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多言語サイト運用工数は 1/6 に、コストも 1/2 へと大幅削減を実現

CaseStudy - KV - ヤンマー

課題

  • 海外向けコーポレートサイトの情報更新が数年止まっていた

  • 海外でヤンマーブランドを正しく伝えるため、タイムリーに情報発信ができる仕組みを構築したかった
  • 多言語サイトを全て人力で運用していたため、多大な工数・コストがかかっていた

解決策

  • 言語ごとにかかっていた翻訳や、現地法人とのチェックなどの運用工数を大幅に削減できる点に魅力を感じ、WOVN.io を導入

  • 多言語サイトをタイムリーに更新できる WOVN.io を導入

結果

  • リアルタイム性のある多言語情報発信を実現

  • 多言語サイト運用にかかるコストや工数を大幅に削減
  • WOVN.io 導入によりサイト運用方法を変えたことで、現地法人とコミュニケーションをとりながら、迅速なサイト運用を行えるように

ディーゼルエンジン分野で世界のリーディングカンパニーとして、“YANMAR”ブランドを確立し、現在は、産業用エンジンを軸に、アグリ、建機、マリン、エネルギーシステムなどの事業をグローバルに展開、地球規模の視点で資源循環型社会に向けたイノベーションを次々と生み出しているヤンマーホールディングス。

事業のさらなるグローバル展開を推進する中で、海外認知を高める必要があり、WOVN.io を導入し、グローバルコーポレートサイトを多言語化しました。サイト運用工数・コストを大幅に削減しながら、タイムリーな情報発信を実現できたというお話を伺いました。

 

人力での多言語サイト運用は、情報の“リアルタイム性”が損なわれてしまう

若林:

各国でコーポレートサイトを運用していた時の課題は、「サイト情報更新の“リアルタイム性”の低さ」でした。中には、情報更新が4、5年ほどされておらず、会社の古いミッションが掲載されたままになっているサイトもありました。ですが、グローバルにプロダクトを展開する上で、ヤンマーは海外での企業認知・事業認知をより高めていかなければいけない段階です。そのため、どの国・地域からでもヤンマーのコーポレートサイトを見れば、最新の情報が正しく掲載されている、という状況を作る必要がありました。

岸田:

以前は英語の情報を各地に展開し、必要に応じて現地で翻訳し活用するという運用を行っていました。ですが英語での情報はあまり見てもらえない状態でしたし、やはり現地語で情報を共有してほしいという声が兼ねてからあがっていましたね。 

若林:

WOVN.io 導入前のグローバルコーポレートサイト更新運用フローは、①日本語記事を作成し、その記事をまず英訳、さらに英語原稿をもとに多言語翻訳を外部の翻訳会社さんへ依頼、②翻訳チェックを各国の現地担当者へ依頼、③翻訳チェックが完了したら、サイト上にテキストをアップ、④再度内容を確認した後にやっと公開する、という流れになっていました。この一連の運用フローを全て人力で行っていたので、相当の工数がかかっていましたね。

現地から「タイムリーに情報が発信できるようになった」と喜びの声が

若林:

グローバルコーポレートサイトは、約6年前から各国サイトの統合を進めてきました。その中で、課題となっていた多言語でのコンテンツ運用の解決策として、約2年前から WOVN.io の導入についても並行して進めてきました。現在はある程度のヨーロッパ地域のサイト統合が完了し、昨年は新たに欧州5言語の追加対応を行うなど、“リアルタイム性”を兼ね備えたグローバルコーポレートサイトが着実に構築されてきています。 

WOVN.io 導入後は、現地従業員から「タイムリーに情報が発信できるようになった」「翻訳チェックにかかる工数が削減できた」と喜びの声をいただけましたし、全体的にもポジティブな反応が得られています。 

また、国によって少し差はありますが、徐々に現地の翻訳チェック担当者は WOVN.io の操作にも慣れてきているようです。今ではサイト情報に更新があった際、「翻訳確認をお願いします」と依頼するだけで、各現地のサイト運用担当者が WOVN.io 管理画面上での細かい翻訳修正をしてくださるフローができました。現地側でも、多言語サイト運用の体制が構築されたと認識してもらえていると感じています。 

