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WOVN.io で15言語への大幅言語追加対応。すぐに現地語サイトへ案内できる、広報展開しやすい多言語サイトへ

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課題

  • 多言語サイトの管理・運用に手間がかかっていた

  • 注力している国・地域に対して、現地語でしっかりと情報を届けられるサイトを構築したかった

解決策

  • 多言語サイト運用・管理にかかるリソースを削減できる WOVN.io の自動翻訳・自動公開機能を活用

  • 画面を見ながら簡単に翻訳修正を行える「ライブエディター機能」、機械翻訳の注意喚起を行える「翻訳モーダル機能」など、WOVN.io の豊富な標準機能を活用

効果

  • 多言語対応で、サイトへのアクセス数が増加。海外から情報を取りにいくハードルを下げることができた

  • 15言語対応したことで、現地語サイトでの案内がスムーズに行えるようになった

  • 運用負荷を軽減しながらも、円滑に多言語サイトを運用できるようになった

開学以来最多となる109カ国・地域からの国際学生と国内学生合わせて約6,000名が在籍する、日本屈指の「多文化共生環境」を有する立命館アジア太平洋大学(APU)。APU への留学を志願する学生の保護者や海外現地の学校にしっかりと情報を届けるべく WOVN.io を導入し、入試情報サイトの15言語対応を行いました。リソースをかけずに多言語運用できるようになった、現地語サイトへすぐに案内でき広報展開がしやすくなったなど、WOVN.io 導入によるさまざまな効果をお伺いしました。

目次>
  1. サイト多言語化は、志願者に限らず保護者や海外現地学校などの多様なステークホルダーに向けてしっかりと現地語で情報を届けるため
  2. まずは4言語対応で全体のアクセス数が増加。情報を取りにいくことへのハードルを下げることができた
  3. 15言語への大幅言語追加対応、現地語サイトへダイレクトに案内できるように
  4. 運用負荷を軽減しながらも、これまで以上に円滑な多言語サイト運用が可能に
  5. 多言語対応はプロモーションの一機能、世界の大学と戦うためのサイト流入増加を目指す

サイト多言語化は、志願者に限らず保護者や海外現地学校などの多様なステークホルダーに向けてしっかりと現地語で情報を届けるため

まず、最近の留学生の傾向についてお話させていただきます。少し前までは中国・韓国からの留学生数が多くの割合を占めていたのですが、全体の割合で見ると減少傾向にあります。反対に増えてきているのは、東南アジア地域からの留学生で、国別在籍数ではインドネシアとミャンマーからの留学生数が著しく増加しています。

本学では、大学全体が国際環境であるというマインドがベースにあり、英語で入学試験を完結し、入学後も英語でほぼ全ての授業および学内リソースを活用できる点は、強みの一つだと考えています。

サイト多言語対応の目的は、志願者の向こう側にいる保護者、現地の学校の先生などに情報を届けることです。志願者は、英語もしくは日本語で受験するため、多言語対応のメインターゲットではありません。志願者が本学を受験したいと周囲に相談した時に、志願者が伝える情報とイコールの情報をその相談相手もきちんと入手できるかが1番大事だと思います。多言語サイト運用のメリットの一つは、そのようにして志願者が周囲を説得するための材料を提供できることだと考えています。casestudy-insert-APU-1

まずは4言語対応で全体のアクセス数が増加。情報を取りにいくことへのハードルを下げることができた

WOVN.io を導入し、本学が現地に事務所を置いているエリアの言語対応(簡体字・繁体字・韓国語・ベトナム語)にまずは注力をしました。4言語対応後、やはり全体のアクセス数が増加しました。言語の入り口が広がったことで、情報を取りにいくことへのハードルがぐっと下がったことが要因ではないかと考えています。

WOVN.io 導入の一番の決め手は、サポート面です。 Web サイト運営のテクニカル面は外部委託している部分もありますので、3社間での連携をうまく取れなければ、万が一トラブルが発生した際への対応も遅れてしまうという懸念がありました。ありがたいことに、WOVN カスタマーサポートチームのレスポンスが非常に早かったですし、おかげさまで導入作業もスムーズに行うことができました

もちろん翻訳精度も決め手の一つでした。実際に現地のネイティブ話者に翻訳をチェックしてもらいまして、WOVN.io を利用した翻訳の精度が高いというフィードバックをもらっています。

現在 WOVN.io を運用している中では、翻訳修正も実際の画面を見ながら直感的に行える「ライブエディター機能」をよく使いますし、非常に良い機能だと思います。 ページによっては、翻訳後に文字数の変化によるレイアウト崩れや、大文字が小文字になるなどの細かな誤訳が発生する場合があります。そういった一部の翻訳修正に即時対応できるというのは非常に大きいと思います。casestudy-insert-APU-2

