導入事例 | WOVN.io | Web サイト多言語化・翻訳対応ソリューション

外国語ブラウザからのアクセス数および収益は8%増に(Yom) | 導入事例 | WOVN.io

作成者: 大森|Apr 26, 2023 3:00:00 AM

出産祝いのギフト分野で感度の高い方々から多く支持され、日本では「ベビーギフトの新しいスタンダード」として浸透している「MARLMARL」。国内・海外の非日本語話者のお客様の購買体験を高めるべく WOVN.io を導入して英語対応を行い、導入後には外国語ブラウザからのアクセス数および収益が8%増加したというお話を伺いました。

<目次>

Web サイトの強みは、“使用する言語が違っても、等しい情報を供給できる”こと

岩本:
Yom は「子育てにワクワクを!」というパーパスのもと、これまで日本国内を中心にアジア圏へ裾野を広げてブランドを展開してきました。今後はアジア圏という垣根にとらわれず、グローバル全体への展開を目指しています。

MARLMARL の EC サイトは、元々日本語だけで発信してきました。ですが、アナリティクスツールで解析したところ、国内と海外いずれにおいてもブラウザの設定言語を外国語にしているユーザーからアクセスがあり、さらに収益も数パーセントあることがわかりました。また以前から、MARLMARL のギフトでつながるコミュニケーションの輪をグローバルに展開し、MARLMARL のファンを世界中に増やしたい、という思いを抱いていたこともあり、これから可能性が広がっていく市場を見据え、外国人のお客様の購買体験を高めるために、今回サイト英語化に踏み切りました。

田中:
Web サイトは、“使用する言語が違っても、等しい情報を供給できる”ことが強みですからね。こうした対応は SDGs の観点からも重要だと思っています。

今年1月には、北米向けの越境 EC サイトもローンチしました。今後 EC サイトのさらなるグローバル対応を推進するためには、①Web サイトの多言語対応、②海外決済対応、③海外配送対応の、3ステップを踏まなければなりません。WOVN.io を導入してのサイト英語化は、その第一ステップともいえますね。

実は、数年前に英語サイトを立ち上げていた時期もありました。ですが、当時を知るメンバーによると、コンテンツをすべて人力翻訳していたため、かなりの工数がかかり、リードタイムも数か月遅れるなど、更新作業が大変だったため閉鎖したと聞いています。


ブランドの世界観を表現するためには機械翻訳だけでは足りない

岩本:
MARLMARL はギフトブランドとして、デザインやキャプション一つをとっても、自社のフィロソフィーに沿ってこだわりを持った商品作りをしています。赤ちゃんが生まれた人にギフトとしてプレゼントされる、思いがこもった商品として受け止められる、それが SNS などで拡散される。こういった動きが作られるものなので、しっかりと思いを届ける、また思いを拡散したいと思っていただけるような情報で届ける、ということが多言語でも重要になってきます。だからこそ、今回の EC サイト英語化においては、単に外国人のお客様のアクセス数を増やす、ということを目指すのではなく、英語で発信するコンテンツの翻訳精度を高め、私たちのこだわりを届けたいという思いもありました。

田中:
ブラウザ付帯機能の機械翻訳でも7割程度の品質は担保できる印象ですが、ブランドの世界観を表現する言葉を英語化するためには、機械翻訳だけでは足りません。

岩本:
また、弊社はアパレルなので、新作発売のたびに新規ページが一気に追加されることもあれば、LP のように日々更新されるページもあり、2日に1回はコンテンツの更新があるんです。なので、なにかしらのサービスを導入しなければ、ページの更新頻度とそれに伴う翻訳のペースに整合性がとれないと感じていました。そこに WOVN さんのソリューションが上手くマッチしたんだと思います。

田中:
いくつか候補として上がっていた多言語化サービスの中で、私ともう1人のメンバーが、以前に WOVN.io を使用した経験がありました。その時からすでに、2人とも UI が直感的で操作がしやすいと実感していましたね。それに、翻訳データを資産化できる点も決め手の一つでした。

岩本:
あとは、WOVN さんの豊富な導入実績も魅力でした。私たちがやりたいことをすべて実現できる機能を兼ね備えており、実績から裏付けられた安心感もあることから、検討にあたって“他社サービスとの比較”というより、“自社でやる場合のコスト感との比較”でしたね。そして、投資対効果の面でも、翻訳にかかる人件費を考えると圧倒的に導入した方がいいことはわかっていました。(笑)


外国語ユーザーからのアクセス数および収益は8%増加

岩本:
“WOVN.io 導入前後の同期間、日本国内における外国語ブラウザユーザーからのアクセス”という区切りで比較したところ、アクセス数および収益が約8%増加しました。また、これまで弊社の SNS に DM で寄せられていた商品の購入に関する英語でのお問い合わせがなくなったことも、サイト英語化の効果ですね。

ほかにも、EC サイト上で英語化について発信したことに加え、SNS での英語投稿を増やしたり、弊社の SDGs 活動のひとつとして報告したりしました。これからは、英語サイトを活用したプロモーションにもさらに注力していきたいと考えています。

田中:
弊社の EC サイトでは、ステージング環境と本番環境の2つを用意しています。例えば、シーズンの新作が発売される際は100以上の新規ページが追加されるのですが、WOVN.io ではステージング環境で登録したコンテンツ情報に WOVN.io を適用することで、発売日前にコンテンツの機械翻訳と手作業での翻訳修正などを行うことができます。発売日を迎えたら、自動的に本番環境で新規ページが公開されるようになる点が、すごく便利だと感じています。

WOVN.io 管理画面での操作も“思った通りの使いやすさ”でしたね。「用語集」機能で商品名やブランド名といった固有名詞を登録した上で、一旦機械翻訳で全コンテンツを英語に翻訳し、最終的に「ライブエディター」機能を使って画面を見ながら細かな翻訳やレイアウトの修正を行う。結果として、英語ネイティブのメンバーが見ても“翻訳精度の高い”サイトを構築することができました。

岩本:
私も「ライブエディター」機能はとても使いやすいと感じます。
今は、たった1人のメンバーが細かな翻訳チェック対応をしているのですが、コンテンツが更新されるたび翻訳チェックの依頼をかける流れで、1営業日もあれば対応が完了してしまいます。これだけ膨大なページ数をもつ EC サイトのリアルタイムな英語対応を一人で運用できているのは、やっぱり WOVN.io を導入したからだと思います。


外国人のお客様にもワクワクするギフト体験を提供していきたい

岩本:
我々はベビーギフトブランドとして、ワクワクするギフト体験を日本人に限らず外国人の方にも提供していきたいと考えています。そして、ギフトをもらった方がまた他の方にギフトを贈るというサイクルを作ることを目指しています。今回の EC サイトの英語対応で、そのスタートを切れました。

今後は外国人のお客様の購買体験をより高めるために、それぞれの国の文化や価値観を探っていきたいです。例えば、“ふくさ”や“のし”といった日本特有のラッピングや、名入れ刺繍などのオプションが外国人のお客様からどのくらいのニーズがあるかは気になりますね。

一口にグローバル対応といっても、外国人の中には海外に住む方、旅行で日本を訪れる方、日本に住んでいる方、など様々な方がいらっしゃり、配送先も多岐に渡ります。こうした方々のニーズを探り、応え続けることで「子育てにワクワクする体験」を世界中に届けていけたらと思っています。

(取材日:2023年3月)


■ WOVN.io を導入いただいた Web サイト

「MARLMARL」EC サイト
URL:https://www.marlmarl.com
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