現地法人がない国でも同様にサイトを用意していますが、そういった国は特に現地語での情報発信が難しい部分もあります。なので、たとえ機械翻訳であったとしても、コーポレートサイトが現地語対応されている、という体制を作れて良かったです。 yanmar_human

社内での多言語サイト運用工数は 1/6 に、翻訳関連工数も 1/2 へと大幅な削減を実現

岸田:

WOVN.io 導入の決め手は「サイト運用工数の削減」です。これは最も重視したポイントでした。多言語翻訳にかかるコストはもちろんですし、現地法人での翻訳確認・修正にかかる手間、そして若林さんのように、現地法人との間に入っての調整にかかる手間、これらにかかる運用工数を特に削減できたらと考えていました。

若林:

導入後の効果についてですが、社内工数は約 1/6 と大幅に削減することができました。翻訳やページ更新にかかる工数も 1/2 ほど削減できました。 

WOVN.io 導入後、コンテンツのボリュームにもよりますが、日本語で情報を発信してから早ければ2週間、遅くても1ヶ月以内には多言語で情報が更新されるようになりました。こちら側からは、サイト情報が更新されたという案内を作って現地のサイト運用担当者にお伝えすれば、あとは現地で翻訳修正など編集していただけるので、多言語での情報発信のスピード感は想像以上でした(笑)。

機械翻訳のメリットを活かしながら多言語サイトを運用する

若林:

サイト多言語化にあたって、人力翻訳を使うか機械翻訳を使うかは、どちらのメリットを活かすか次第だと思います。

弊社としては“リアルタイム性”を一番に求めていたので、機械翻訳を使用することを選択しました。全てを人力翻訳で行うとなると、翻訳会社に翻訳を依頼してから現地での最終翻訳チェックが完了するまでに、長ければ半年ほど時間がかかってしまいます。

加えて、ヤンマー独自の考え方をきちんと多言語でも伝えたいとなると、外部の翻訳会社では翻訳しづらい部分もありますので、結局は現地担当者に翻訳チェックをしてもらうという状況でした。

 それであれば、まず機械翻訳を使って一次翻訳を行い、ライブエディター機能を使って実際の多言語化された画面を見ながら翻訳修正を行う方が、現地での翻訳確認のしやすさや工数削減もでき、“リアルタイム性”が向上すると考えました。現地担当者の翻訳チェックももちろんフローとしてありますが、以前よりはチェックのしやすさもすごく上がったと思います。 

岸田:

弊社の海外における社名認知・サービス認知度はまだまだ低く、拡大が必要な状況ですが、今回 WOVN.io を導入し現地語対応したことで、会社の信頼性はかなり増したと感じています。

若林:

現地担当者は、サイト改善に対してすごく前向きな意見をたくさん持っているんですね。今後もお互いの意見交換を通して、より良いグローバルコーポレートサイトを作っていければと考えています。 

(取材日:2022年2月)

■WOVN.io を導入いただいた Web サイト

グローバルサイト
URL:https://www.yanmar.com/us/   など
※外部サイト へ移動します

yanmar_screenshot

 

 

 

 

 

 yanmar_logo

ヤンマーホールディングス株式会社

https://www.yanmar.com/global

国: 日本

業種:製造業

企業規模:1,001名〜

1912年に大阪で創業。1933年に世界で初めてディーゼルエンジンの小形実用化に成功。その後、100年以上にわたって、省力・省人化機械を開発し、農業、舶用、建設・エネルギー分野へと世界の市場を開拓し、お客様の課題を解決するソリューションを提供。“A SUSTAINABLE FUTURE-テクノロジーで、新しい豊かさへ。-”をブランドステートメントに掲げ、次の100年へ向けて持続可能な社会の実現に貢献します。

岸田 千里 さん

ブランド部コミュニケーション部オペレーショングループ(課長)

趣味 ワイン、日本酒、読書

若林 美月 さん

ブランド部コミュニケーション部オペレーショングループ

趣味 ピアノ演奏、山歩き

 

 

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