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ニュースサイト英語化で海外ユーザーの直帰率が5割改善(株式会社集英社) | 導入事例 | WOVN.io

作成者: 大森|Apr 6, 2022 3:00:00 PM

総合出版社として、国や地域を超えて親しまれるコンテンツを多く展開している集英社。その中でも、Vジャンプは小中学生を中心に、ゲームや漫画、アニメの情報を届ける雑誌として人気があります。今回は、公式情報としていち早く情報をファンに届けるためにニュースサイトを構築し、英語でも日本語と同じスピードで情報展開することで、海外の方にもコンテンツをより閲覧いただけるようになったという話を伺いました。

目次

情報をいち早くファンに届けていくためのニュースサイト構築

私は、Vジャンプの副編集長として、Vジャンプの記事の作成から全体の運用を含め、全体責任者としての業務を担当しています。今回、英語対応を行った「Vジャンプレイβ」についても、全体責任者として、様々な決断に関わる業務を行なっています。

Vジャンプは、ジャンプから派生した小中学生向けの雑誌で、漫画、アニメ、ゲームなどの情報を扱っています。今回構築した「Vジャンプレイβ」は、Vジャンプのファンに向けて、公式として広く情報を発信したいと考え、立ち上げた Web サイトです。

集英社としてだけでなく、アニメ会社、ゲームメーカーなどにも協力をいただきながら、ファンに向けて様々な情報を発信しています。

漫画、アニメ、ゲームといったコンテンツは、日本だけでなく、海外ユーザーにも人気があります。近年では、Web 技術の発達により、海外ファンの方にもリアルタイムにコンテンツを楽しんでいただけるようになりました。弊社でも「Manga Plus by SHUEISHA」という、人気の漫画を日本での発売と同時に世界中で楽しめるアプリを展開するなど、海外ファンに向けた取り組みを行っています。

このような中で、日本だけでなく、海外ファンに向けても、Web サイトを通じて直接、そしてスピーディに情報公開をしていきたいと考え、「Vジャンプレイβ」を英語でも情報発信をしていくことにいたしました。

 

WOVN.io 導入により、自社開発では対応が難しかった記事の翻訳もスピーディに実現 

WOVN.io は、「Vジャンプレイβ」の構築を検討している時に、社内の別部署のメンバーより紹介がありました。説明を聞く中で、導入がしやすい点に魅力を感じ、導入を決定しました。

Web サイト構築自体のスケジュール変更などもありましたが、サポートも非常に手厚く、その都度柔軟に対応いただき、また、使い方のレクチャーもいただいたことで、大きな問題もなく導入作業を進めることができました。

Web サイトで公開している記事については、編成会議やコンテンツの制作、レビューなどを経て公開しています。雑誌の内容と並行して検討を進めるため、通常、おおよそ1〜1.5ヶ月かけて記事を作成しますが、速報性が重要なものだと2、3日ほどで記事を作成・公開するものもあります。

英語の翻訳については、雑誌名など利用頻度の高い用語は用語集を活用し、その他は全て自動機械翻訳を活用しています。連載開始したばかりの作品などは、公開の時点で対訳が決まっていないものもあり、全てを正確に翻訳しようとするとどうしても公開までに時間がかかってしまい、海外ファンにいち早く情報を届けることが難しくなってしまいます。「Vジャンプレイβ」の情報は、いち早くファンに情報公開することを1番大切にしたかったため、機械翻訳を活用しスピーディに、そして、機械翻訳を利用していることが分かるように注記を表示する方針としました。

(機械翻訳を利用していることが分かるように注記を表示)

 

海外ユーザーの直帰率が5割ほど改善。ページ滞在時間も増加し、じっくり記事を読んでいただけるように 

WOVN.io 導入後、カナダ、イギリスのユーザーの直帰率は5割ほど、アメリカのユーザーも4割ほど改善しました。また、今回の対応は英語のみにも関わらず、中国と台湾ユーザーの直帰率は3割ほど改善、ページの滞在時間も15秒ほど増えています。

英語で情報を提供することで、日本語のみの情報では離脱していたユーザーにとっても、記事が読めるようになり、興味を持って記事をご覧いただけるようになったのではないかと考えています。

また、Web サイトで公開されている記事が、SNS でシェアされるなどの反響もいただいています。

WOVN.io を利用せず、自社で多言語化をしていたとしたら、英語版のリリースも遅れていたでしょうし、翻訳範囲もメニュー周りのみなど、最低限になっていたと思います。WOVN.io 導入により、運用コストを抑えながら、記事内容も自動で翻訳することができ、海外のファンの方にも記事を読んでいただけるようになったのはとても嬉しいですね。

 

サービス認知度を高め、多くのジャンプ作品を楽しんでいただけるサイトを目指して

Web サイトを運営する中で、少しずつ、興味を持っていただける記事、作品がどのようなものかわかってくるようになりました。今後は、よりサービスの認知度を高めていくとともに、興味のある記事から他の記事や作品に興味を広げていただき、ジャンプグループの作品について、世界中のファンに興味を持っていただけるようなサービスにしていきたいと考えています。

(取材日:2022年3月)