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更新日:

多言語対応後、アジア圏からのアクセス数は軒並み200%越えに。一蘭のとんこつラーメンへのこだわりやコンセプトをしっかり伝えることに成功。

kv_株式会社一蘭

課題

- 日本語、英語、中国語の Web サイトをそれぞれ立ち上げていたため、運用工数がとてもかかっていた

- 全ての情報を多言語対応できていなかったため、一蘭のラーメンに対するこだわりやコンセプトを伝えきれていなかった

解決策

- 多言語の翻訳を一元管理できる WOVN.io を導入

- Web サイトの専門知識がなくても簡単に利用できる操作性

結果

- 導入前後で、アジア圏からのアクセス数は200%以上へ増加

- 多言語ホームページの運営にかかる作業工数を大幅に削減

お客様に最高の味とサービスを提供するためのこだわりを続けるとんこつラーメンの「一蘭」。国内だけでなく海外にも店舗を構えるなど、「赤い秘伝のたれ」や「味集中カウンター」でお馴染みのそのスタイルは日本だけでなく海外にも多くファンがいます。今回、サイトリニューアルをきっかけに WOVN.io 導入で多言語サイトの運用を一本化し、運用の手間を削減しながら情報発信強化と海外からのアクセス数増加を実現したというお話をお伺いしました。

 

外国人のお客様が言葉の壁を気にせず、気軽に店舗へお越しいただくための店舗づくり

一蘭は、お客様がご入店されてからラーメンを召し上がっていただきご退店されるまで、従業員と対面することのないシステムです。日本人と同様に外国人のお客様にも通訳を介さず言葉の壁を気にせず、一名様でも気軽にお越しいただけるような店舗づくりを目指しております。そのため、券売機や空席案内板などのシステム案内に必要な掲示物にはすべて外国語を併記しています。

 

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(多言語表記されている店舗内
左:オーダー用紙、中:案内板、右:券売機)

現在は海外にも、香港、台湾、アメリカ・ニューヨークの3カ所に実店舗があります。各地に現地の広報担当がいますので、日本で文書を作成した際には、現地ネイティブの広報担当に内容を翻訳してもらい、表現やニュアンスを地域ごとにアレンジしてもらうなど、国をまたいだやりとりをしています。

 

Web の知識があまりない私でも使いやすいインターフェースと運用の容易さが魅力的でした

一蘭の公式ホームページは、2016年前半頃にリニューアルしました。それまでは日本語、英語、中国語の3言語の Web サイトが別々に立ち上がっていましたので、お互いの情報がリンクしてない部分がありました。それでもある程度はまかなえていたものの、インバウンドが急激に増えてきて、英語、中国語以外の多言語対応も推進するべきではないかと多言語対応のサービス導入検討をしていた時に、新聞で WOVN さんが紹介されている記事を拝見したんです。

正直、私自身は Web の知識を少しかじったレベルでしたので、そういった人でもわかりやすいインターフェースで翻訳編集・サイト管理ができるというのは非常に魅力的だなと思いました。あと、それまでは3サイトを別々で管理しておりましたので、元となるホームページを一つ構築するだけで、それをベースに多言語変換できる運用の容易さも非常に魅力的でした。

 

WOVN.io 導入後、アジア圏からのアクセス数は2倍以上に増加

WOVN.io 導入前後のホームページアクセス数を比較してみますと、アジア圏では台湾は200%、中国では262%、韓国からは201%とかなりアクセス数が増加していました。
やはり多言語対応によって、より外国人のお客様がアクセスしやすくなったのかなと。

一蘭は海外の様々なガイドブックでも「日本で絶対に行くべきお店」として紹介していただいているので、そのように認識してくださっている外国人の方が非常に多いです。それに、来店された外国人のお客様が口コミで広げてくださっていることが非常に多いようです。「味集中カウンター」といった見慣れない店舗構造に興味を持ってくださるだけでなく、一蘭のラーメンの美味しさも同様に口コミで広がっており、多くの方が興味を示してくださっていることが私たちとしては一番嬉しく感じています。

