社に情報公開を依頼
2.日本語ページ公開
3.国際営業課が海外の制作会社に多言語化を依頼
4.多言語運用の制作会社が、日本語ページを元に多言語に翻訳
5.多言語ページ公開
というように、すごく運用に手間がかかっていました。

やはり我々としては外国人のお客様にも最新の情報をより早くお届けしたいという思いがありましたので、「タイムラグなく、沢山の情報を届けることができ、かつ運用を楽にできる」サービスを探していました。

 

WOVN.ioを知り、「これは便利だな」と感じました

WOVN さんを知ったのは、ツーリズム EXPO に参加した弊社の営業部長が WOVN さんとご挨拶をさせていたことから、私へこんなサービスがあるよと紹介されました。そこで WOVN.io に興味を持ち、私から WOVN さんへご連絡しました。

元言語サイトの HTML に WOVN.io で発行されたコードを一行挿入すると、ページ上にウィジェットが表示され、ページが一瞬で多言語に切り替わる流れをデモンストレーションで見せていただいときは、「これはすごいな、便利だな」と感じましたね。テキストだけでなく、言語ごとに画像の切り替えもできるというところも魅力的でした。

運用体制を変えて業務軽減をしたいという思いがありましたので、導入させていただきました。

 

多言語での情報発信量は 2 倍以上に、翻訳コストは 1/2 に

WOVN.io 導入後、多言語サイトで公開できるようになったページ数は2倍以上に増えました。タイムラグも20分程度なのでほぼありませんね。運用も一本化できたことにより、翻訳運用にかかるコストも例年の半分ほどまで削減することができました。

導入時は、我々が作業に慣れていないため大変な部分もありましたが、WOVN さんのカスタマーサポート体制がしっかりしていたので、スムーズに導入を行うことができました。本当に感謝しています。
導入してから、季節ごとのイベントに対する、お問い合わせも増え、在留外国人からの需要の高まりを感じました。

ハウステンボスは土地柄、近くに佐世保米軍基地があるので在留外国人がもともと多くお住まいです。沢山の情報をタイムラグなく発信できるようになったことで、在留外国人の利便性が向上し、「来やすくなった」というお声も実際にいただきました。

 

テーマパークだからこそ、世界観を伝える「表現」にこだわりつづける

タイ語を除く4言語については、人力翻訳をしています。基本的に全ページに目を通すようにしていますが、ページ数がかなり多いので、閲覧数の多いページから優先的に社内スタッフが翻訳をチェックしています。翻訳チェックをかけるタイミングは、WOVN.io を使ってサイトを一度公開した後で、翻訳を部分的に修正しています。

翻訳チェックをする際に一番気をつけているのは、「表現」です。例えば、「贅沢」という表現が出てきた場合、この贅沢を表すためには “luxury”を使うべきなのか、“expensive”を使うべきなのかとか。「白銀の世界」というイベント名を多言語でどう表現するのかなど。イベントの世界観や雰囲気を伝える「表現」はこだわっていますね。

 

「ハウステンボスに来て良かった!」とご満足いただけるテーマパークに

今我々は、東アジアからのお客様を重点ターゲットエリアとしておりますので、まずはその重点エリアへの対応を強化していきたいです。まだまだ東南アジアのエリアは開拓できていないので、お客様からのご要望があれば、今後言語追加対応を行う可能性もあると思います。

多言語の音声ガイドも導入したばかりですので、まずはホームページの情報をより充実させ、もっとハウステンボスに興味をもっていただきたいです。そして、お越しいただいた際には、「ハウステンボスに来て良かった!」とご満足していただけるようなテーマパーク運営を行なっていきたいと思います。

(取材日:2021年5月)

■WOVN.io を導入いただいた Web サイト

ハウステンボス公式サイト
URL:https://www.huistenbosch.co.jp/
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