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ファンクラブで世界をつなぐ。Fanplus が WOVN.io で叶える、“国境を越えるアーティスト支援”

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課題

  • アーティストの海外進出が進む中、オフィシャルサイト・ファンクラブサイト等の多言語化ニーズが高まっていた

  • 言語ごとの個別対応はコストや運用負担が重く、ハードルが高かった

  • 多言語化が必要な場合、初期・事前に膨大な翻訳を行っており費用・工数がかかっていた

解決策

  • WOVN.io を自社サービスに簡単に導入できる仕組み・体制を構築し、アーティストからの要望に応じて既存サイトをクイックに簡単に多言語化できるように

結果

  • 従来に比べ、運用にかかる工数をほぼゼロに

  • 翻訳費用の削減と、社内工数の大幅削減に寄与

  • 「自動翻訳・自動公開」設定により、多言語サイト運用を自動化
  • 海外ファンを拡大するアーティストが多数、契約の継続率も100%

ファンクラブサイトや EC、Web 3.0 メタバースアプリ「FANPLANET」など、エンタメ業界向けに幅広いソリューションを展開している Fanplus。日本のアーティストの海外展開が加速する中、オフィシャルサイトやファンクラブサイトの多言語対応のニーズが高まっています。
Fanplus では、自社サービスに簡単に WOVN.io を導入できる仕組み・体制を構築しており、すでに20を超えるアーティストサイトやファンクラブサイト、EC などへの導入実績があります。今回、多言語対応のパートナーとして WOVN.io を選んでいただいた理由や、多言語対応と海外進出の関連性などについて伺いました。

目次>
  1. グローバル時代に求められる新しいファン体験のカタチ
  2. オフィシャルサイト・ファンクラブサイトの重要性と、多言語化のリアルな壁
  3. 多言語対応の「手間」と「限界」を解消した WOVN.io の力
  4. 仕組み化と自動化で、海外展開をもっと身近に

 

グローバル時代に求められる新しいファン体験のカタチ

当社は、エンタメ業界向けのインターネットサービスを構築しており、ファンクラブ事業を主軸に、EC・MD や NFT など幅広い事業を展開しています。最近では Web 3.0 メタバースアプリである「FANPLANET」というサービスをリリースし、第一弾の参加アーティストとして、UVERworld のメタバースを公開しました。この空間では、ファンがオリジナルのアバターを作成して配信ライブを楽しんだり、「リスニングパーティー(他のファンとリアルタイムに交流しながら一緒にプレイリストを楽しむこと)」を体験できたりと、アーティストや他のファンとの距離を縮められるような多彩な機能を提供しています。時代に合った新しいソリューションを提供し、価値を生み出していくことが私たちの強みです。

メタバース空間も、国・地域の垣根なくファンが集える空間であるわけですが、最近はやはり海外展開を見据えて活動する日本のアーティストが増えていると感じます。デビュー前から世界に向けてどう音楽を届けていくかを設計しているアーティストも出てきていますし、アニメや SNS での楽曲採用をきっかけに人気が加速するケースもありますね。K-POP の台頭もあり、今やほとんどのアーティストが活躍の場をグローバルに広げていきたいと考えているのではないでしょうか。実際に、アーティスト側から「オフィシャルサイト・ファンクラブサイトを多言語化したい」とお問い合わせをいただくことが増えています。

オフィシャルサイト・ファンクラブサイトの重要性と、多言語化のリアルな壁

こうしたことからもわかるとおり、オフィシャルサイトやファンクラブサイトの多言語対応のニーズは非常に高いです。多言語化したくないアーティストはいないと思います(笑)。今の時代は SNS での情報発信も盛んですが、オフィシャルサイトやファンクラブサイトは「公式から発信され、情報がストックされる場」として信頼性が高く、重要ですね。

ただ、元々日本語しかないところから多言語対応するには一定のコストがかかりますので、「現時点での海外人気はどのくらいか」「これからどれだけ海外のファンを増やしていきたいか」というところから ROI を考えて意思決定するアーティストが多い印象です。

多言語対応をするだけでファンが増えることはありませんので、ROI の算出というと難しい部分もありますが、実は、私たちがご支援しているうち、既に20を超えるアーティストがオフィシャルサイトやファンクラブサイト、EC サイトなどに WOVN.io を導入しています。契約の継続率も100%ですので、ニーズも ROI も高いと考えているアーティストが多いのではないでしょうか。

