国内最大規模の事業者間ブランドリユースオークションを運営している KOMEHYOオークションは、コロナ禍でオフラインからオンラインへとオークション形式を切り替えました。オンライン開催により「時間」と「場所」の制約がなくなったことで、海外にお住まいの方も気軽に参加しやすい環境になったことを機に、WOVN.io を導入してサイトの多言語対応を行いました。「WOVN.io は、かゆいところに手が届く、機能性と柔軟性を兼ね備えた多言語サービスだった」と話す中神様と関様。今回は、お二人に WOVN.io 導入の決め手や効果についてお話いただきました。
中神:
オークションの歴史は長く、古くは18世紀にはじまりました。エンターテインメント性を兼ね備え、楽しみながら行うことがオークションの成功モデルといわれていたため、これまではオークション会場を設けライブ形式で開催されてきました。
日本のリユース市場はいま、海外から多くの注目を集めています。日本がバブル期真っ只中だった1980〜90年代に発売された高級ブランド品のほとんどは、実は日本人が買い占めていました。そのため、日本にしかないリユース品を求めて海外から日本のオークションに参加される方も多くいます。また、日本人はものを大事に使うので、たとえ中古でも商品状態が綺麗なものが多いという点も人気のポイントですね。いまでは、“日本で生産された”のではなく、“日本で使われた”という意味で「ユーズド・イン・ジャパン」という言葉が浸透するほど、世界中から日本のリユース品が注目されるようになりました。
中神:
世界的なコロナの大流行により、ライブ形式でのオークション開催が難しくなりました。ですが、我々のようなサービスを通してブランド品の買い付けをし、ビジネスを展開しているお客様は多くいらっしゃいます。お客様のビジネスを止めないためも、コロナ禍でもなんとかオークションを継続する方法として、オンライン開催がスタートしました。
オンライン開催をはじめてから、2つのメリットがあることに気づきました。
一つ目は「時間」。ライブ形式では、オークション開始から終了まで長時間の拘束時間がありました。オンラインでは、お目当ての商品の入札時のみの参加が可能なため、以前よりも気軽にオークションへ参加できるようになりました。
二つ目は「場所」。従来はオークション会場へ足を運べる方や会場の定員の兼ね合いで参加できる方に限りがありました。オンラインであれば、場所を選ばずにどこからでも・誰もが参加できるようになります。
この「時間」と「場所」の制約がなくなったことで、海外にお住まいの方もオークションへ参加しやすい環境になりました。
実は以前から「ユーズド・イン・ジャパン」のブランド品を求めて、KOMEHYOオークションに参加したいという声が海外からもたくさん寄せられていたんです。当時は日本国内にお住まいの方と同様に参加できる状況では到底ありませんでしたが、オンライン開催に切り替えたことにより海外にお住まいの方も参加できる環境が整ったことで、それならば実際にオークションに参加いただくためにはサイトの多言語対応が必要だとなり、今回 WOVN.io を導入しました。
中神:
サイト多言語化を推進することになったものの、当社ではこれまで日本国内で日本人のお客様に向けて日本語でビジネスを展開していたため、サイトの多言語対応に関するノウハウが全くなかったんです。それにもし多言語サイトを構築できたとしても、月に2万点以上ある商品情報の更新をタイムリーに多言語で発信していくための翻訳リソースも運用リソースも、社内には全くない状況でした。
そこで多言語サイト構築に向けて様々なツール導入や方法を検討し、WOVN.io を導入することとなりました。
決め手は「多言語サービスにおける機能性や柔軟性」です。
オークションサイトの多言語対応において一番重要なのは「商品説明」です。新品とは違って、品番や型番さえわかればその商品の価値がすぐにわかる、というわけではありません。リユース品は、たとえ同じ商品であっても、傷の場所や箇所によって商品の価値が変わってきますので、きちんと商品の状態を誤訳なく説明する必要があります。
その点 WOVN.io はかゆいところに手が届くといいますか、機械翻訳と用語集機能を用いることで翻訳品質や翻訳スピードを担保しながら、きちんとお客様に伝えたい部分には人力で細かな翻訳修正のテコ入れも行えるというサービスの機能性と柔軟性が魅力でした。
結果的に、毎月ある大量の商品情報の更新も、社内リソースをかけることなくタイムリーに多言語で発信できています。
実は当社が WOVN.io を導入して実際に効果を実感できたので、サイト多言語対応を予定していた同グループ会社のコメ兵にも WOVN さんをオススメしました(笑)。
コメ兵様導入プレスリリース:https://wovn.io/ja/blog/pressrelease-komehyo
関:
WOVN.io は海外 SEO 対策を万全に行えます。独自の URL を生成して、しっかりと海外のお客様へ情報を届けられるようになったため、WOVN.io 導入前後で比較したところ、自然検索による海外からのアクセス数は、導入前後比較で20倍以上も増加しました。サイトを多言語化したことで、海外向けの広告など色々な施策を打てるようになりましたし、そこから口コミでじわじわと認知も広がるなど、色々な良い相乗効果も生まれています。
これまでは日本語のみのサイトだったので、日本語を得意としない海外のお客様が参加する入り口すらありませんでした。いまは徐々に外国人の会員数も増えてきていますし、リピート率も高くオークションにご参加いただいています。
中神:
WOVN.io 導入は、大掛かりなプロジェクトとしてサイト多言語化を行ったわけではなく、簡単な作業だけで、かなりスムーズに 完了しました。また、導入時のサポートもすごくレスポンスが早かったのが印象的です。こちらから質問する前に、「この設定はしなくて大丈夫ですか?」と、サポート担当の方が導入をリードしてくださったので、とてもありがたかったですね。サイト多言語化にむけたリソースが不足する中、また、そもそもエンジニアでもない人間が多言語化しようとしたときに専門的知識が不足する中で、こういった丁寧なサポート体制は、本当に助かりました。
中神:
普段サイトを運用する中で、「ライブエディター」はよく使用する機能ですね。これまでは、修正が実際の画面でどう反映されるかわからないまま作業して、いざ翻訳修正を反映してみたら間違いが見つかり、何度も手戻りが必要になる場面がありました。今は、実際の画面を見ながら翻訳修正を行えるようになって運用負荷もかなり軽減できましたし、ページ丸ごとではなく気になったところを部分的に修正ができる部分もすごく使いやすいなと感じています。
サイトの多言語対応は、マイルストーンの一つにすぎません。
当社のミッションは、「リユースを商いとする仲間とともに、リユース品で世界中の人々を笑顔にする。」というものです。今後も多言語対応を推進し、海外のお客様が、まるで母国で「ユーズド・イン・ジャパン」商品を購入しているかのような、自然な購入体験の提供を目指していければと思います。
(取材日:2023年11月)
■WOVN.io を導入いただいた Web サイト
・KOMEHYO AUCTION 入札サイト
URL:https://deal.komehyo-auction.com/login
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・KOMEHYO AUCTION コーポレートサイト
URL:https://biz.komehyo-auction.com
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