ニュースサイト英語化で海外ユーザーの直帰率が5割改善 ~Vジャンプの情報を海外ファンにもスピーディーに届ける~

働きやすさ実現のため、三井不動産のオフィスビルだからできるサービスを英語でも 〜 社内リソースをかけずに、スピーディーな英語対応を実現 〜

課題
- 外国語ユーザーにも日本語と同等のサービスを提供したい
- 頻繁に情報更新されるページをスピーディーに翻訳したい
- 翻訳にかけるリソースが不足している
解決策
- 機械翻訳を活用し、スピーディーに情報を提供
- 用語集を活用し、商品名などの翻訳品質を担保
- メール配信や施設利用時の案内にも、サイト情報を活用
結果
- 社内リソースをかけずに、確実に英語の情報を届けられるように
- 緊急性の高い情報もスピーディに英語で発信が可能に
- 施設スタッフの採用要件として”英語”が必須ではなくなった
「街づくりを通して、持続可能な社会の構築を実現」をテーマに、オフィスビルを始め、様々な事業を展開する三井不動産。オフィスビル事業では「あなたの”もっと”を叶える」ため、オフィスでの一日を素敵に過ごしていただくためのビル入居者様向けサービス mot. Mitsui Office for Tomorrow(以下、mot. ) を提供しています。今回は、mot. サービスサイトへの WOVN.io 導入により、社内リソースをかけることなく、外国語ユーザーの方にスピーディーに情報を届けることができるようになったというお話を伺いました。
「あなたの”もっと”をかなえる」ためのビル入居者向けのサービスを提供
mot. は「あなたの”もっと”をかなえる」をコンセプトに、ビル入居者向けに提供しているサービスです。
健康維持のため隙間時間にフィットネスに通いたい、ほっと一息つける自分だけのスペースが欲しい、大きな会議を行うためにカンファレンスを利用したいなど、利用者の方が快適に過ごせるようにするため、利用者の声を聞きながら、サービスを提供しています。
本サービスサイトは、2021年12月時点で約2,700人の会員の方がご利用するサイトとなっております。日々の施設利用の際にご覧いただくのに加えて、クーポンの活用やカンファレンス予約などの情報を閲覧いただいているようです。
コロナの影響により、mot. の利用方法にも変化が見られるようになりました。
例えば、ソーシャルディスタンスを保ちながら会議を行う必要があるものの、自前の会議室ではスペースが足りず、mot.の中の広いカンファレンスを利用する企業様もいらっしゃいます。
社会情勢も変化していく中、弊社としても、オフィスだからこそできるサービスとは何かを考えながら、サービス内容を進化させていこうと考えています。最近では、入居企業様がオンラインイベントを開催できるように配信スタジオの設置にも取り組んでいます。
誰もが働きやすい社会の実現に、英語対応は必須
弊社としては、英語での情報提供は必須事項であると考えています。館内のご案内を日英併記するなど、様々な情報を英語でも発信しています。
特に、日本橋室町については、街全体としてグローバル対応に力を入れており、他の物件と比較して入居者の外国語ユーザーの割合が高いこともあり、外国語ユーザーにも安心してサービスをご利用いただくためには、mot. のサービスサイトも、当然、英語対応しなければならないと考えました。
mot. サービスサイトの英語化にあたり、特に課題となったのは運用面です。
情報の更新頻度が少ないコンテンツであれば、一度作りこめばよいので対応できますが、サービスサイトには、お知らせやクーポンなど更新頻度の高い情報も多く、1から開発をしていては、情報を届けるまでに時間もコストもかかってしまいます。
また、翻訳を行う場合、依頼先を探すところから考える必要があります。日々の運営業務を行いながら、翻訳のことも考えなければいけないのは負担が大きいと感じました。
このような中で、WOVN をご紹介いただき、日本語でページを作成すれば自動で他の言語に翻訳ができて Web サイトに反映できる点に魅力を感じ、サービスサイトへの導入を決めました。
WOVN.io 導入により、品質を担保しながらスピーディーな英語対応を実現
サービスサイトの翻訳にあたっては、コンテンツの内容にあわせて運用を行なっています。
商品情報は、翻訳品質を担保するため、機械翻訳を利用後、社内で翻訳内容をチェック・修正する運用にしています。頻繁に更新されるような情報ではなく、機械翻訳の精度も高いため、ほとんどリソースをかけることなく対応できています。機能面では、用語集の活用により商品名を正確に翻訳できる点や、ライブエディターの活用により実際の画面を見ながら直感的に翻訳の修正が行える点が、とても使いやすいと感じています。
お知らせやクーポン情報は、利用者の方にいち早く情報をお届けするため、機械翻訳・公開までを全て自動で運用しています。WOVNの翻訳精度が高いという安心感もあり、日本語ページを追加した際に、翻訳が公開されているかの確認だけで済んでいます。
緊急度の高い情報を確実に提供し、利用者に安心感を
最近ではコロナの影響で、施設の利用時間変更など、緊急度の高い情報を発信することが多くなりました。WOVN のおかげで、日本語コンテンツを作成すれば、すぐに英語でも情報が発信できるようになり、WOVN を導入して良かったと改めて感じましたね。
緊急度の高いお知らせについては、確実に情報をお届けするため、メールでのご案内も行なっています。メール内容は弊社で作成する必要がありますが、メールタイトルのみ英語で作成し、本文ではサイトにアクセスいただくよう誘導することで、社内リソースをかけずにご案内ができています。
また、以前までは利用者の方へのご案内をするスタッフの採用要件として英語を必須としていましたが、サイトを英語化したことで採用要件も緩和されました。利用者がサイトを見ながら利用方法を理解できるようになったことに加え、スタッフに質問があった場合でもサイトの情報をご案内できるようになったためです。この点も、WOVNを導入した効果だと感じています。
今後も「誰もが働きやすい街づくり」の実現を目指して
今年の夏頃に竣工する八重洲のオフィスビルにおいても、新しい mot.の施設・サービス を提供予定です。
ダイバーシティ&インクルージョンの実現には、英語での情報公開も重要になってきます。引き続き、英語ユーザーの方にも日本語ユーザーと同等のサービスを提供していきたいと考えています。
また、入居企業様、提供サービスも変化していく中で、英語での発信内容も変化していきます。今後も、WOVNを活用しながら、英語ユーザーの方にタイムロスなく情報を発信できるよう取り組んでいきたいです。
(取材日:2022年1月)
三井不動産株式会社
https://www.mitsuifudosan.co.jp/
国:日本
業種:不動産・建設
従業員規模:1,001名〜
「街づくりを通して持続可能な社会の構築を実現する」をテーマに、「オフィスビル」「商業施設」「すまいとくらし」など様々な事業を展開。オフィスビル事業では入居企業の方がより快適に過ごせるよう、ビル入居者向けサービス mot. を提供。

山本 真梨奈さん
ビルディング本部 法人営業統括一部 法人営業推進グループ 主事
趣味 スキューバダイビング