三起商行はミキハウスをグループ企業にもつ、子供服メーカーです。CM やロゴのイメージなのか、よく海外の会社と勘違いされますが、れっきとした大阪の企業です(笑)。
ミキハウスの商品は百貨店などのリアル店舗では目にしていただいた方もいると思いますが、自社 EC と楽天でも子供服を販売しております。自社 EC は2017年にリニューアルして我々が担当しています。
今まではカタログ販売はあったのですが、オンライン販売は社内でもあまりフィーチャーされていませんでした。ところが時代的に無視できなくなってきましたので、2016年ころから本格的に力を入れ始めました、という状況です。
ミキハウスは国内はもちろん、中国、台湾、韓国、タイ、インドネシアを中心として海外でも子供服を販売しています。中国だけでも店舗は20店舗ほど出店しています。
また最近は、一時期爆買いと称された訪日観光客による購買も落ち着いてきました。しかしミキハウスの商品自体には興味を持っていただいていたんですね。なのでミキハウスを身近に感じていただいたり、サイトのユーザビリティを上げたりしなくてはいけない、と考えていました。
これらの事情があったので、海外のお客様にオンラインでもミキハウスの商品を見ていただくようにする、つまり Web サイトを多言語するというのは自然な流れだったんです。
まずスクラッチでゼロから翻訳ツールを開発することを検討しました。しかし時間も費用も膨大にかかってしまいますし、あとから融通が効きにくそうだったので、あまり現実的ではありませんでした。われわれはシステム開発が本業ではありませんから、そこに時間が取られてしまうことも問題でした。
なのであまり融通が効くわけではないのですが、Google 翻訳なら無料だしこれにしようかと考えていたのですが、そんなときに WOVN.io を知ったのです。聞けば簡単に導入できるので時間はかからないし、多言語で SEO 対策もできるとのことで興味をもちました。
SEO 対策はかなり重要で、たとえば現地の言葉で「子供服」と検索しているお客様には当然ミキハウスを検索結果に出したいわけです。これは別途 SEO 対策をする予定だったのですが、WOVN.io は追加設定なしで対応できるといいます。われわれの SEO 対策のコストも軽減できるので、これは嬉しかったですね。
導入してすぐに効果が出るものではないと思うので、現時点ではまだ直接的なインパクトは狙っていません。
ただ意外だったのですが、オンラインだけでなくオフラインでも効果が出てきました。というのも、国内の店舗にいらっしゃった外国人の方が、スマホで WOVN.io で多言語化された Web サイトを観ながら買い物をしてくださっているのです。つまり外国語のパンフレットのような感覚で使ってくれているんですね。店舗メンバーは必ずしも外国語が堪能な者ばかりではないので、助かっています。
Q. 今後の展開と WOVN.io に要望があれば教えてください。
今後は越境 EC に取り組んでいく予定ですので、そこも WOVN.io による EC の多言語化が起点となりますね。
要望としては、たとえば国内だったら関連キーワードをもとにリスティング広告を実施しているのですが、それを海外の検索エンジンでも実施できるようになれば嬉しいですね。
いまいまでは対応できないのですが、WOVN.io 内でデジタルマーケティング施策を実施できるように、開発を進めています。またご相談させてください。本日はありがとうございました!