公開日:
製品サイトの翻訳にかかる社内リソースを約70%削減。グローバルでサービス展開するには、英語だけではなく、ターゲット地域への言語対応が重要
課題
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新機能紹介など情報更新の多い英語サイトの日本語翻訳対応をすべて人力で行っていたため、英語サイトの更新に日本語サイトの更新が追いつかない状況だった
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翻訳作業に時間がかかってしまい、本来の業務にあてるべきリソースが逼迫していた
解決策
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翻訳リソースをかけることなく、情報更新の都度、未翻訳箇所を自動検知し、自動翻訳・公開という自動運用が可能な WOVN.io を導入
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今後予想される言語追加対応も、リソースやコストをかけることなく、スピーディに行うことができる WOVN.io の柔軟な拡張性を評価
効果
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翻訳にかかる社内リソースを約70%削減
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多言語での製品・機能の情報発信がもとに営業商談が生まれ、お客様の製品導入の後押しとなった
アメリカに本社を構えるインフラジスティックスの日本法人として、アプリケーション開発作業を効率化する各種製品と、長年培ってきた知識と経験に基づいた技術コンサルティング・サポートで、企業のアプリケーション開発をサポートするインフラジスティックス・ジャパン。
今回コーポレートサイト・製品サイトの3言語(日本語・韓国語・スペイン語)対応に WOVN.io を導入いただきました。導入後、翻訳にかかる社内リソースを大幅に削減できた、またグローバルにサービスを展開する上での多言語対応の重要性に気づくことができた、というお話をお伺いしました。
- 日本での製品展開は、日本語での情報提供やサポートがしっかりできるかが重要
- 英語サイトの情報更新に翻訳が追いつかず、マーケティング担当者は本来の業務をできず日本語サイトの更新につきっきりに
- 時差がある中、夜中に英語サイトが更新されても翌朝時点では多言語化されて発信できている状況は、まさに夢のようでした
- 翻訳にかかる社内リソースを約70%削減。4言語対応が、製品導入の一押しになった
- US チームは多言語を気にせずとも、4言語で情報発信できる環境を構築できた
日本での製品展開は、日本語での情報提供やサポートがしっかりできるかが重要
中江:
当社は、約35年前にアメリカ・ニュージャージー州で創業しました。現在は世界中に8つの拠点を構え、業務系ソフトウェアを開発する企業に向けて製品を展開するグローバル企業です。その中でインフラジスティックス・ジャパンは2006年に設立し、アジア・太平洋地域の販売・サポートを担当しています。
メインのビジネスは大きく2つあります。一つ目は、ビジネス向けアプリケーションのフロントエンド領域の業務を効率化するビジネス UI ライブラリ提供で、二つ目は、そこからドリルダウンしてデータ分析に繋げることのできる組み込み型 BIソリューションの提供です。
業務系システムは、ソート機能やフィルタ機能など UI としてゼロから作るのが大変な部品が頻出します。そういった UI 部品を当社が作りライブラリとして提供しているため、“車輪の再発明”をせずに、当社製品を活用して業務効率化していただくことが、一番の提供価値となっています。
東:
創業地がアメリカの東海岸ということもあり、金融系の企業様に多く導入いただいています。日本ですと、サービスベンダーや独立系のソフトウェアベンダーにも導入いただいています。
当社と同様の製品を提供しているアメリカ企業は数社有名な企業がありますが、日本で展開しているのは当社のみです。この後の話にも繋がりますが、やはり海外発の企業が日本市場へ参入するためには、“日本語で製品ドキュメントやホワイトペーパーなどを見られること、および日本語でのサポートを受けられること”がとても重要になります。
英語サイトの情報更新に翻訳が追いつかず、マーケティング担当者は本来の業務をできず日本語サイトの更新につきっきりに
東:
当社の Web サイトは、以前から英日で情報発信を行っていました。当時の日本語サイトは、日本チームのマーケティング担当者が英語サイトを元にすべて人力で翻訳対応していました。
ですが、製品の特性上、アップデートが多く、私たちが細かく抑えきれない箇所などでも US チーム側で情報が日々追加・更新されることも多くあります。ですので、英語サイトの更新情報を常に確認し、更新を見つけるたび人力で翻訳して、更新を見つけては人力翻訳してと、まさにイタチごっこでしたね。それだけ頑張っても、常に情報更新に遅れを取り続けている状態でしたので、マーケティング担当者は日本語サイトの更新作業に追われ、本来の業務にあてるリソースが逼迫していましたね。
この状況をなんとかしなければと思い、少数精鋭のチームの中で、いかに人の手をかけずに Web サイトを多言語対応できるか、という当社の要件を満たす多言語化ソリューションを求めていました。
時差がある中、夜中に英語サイトが更新されても翌朝時点では多言語化されて発信できている状況は、まさに夢のようでした