15言語への大幅言語追加対応、現地語サイトへダイレクトに案内できるように

Web サイトの全面リニューアルを行ったタイミングで、4言語から15言語対応へ大幅に対応言語数を追加しました。そもそも、できる限り現地で使われる言語で情報を発信していきたいという思いはありましたので、サイトリニューアルのタイミングで、今一度どんな情報をどんな言語で届けるべきかを協議し、“重点的に展開していきたい国・地域”や、“英語より現地語が好まれる”などを考慮した上で15言語を選択しました。

実は、4言語対応を行った当時は、まだ機械翻訳に抵抗があるという声も一定数ありました。ネイティブ話者が読んだ際に機械翻訳感がでてしまうならば、逆に信頼を失う可能性があるので現地語対応しない方が良いという意見もありました。現在は時代の流れもあり、 ChatGPT のような AI が世に広く知れ渡ったことで、現地のネイティブ話者からも WOVN.io のようなサービスを利用した機械翻訳にも理解を得られやすくなりましたね。また、機械翻訳という前提を理解してもらうために、機械翻訳モーダル機能を活用し、「機械翻訳を使用しています。」という注釈を表示できる点も言語追加対応の後押しとなりました。

 

運用負荷を軽減しながらも、これまで以上に円滑な多言語サイト運用が可能に

言語追加対応も非常にスムーズで、一瞬でしたね(笑)。 15言語対応したことで、英語でのメインページを経由せず最初から現地語サイトにご案内できるようになりました。お知らせがあった際も、各国の SNSに現地語サイトのリンクを貼り付けるだけで、すぐに現地語で情報が見られるようになるので、広報展開の幅が広がったと実感しています。実際に現地語での問い合わせも増えていますので、きちんと現地語で届き始めているのだと感じています。

WOVN.io 導入以前は、2名の担当がつきっきりで、すべて手作業で翻訳とサイトのコーディング作業をしていました。メンテナンスも大変で、気が付いたら2年前の入試情報がそのまま掲載されっぱなし、なんてこともありました。現在は、専属担当1名がコンテンツをアップして、多言語対応については WOVN.io の自動翻訳・自動公開に任せていますので、日々の翻訳メンテナンスも不要になりました。1名体制になってもこれまで以上に円滑に運用できていると感じています。casestudy-insert-APU-3

多言語対応はプロモーションの一機能、世界の大学と戦うためのサイト流入増加を目指す

仮定の話にはなりますが、 WOVN.io を導入していなかったら、現地語での広報展開がこれほど強みになるとは気が付かなかったと思います。多言語サイト運用について聞かれても、今の時代ならブラウザの翻訳機能で十分ではないか、と提案していたかもしれません。導入をしてみて得られたメリットは大きいと感じています。

今後はデジタル面でのプロモーションを強化していきたいと考えています。Web サイトの多言語対応は、プロモーション全体の一機能ですので、多言語対応だけでなにかを生み出せるという話ではないと認識しています。ただ、先ほども申し上げましたが、言語ごとに URL が発行できる点は、その国ごとに広報を展開する上でユーザーニーズを満たすための武器だと感じています。本学はたしかに世界100以上の国・地域から学生が来ていますが、決して世界において有名校というわけではありません。このユーザーに届きやすい多言語サイトを一つの武器として、より多くの人に本学の情報を届ける戦略を展開していきたいと考えています。

(取材日:2024年6月)

 

■WOVN.io を導入いただいた Web サイト
・入試情報サイト:https://admissions.apu.ac.jp 
元言語:英語
対応言語:簡体字、繁体字、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、韓国語、アラビア語、スペイン語、フランス語、シンハラ語、ベンガル語、モンゴル語、ビルマ語、タミル語、ウズベク語casestudy-capture-APU

・大学公式サイト:https://en.apu.ac.jp (一部ページのみ)
元言語:英語
対応言語:簡体字、繁体字、韓国語、ベトナム語

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立命館アジア太平洋大学
https://www.apu.ac.jp/home

国:日本


「自由・平和・ヒューマニティ」「国際相互理解」「アジア太平洋の未来創造」を基本理念に2000年に大分県別府市に開学。アジア太平洋学部、国際経営学部、サステイナビリティ観光学部の3つの学部と、アジア太平洋研究科と経営管理研究科の2つの研究科から構成され、約6,000人いる在学生の半数が国際学生(留学生)である。教員も半数が外国籍であり、開学以来、多文化共生キャンパス、「混ぜる教育」という明確なコンセプトのもと、これまでの日本の大学にはない新たな取り組みを進めている。


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三輪 仁志 さん

アドミッションズ・オフィス(国際)
シニア・アドミッションズ・カウンセラー
趣味:ギター、カメラ、庭いじり

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