望月:主軸事業は宅配寿司の「銀のさら」です。他にも宅配釜飯の「釜寅」、宅配寿司のカジュアルブランド「すし上等」を展開しています。もう1つの事業に「宅配代行事業」があり、こちらが今回 WOVN.io を使っているファインダイン(fineDine)です。
「銀のさら」などの自社ブランドのデリバリー及び販売促進ノウハウを活かして、提携レストランの宅配代行を展開しています。
望月:「人気レストランの料理をお客様にお届けする」ありそうでなかった価値の提供と、地元のレストランから大手チェーン店までデリバリー業態に進出する手助けをする、という2つを叶えるサービスです。
レストランの皆様には美味しいお食事を作っていただくことに専念していただいて、デリバリーに関する受注・配送・お客様対応を私たちが代行するというサービスです。
齋藤:まだ「中食」という言葉すらなかった2006年に、港区の一部6店舗からサービスを開始して11年経ちました。今では参加レストランは約800(2018年1月現在)。エリアでいうと港区、渋谷区を中心に、都心エリアから大田区、平和島、横浜などに広がっています。
新品の宅配用バイクは50万程しますし、配達員の確保など初期投資と人件費の捻出がレストラン側では難しいんですよね。当時、中食に活路を見出す必要がなかったレストランもデリバリーという業態には興味を持ってくれました。
齋藤:日本語のサイトしかなかった時も、外国人のお客様が1割ほどいらっしゃったんです。港区などのエリア特性もあると思いますが。これはすぐにやったほうがいいと思いました。それが2015年9月ですかね。
あと外的要因として、我々と似たサービスで外国の方だけを対象としたサービスがあったのですが、その年にサービスを終了されたんですよね。
そのサービスとファインダインを両方使っているお客様からサービス終了のお話を聞きまして、海外の方は困ってしまうな、と
望月:私は前職まで IT 業界で EC 領域を複数経験しておりまして、多言語化の話って絶対あるんですよ。ただ翻訳・多言語をシステムで対応しようとすると初期費用で3桁万円からかかりますよね?さらにランニングでも10万~30万かかるという試算もありました。
齋藤からファインダインの多言語化要望があった時も、今の事業の身の丈でできるかな?と・・・。正直難しいかなと思いました。でも、諦めずに調べてみると WOVN.io という良さそうなサービスがあるじゃないですか。 機能的にシンプルで、着眼点が面白いので話を聞いてみました。
初回の打ち合わせは「新しいサービスで大丈夫か?」ってことで社内のいろんな人が参加して8人ぐらいになっちゃいましたね。(笑)
多言語化はお金かかるし運用も大変、多言語じゃなくて非言語にしようという話もありました。画像やアイコンを中心にして。そっちに突き抜けようという考えもありましたが、WOVN.io のようなソリューションあるならやってみようとなりました。ミニマムで初めて、効果を肌で感じるのが大事だと思いました。
望月:WOVN.io を使うタイミングで鈴木がチームに加わり、翻訳管理をしてくれています。
鈴木:使い始めた時はどうやればいいか手探りのところもありましたが、1年ほど経ってもうだいぶ作業早いですよ(笑)。1日に5、6件の店舗は翻訳できちゃいますね。使いやすさも随時アップデートされています。
WOVN.io の機械翻訳の精度は100%ではないですが、ベースでまず機械翻訳をかけて修正するので効率的です。またチェック・修正前であってお客様は注文できているので、そのままでも利用はできるレベルですね。
斎藤:今は英語ページだけですが、中国や韓国のお客様の注文が増えてきているので、今後マーケットを広げていきたいと思っています。
レストランの料理を届けるサービスは10年前はうちだけだったものが、競合他社が出てきているのが事実です。その中で我々がどう強みを出すか、短期的には配達員の自社雇用による配達のクオリティのよさ、英語も含めた電話対応もできること、安心と信頼の配達であることを打ち出していきたいです。中長期的には効率化も考えなければいけませんね。
望月:マーケティング視点だと、英語化されたことの認知を広げなければ意味がありません。 例えば、弊社は年に4回、30エリア(2018年1月現在)の全世帯に行き届くように紙の販促物を配布しています。その紙面上で英語化されていることを伝えていくとか、海外のお客様に人気のレストランにショップカードを置かせてもらうとか、海外のお客様にも「使える」ということを気づいてもらわなければなりません。
将来的には、サイトを翻訳するだけではなく、各国の文化に根付いたレストラン・メニューをセグメントして表示させることも必要になるかもしれないですね。
海外 SEO の WOVN ライブラリもやりたいですね。
■WOVN.io を導入いただいた Web サイト
ファインダイン 公式サイト
URL:https://www.finedine.jp/
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