これも WOVN.io を導入し、全ての情報を多言語対応できたことで、ラーメンに対するこだわりをきちんとホームページ上で伝えられているからだと思います。口コミで一蘭に興味を持ってくださった方が弊社のホームページにアクセスをしてこだわりを知り、さらに興味を持っていただくという良い循環ができているのかなと。

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運用の手間を大幅に削減、細かな編集も容易に行えるように

現在は新しく翻訳が必要な文書ができた場合は、社内のネイティブに翻訳とダブルチェックをしてもらいます。私に納品された翻訳済データを Web 担当者に渡してホームページに公開するという流れですね。

おそらく WOVN.io がなければこれまで通り言語ごとにホームページを作る、もしくはユーザーの Google ブラウザの自動翻訳機能に頼るという選択肢になっていたと思います。言語ごとにホームページを作るとなった場合は、やはり Web の専門知識があるものしか修正できない上に、言語追加をしていたら反映までに大きなタイムラグが発生したり、いろんな支障が出たりしていたんじゃないかなと思います。

WOVN.io の管理ページにログインすればすぐに翻訳編集ができるようになっておりますので、多言語サイトの運用手順はかなり省略されたと感じております。以前は HTML を直接触らないことには編集できませんでしたし。あと、改行を入れたい時や文字を太字に変更したいとか、そういった細かな編集もすごくやりやすいですね。非常に効率性アップできた部分です。

 

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(ライブエディター画面、言語ごとの画像置き換えも可能)

 

言語ごとの微妙なニュアンスの違いを追求し、多言語ホームページを進化させていく

一蘭は「天然とんこつラーメン」「味集中カウンター」であったり、商品名も一風変わったネーミングのものが多いんですよね。なので、言語ごとにきちんと意味を伝えることが難しい点だと感じています。そこをいかに海外の方にもわかりやすいニュアンスで受け取っていただけるか、かつ一蘭らしさも伝えることができるのかというところで現地の担当者とよく話をしながら認識を合わせた上で翻訳をしております。

また、ホームページ内にはお客様から翻訳を提案いただけるページもあります。やはり一蘭としてこだわりやコンセプトをしっかり正しく伝えたいという思いがありますので、よりお客様にわかりやすく説明できるようにホームページを進化させていくための一つのツールとして置いています。

 

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(「翻訳のご提案」ページ)

多言語ホームページの内容を充実させ、店舗への来店へとつなげる

導入当時はインバウンドの増加を見越して対応言語の追加も考えていました。今は予想外の状況になってはいますが、海外にもお土産商品を輸出していることもあり、一蘭のことをご存知の海外のお客様は、母国にいながら一蘭のラーメンに触れる機会が以前より増えてきています。それに、お土産商品も海外の卸業者様から問い合わせを多数いただいておりますので、コンセプトを正しく皆様に知っていただけるようにホームページ周りをより充実させたいと思っております。

今後、海外の方が日本旅行をお考えの際には「あの一蘭を本場で食べたい!」と思っていただけるよう、これからも多言語ホームページを存分に活用していきます。

(取材日:2021年6月)

■WOVN.io を導入いただいた Web サイト

一蘭 公式 Web サイト
URL:https://ichiran.com/
※外部サイト へ移動します

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ichiran_logo

株式会社一蘭

https://ichiran.com/

国:日本

業種:外食

従業員規模:1,001名〜

1960年、福岡県で創業。現代表の吉冨氏のもと、『天然とんこつラーメン専門店』として成長。『大将のいない店』『味集中カウンター』『オーダーシステム』などユニークな店作りで話題を呼び、2021年時点で全国80店舗、海外のアメリカ、台湾、香港にも計6店舗を展開している。

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坂根 愛野さん

広報宣伝

趣味は海外ミュージカル鑑賞・読書

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