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既に20を超えるアーティストが WOVN.io を導入


会費制で運営が体系化されている「公式のファンクラブ」は、日本のエンターテイメントにおける特有の文化として大きく発展してきました。海外にも公式のファンクラブはありますが、その普及度や形式は日本とは異なっており、海外ではファンによる自発的なコミュニティ活動の方が主流です。
日本と海外のファンとでは、アーティストとの関わり方や求めるものに違いがあるという側面も見られますので、これらの文化や意識の違いを加味した上で、ファンの皆様がより深くアーティストと繋がり、エンゲージメントを高められるようなサービスを提供していくことが重要だと感じています。

多言語対応の「手間」と「限界」を解消した WOVN.io の力

WOVN を知る前から多言語対応の依頼を受けることはあり、独自の仕組みを使って対応はできていたのですが、事前に翻訳をひとつひとつ登録していくような手作業が必要で、ものすごく苦労していました。費用も人手も時間もかかりますし、「多」言語対応をすればするほど大変になっていくものでしたね。

そのような中、とある案件をきっかけに WOVN.io の存在を知りました。開発不要で多言語サイトを構築し、コンテンツ更新・翻訳もリアルタイムに自動化できるというのは、率直にすごく便利だと思いました。実際に、運用にかかる手間をほぼゼロにできていますし、従来のやり方に比べると、体感ですが10分の1程度の社内工数で多言語対応を実現できていると思います。翻訳費用も削減できました。

また、営業・導入を担当してもらった S さんと N さんのサポートが良かったのも印象的でした。ソフト面でのサポートもそうですし、ハード面での WOVN の技術力の高さもあると思います。お二人に対して「◯◯ってできますか?」と聞くと、なんでも「できます!」と返ってきて、実際に実現できるのです。そうしたテクノロジーの強さも含め、WOVN は、自信をもっておすすめできるソリューションです。



仕組み化と自動化で、海外展開をもっと身近に

最初の体験が良かったので、当社のサービスに簡単に WOVN.io を組み込めるように仕組み化・体制構築を行いました。これにより、今では社内の誰であっても、多言語対応の必要が生じたらクイックに WOVN.io を導入できるようになっています。不要な時間・工数をかけることなく多言語対応、すなわちビジネスの機会を海外に広げていくことは、アーティストにとっても、私たちにとっても、非常に大きなメリットがあります。

翻訳品質の点でも、用語集や生成 AI 翻訳に対応しているので安心感があります。人手で修正を入れることも少ないので、ほとんど自動化できています。

先にもお伝えしたとおり、多言語対応はアーティスト自身が海外に向けて様々な施策を打っていくための基盤のひとつなので、単体での効果測定は難しいと思います。ただ、WOVN.io を導入したアーティストの海外ファンが増えているのは事実としてありますね。また、元々は日本語しかないオフィシャルサイト・ファンサイトを頑張って自分で翻訳し、情報を閲覧していた外国人ファンもいただろうと思うので、そうした方々のユーザビリティ向上にもつながっていることは間違いないです。

昨今のトレンドからして、今後も多言語対応のニーズは高まっていくと思います。WOVN.io をうまく活用しながら、アーティストの海外展開と外国人ファンのエンゲージメント向上を支援していけたらと思います。

(取材日:2025年7月)

 

■WOVN.io を導入いただいた Web サイト(以下、公開している一部のみ/ほか20サイト以上で導入)

  • あいみょんオフィシャルサイト:https://www.aimyong.net/
    対応言語:英語、繁体字、韓国語
  • OFFICIAL FAN CLUB“AIM”:https://sp.aimyong.net/aim/ (スマートフォン専用)
    対応言語:英語、繁体字、韓国語
  • Official髭男dism オフィシャルホームページ:https://higedan.com
    対応言語:英語、繁体字、韓国語
  • Official髭男dism ファンクラブ「Stand By You」:https://fc.higedan.com
    対応言語:英語、繁体字、韓国語
  • ヨルシカ OFFICIAL SITE:https://yorushika.com
    対応言語:英語、繁体字、簡体字、韓国語
  • ヨルシカ smartphone site「後書き」:https://sp.yorushika.com
    対応言語:英語、繁体字、簡体字、韓国語

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株式会社 Fanplus
https://fanplus.co.jp/

国:日本

2007年に設立。「IT×エンターテインメント」をキーワードに、アーティストとファンをつなぎエンゲージメントを高める各種インターネットサービスを提供。ファンサイト事業をはじめ、MD・EC 事業や配信事業など多様な事業を展開している。

お話を伺った部署:ファンクラブ事業部

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