公開日:
WOVN.io だから、多言語サイト運用にかかる 1 人月分の人的リソース・リードタイムを削減できた。サイト経由で来た問い合わせは、ほぼ100%で案件化
課題
-
戦略的デジタルマーケティングを推進する中で、コーポレートサイトのコンテンツ充実化と多言語対応が求められていた
-
コーポレートサイト多言語化に充てる人的リソースが不足していた
解決策
-
WOVN.io を導入し、開発工数をかけることなく多言語サイトを構築
- 自動翻訳機能で、スピーディにコンテンツを多言語化
- 多言語サイトを検索エンジンにインデックスさせ、海外 SEO 対策も可能に
結果
-
サイト経由での海外から来た問い合わせは100%案件化
- 人力で多言語対応を行った場合と比較して、運用にかかる 1人月分の人的リソース・リードタイム削減を実現
- 「海外企業と直接取引ができる会社である」というブランディングに寄与
世界シェア2位を誇る多心光コネクタ用部品「MTフェルール」をはじめとし、社会の発展と安全・安心に役立つものづくりを行ってきた白山。海外との直接取引を増やす施策として、コーポレートサイトリニューアルと同時に WOVN.io を導入し3言語対応を行いました。 WOVN.io の導入で、多言語サイトの構築・運用にかかる人的リソースを大幅に削減したのと同時に、コーポレートサイト経由で海外からお問い合わせが来るようになり、直接取引の案件数増加に寄与したというお話をお伺いしました。
目次
- コーポレートサイトは“会社を知ってもらうもの”ではなく、Web 上の“会社そのもの”
- WOVN は直感的にも良さそうだと感じられるプロダクトだった
- サイト経由での問い合わせはほぼ100%案件化、同時に多言語対応にかかる1ヶ月分の人的リソース削減を実現
- 見込み顧客の取りこぼしを防ぎ、白山を詳しく知りたいと思ってもらえるサイトへ
コーポレートサイトは“会社を知ってもらうもの”ではなく、Web 上の“会社そのもの”
弊社の主力製品である「MTフェルール」は、現在世界シェア2位を獲得しています。海外におけるシェア率は高いものの、これまでは海外企業との直接取引ではなく、国内商社を通じた商品販売を行っていました。
また、製品を売り込むのではなく、要望を受けて製品を作っていたので、特定の商流に依存している部分がありました。ですが、更なる売上拡大のため、また安定的な事業基盤の構築のため、従来の販売方法に加えて海外との直接取引数を増やしていこうとなったタイミングで私がジョインし、戦略的デジタルマーケティングがスタートしました。
ただ当時は、社内の誰しもが「Web 起点で海外からお問い合わせは来るのか、B2B のビジネスがオンラインで成立するのか」と疑問に思っていて、予算が全く下りませんでした。なのでまず、 SNS を使った地道なアウトバウンド施策から行いました。すると、これがヒットして、海外との直接取引を徐々に増やすことができたんです。このまま順調にいけば、現在はほとんどない海外直接売上ですが、数年後には大きく伸ばすことも可能だと感じています。
そうして実績をコツコツとため、「これからはより効率的にデジタルマーケティング施策を打っていく必要があるので、コーポレートサイトのコンテンツ強化と多言語対応をしましょう」と社内を説得し、コーポレートサイトのリニューアルと多言語対応に踏み切りました。
コーポレートサイトは、“ただ会社を知ってもらうもの”ではなく、Web 上における“会社そのもの”だと思うんです。コンビニエンスストアのように、24時間オンラインで営業することができます。なので、単なる認知のためだけではなく、ビジネスにどう繋げていけるのかが考え込まれたコーポレートサイト作りを目指しました。
WOVN は直感的にも良さそうだと感じられるプロダクトだった
以前のコーポレートサイトは運用が属人化していて、コンテンツを更新したり、サイトの構造を変更したりできる人が限られていました。なので、制作会社さんを交えてデザイン面のクオリティをあげながら、誰もが簡単に更新しやすいサイトへリニューアルしました。
コンテンツについても、各部署から更新依頼があったものを私の方で一度壁打ちする形で議論して、「このポイントを推していきましょう」と内容を検討した後、最適な情報を掲載する方針に変更しました。
そして、サイトの多言語対応ですね。メイン市場が欧米と中国なので、ミニマムでも英語と簡体字対応は必須でした。でも、翻訳ができるのは私だけ。事業拡大や顧客開拓が本来の私のミッションでしたが、このままでは多言語化に関する実務で忙殺されてしまうと思いました。多言語対応は絶対にやらなければいけないとわかってはいたものの、短期的には SNS などを活用したダイレクトマーケティングを優先したかったこともあり、なかなか手を付けられずにいました。
