曽我:もともとは総務や人事の手間を軽減するサービスを転勤者の留守宅管理業務から展開していたのですが、90年代に入り、もう1つ柱になるサービスをということで始めたのが、福利厚生のアウトソーシングサービスです。
そこからの派生で、クラブオフという特典代行サービスが誕生しましたがこちらは2000年頃に、従業員ではなく企業のお客様に福利厚生のようなサービス提供したい、というニーズから生まれました。
この福利厚生と特典代行の2つがメイン事業になっています。
曽我:その昔は、充実した福利厚生を受けられるのは大企業に限られていました。そこで我々の「福利厚生倶楽部」は中小企業にも低コストで大企業並の福利厚生を提供するというコンセプトでご好評をいただいています。昨今では、大手企業もコストカットなどで自社運営の保養所などを手放したり既存施策を見直しするケースも増え、大手企業のサービス加入も進み、現在9,300社ほどご利用いただいています。
会員企業の従業員が使えるサービスの数でいうと、把握するのが困難なほどあります(笑)。ホテル・旅館、レジャー施設やグルメなど、数万件以上はありますね。
曽我:実は2000年初頭からそういった需要がありまして、コールセンターの英語対応は一部のコミュニケーターで実施しておりました。
そこから会員用のサイトも必要だ、となりまして、それまでもそれなりの英語サイトはありましたが、2009年頃から本格的に英語サイトの開発を行いました。外資系企業の入会や、利用者からの要望も後押ししたのです。
ただ、日本語と同じものを用意するのは時間も工数も単純に倍近くかかりますし、英語サイトの提供はなんとかできていても、常に最新の情報を提供することや、システム改修時に英語サイトも等しくアップデートすることに費用面・工数共にかなり苦慮しておりました。
曽我:きっかけは WOVN.io との業務提携先からのご紹介です。どんどん更新・改修されていく日本語サイトと、時間が止まったままの英語サイトに対し、何か違う手を考えなければいけないと検討していたところでしたので、これは親和性のある機能だ、すぐ会おう、ということになりました。そして実際にデモを実施いただいて、WOVN.io であれば、この日英サイトの乖離問題を解決できると確信しました。
動的に多言語化できるということで、日本語のサイトだけ更新していけば、全部英語に反映してくれるので画期的だと思います。
金巻:今までは英語サイト担当者がピックアップして翻訳者に依頼し、翻訳結果をシステム開発側でアップしていました。その作業が不要になるので、開発コストも半減できます。
金巻:とにかく導入が早い。社内的にも導入スピードは評価されました。あとはワンソースでできるのが1番のメリットですね。複数のプログラムソースを抱えていたものが1つにまとめることができたので管理が非常に楽になりました。
水内:元々あった英語サイトはなかなかメンテナンスが出来ていなかったので、名実ともに生きたサイトになりました。それだけではなく、更にプロフェッショナルなサイトを目指すべく、開発コストが浮く分で人的リソースも用意しました。TOEIC 900以上のスタッフを複数名採用し新たにチームを結成、機械翻訳をベースに翻訳修正や英語用画像の設定を行っています。WOVN.io の管理画面が使い易いこともあり、スタッフも編集のやりがいがあります。さらにもっと良い英語サイトにしようと、現場の士気も上がりますね。
機械翻訳の内容も精度がなかなかいいので修正も最低限で済みますし、サイトの見た目のまま編集できるライブ編集機能と、リスト翻訳機能と両方使えるので編集しやすいです。
曽我:コールセンターのコミュニケーターから言われたのですが、日本語は喋れるけど日本語を読むことができない海外の方からの問い合わせがあって、WOVN.io を入れたサイトの同じ場所を日英それぞれのページで見ながら案内できたので非常に助かった、と。 パート・アルバイト向けのサービス提供もあるので、喋ることはできるが読み書きのスキルがない方は結構いらっしゃいます。コールセンターでそういった方の対応にも使えるんだな、と思いました。
水内:WOVN.io さんはいつも迅速にご対応いただき、こちらの相談をすぐに心身に受け止めてくれる心強い存在ですね。
金巻:開発要望をあげると、ユーザーレベルで答えてくれる。本当にありがたいです。
曽我:2020年には業界ダントツ No.1の福利厚生の企業を目指します。我々リログループとしても2022年以降本格的なグローバル展開も視野に置いているので、そのステージに向けての準備も進めます。
4月からコールセンターも5か国語の多言語対応を開始しました。ほとんどは英語で済むのですが、稀に中国語・韓国語も入ってきます。将来的にサイトも英語以外での展開が必要になりますね。
水内:福利厚生は日本独自の仕組みのように思われがちですが、そうではなく、当社サービスも国内向けだけで展開するのはもったいないと考えています。
海外の福利厚生は保健・医療・食事がメインでヨーロッパでは日本より早く食事の補助が始まっています。昨今ではアメリカでも優秀な従業員の囲い込みに福利厚生が見直されていますし、我々のサービスも、実際に我々の企業様にも駐在者を海外派遣している企業も多くありますし、海外でニーズがあると睨んでいます。
今後も我々は国内外を問わず、企業や社員の皆様に身近なサービスを実現し、従業員の皆様には働きやすく、企業には人材の確保や定着率に貢献できるようなサービス展開に取り組んでまいります。