東:
そんな中、たまたま足を運んだイベントで WOVN さんのブースに立ち寄りました。こんなサービスが世の中にあるんだと驚きましたね。
WOVN.io 導入の大きな決め手は、新しくページが追加された際、未翻訳箇所を自動検知して、自動翻訳・公開するという、極めてシンプルなフローを人的リソースをかけずに実現できる点です。 先ほども言いましたが、日本時間の夜中に情報が更新されることもあるため、翌朝には翻訳されて4言語で公開できている状態は、まさに夢のようでした。スピーディな4言語対応は、US チームでも大きな評価ポイントとなりました。
あとは、サポート面ですね。サイト多言語化プロジェクトは、日本側がリードしていかなければなりません。そのため、日本企業である WOVN さんと一緒にできることで、導入時や運用時に日本語でサポートいただけることが非常にありがたかったです。もしアメリカ企業と多言語対応を進めていたら、コミュニケーションのスムーズさや時差を考慮しなければならず、もっと時間がかかっていたと思います。
上層部からも「WOVN はユニコーンテクノロジーだから、 他のサービスと比較する時間がもったいない。すぐに導入を進めよう。」という声があがり、意思決定は早かったですね。
翻訳にかかる社内リソースを約70%削減。4言語対応が、製品導入の一押しになった
東:
WOVN.io 導入後、マーケティング担当者がサイト多言語対応につきっきりという状況はなくなりました。社内リソースも、約70%という大幅な削減ができましたね。現在の運用は、更新されたページの翻訳チェックを定期的に行う程度です。自前で作っていた対訳表も、WOVN の用語集機能へデータ移行しています。特に技術的なドキュメントでは、日本語だとこう表現する、という決まりがある単語や表現があります。用語集機能へあらかじめ登録することで、自動翻訳・翻訳でも翻訳品質を気にすることなく4言語公開される状態を作れています。
中江:
WOVN.io によって、ドキュメントの変更に対する翻訳の流れが統一できたので、導入して良かったなと感じました。これまでは、 US チームが更新・追加したページをマーケティング担当者が日本語に翻訳し、その後技術者に内容をレビューしてもらい、修正して公開、公開後に指摘があったら都度メンテナンスする、というキャッチボールが非常に多かったんです。
今は WOVN.io へのアクセス権を技術者にも付与しているため、技術者観点で翻訳内容におかしな部分を見つけたら、技術者が直接修正できるので、無駄なキャッチボールがなくなりました。ライブエディター機能を使うことで、実際の画面を見ながら直感的に修正ができて便利です。
東:
WOVN.io 導入を機に、日本語以外にもスペイン語と韓国語へも対応しました。US チームから、スペイン語に対応したことで、当社製品導入の最後の一押しとなった、と聞きました。言語の壁について、日本チームは実感値を持っていましたが、 US チームは全世界英語でなんとかなると思っていたんですね。ですが、4言語対応が商談上のインパクトになるという実感を得たことで、実際には多言語対応が必要だったというグローバルでの気付きにもなりました。
US チームは多言語を気にせずとも、4言語で情報発信できる環境を構築できた
東:
WOVN.io を導入したことで、US チームはこれまで通り4言語対応を気にせず英語で情報発信を行うだけで、どの国・地域に対しても正しく等しい情報を届けられる環境を構築できたことは、当社の戦略上もとても良いポイントだと思います。
今回は計3サイトの4言語対応を同時に進めましたが、3カ月ほどですべての導入が完了しました。日本チームはアジア全域が担当範囲ですので、今後も新たな市場を開拓する際に言語追加があるかと思いますが、WOVN を活用すればすぐに対応可能なことがわかっています。これまでの感覚では年単位のプロジェクトを覚悟していましたが、一度導入している私たちであれば今後は1カ月程度で言語追加対応が行えるのではないかなと思います。
弊社製品は Web やアプリで提供していますので、今後は製品そのものに WOVN.io を導入していくという製品そのものの多言語戦略での展開もあり得ると思います。当社の CEO も WOVN さんの存在がもう頭にインプットされましたので、あとは私の交渉次第ですね(笑)。
(取材日:2024年3月)
■WOVN.io を導入いただいた Web サイト
- インフラジスティックス公式サイト(一部ページ):https://jp.infragistics.com
- デジタルワークプレイス「Slingshot」製品サイト:https://www.slingshotapp.io/ja
- 組み込み型BIソリューション「Reveal」製品サイト:https://www.revealbi.io/ja
※外部サイトへ移動します
インフラジスティックス・ジャパン株式会社
https://jp.infragistics.com
国:日本(米国発)
企業規模:〜300名
デザイン・開発・コラボレーションを加速するソリューションを30年以上にわたり全世界で提供しているグローバルリーダー企業。インフラジスティックス・ジャパンは、日本およびアジアのお客様をより一層サポートするために、その日本法人として2006年に設立。常に最新の技術に対応しながら成長してきたインフラジスティックスの開発支援製品は、米国フォーチュン500企業の多くで標準的に採用されているだけでなく、日本国内でも5,000社以上の企業で利用されている。