そんな時、当社の社員が展示会で WOVN さんのサービスを知り、私に教えてくれました。実際にデモを見せていただいて、直感でこれは良さそうだと感じました。上手く言語化できないのですが、UI/UX が使いやすそうなど、そう思わせられるのもプロダクトの魅力だと思います。多くの導入実績や導入後のサポート面なども選定の後押しになりましたし、なんといっても海外 SEO 対策が可能な点が一番大きな決め手となりました。他の類似サービスでは表面的なものばかりでしたが、言語ごとに独自の URL を発行でき、裏側のタグ設定まできちんと英訳できるサービスは WOVN.io しかないなと思いました。
あとは、やはり圧倒的に安心感のある導入実績や、豊富な実績に基づいた丁寧な人的サポートは魅力でした。自分自身がそこまでシステムに明るいわけでもないので、何かあった時に相談できる先があるのは決め手の一つになりましたね。
サイト経由での問い合わせはほぼ100%案件化、同時に多言語対応にかかる1ヶ月分の人的リソース削減を実現
サイトをリニューアルオープンしてから3ヶ月程度が経ち、すでに効果がでています。以前は Web サイト経由での海外からの問い合わせはゼロでしたが、いまは継続して月に数件は来ています。PV 数やセッション(閲覧時間)も2〜3倍増加しています。また、来た問い合わせはどれも商談確度が高く、ほぼ100%案件化しています。サイトが多言語化されていることで、事前に製品についてしっかり理解いただけていることが大きな要因になっていると思います。
コンテンツ作成は、大体1記事あたり2〜3時間かかります。また、研究開発に関する内容の場合、文字数が他のコンテンツに比べて2倍程になるので、もっと時間がかかります。
現在公開している日本語の記事数は60ページ程度で、これを英語と簡体字に翻訳するとなると、少なく見積もっても240時間(1記事 2時間×60ページ×2言語)かかる計算です。
WOVN.io の自動翻訳機能を活用すれば、日本語のコンテンツを作成するだけでスピーディに英語と簡体字に多言語対応でき、運用を自動化できるので、現時点で私のまるまる1ヶ月分の稼働とリードタイムを削減できたことになりますね。
WOVN.io を導入したことで、コンテンツ作成に対する心理的ハードルがなくなりました。これまでであれば、「日本語で記事を書いた後は英語と簡体字に翻訳しなければならないのか・・・」と先が思いやられていました。いまは日本語で記事を書いたら自動的に3言語にできるので、もっとたくさん記事を書こうと、自分自身のモチベーションアップにも繋がりました。
見込み顧客の取りこぼしを防ぎ、白山を詳しく知りたいと思ってもらえるサイトへ
現在は、オンラインでファーストコンタクトをとり、お客様との良好な関係を築き、クロージングフェーズで直接お会いし、実際に商品を見せながら商談をするというケースが多いです。商談の中で、先方から「企業情報を教えて欲しい」と聞かれた際には、コーポレートサイトをパッとお見せしています。
多言語化された情報をお見せしながら説明できるので、認知度の面では大企業には勝てない当社でも、海外とも直接取引を行える企業だという信頼感に繋がり、ブランディングに寄与できていると思います。
今後は、活用シーン・イメージの紹介ページを作ったり、製品の検索性を高めるような機能を追加したりしていきたいです。いまは製品ページでカタログなどを閲覧してもらい、そこからより詳しい情報を知りたいとなるとそのまま問い合わせするしかない導線になっています。その導線の中で、実際の活用シーンをイメージできるようなコンテンツを見てもらったり、コーポレートサイト上でのユーザー体験を向上させたりすることによって、見込み顧客の取りこぼしを防ぎ、ビジネスに繋げていけたらいいなと思っています。
(取材日:2023年9月)
■WOVN.io を導入いただいた Web サイト
白山コーポレートサイト
URL:https://hakusan-mfg.co.jp
株式会社白山
国:日本
企業規模:〜300名
石川県金沢市に本社を置き、通信回線および光情報通信製品、雷防護製品、精密樹脂成型品等の開発・製造・販売を行っている。特に主要製品である MTフェルールや MTコネクタといった光コネクタ、データセンター用のサーバー間をつなぐ高精度な光ケーブル部品は、世界で2番目、国内ではトップシェアを誇る。