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日本人も外国人も関係なく、すべてのノンデスクワーカーにアプリを平等にお使いいただくための多言語対応。WOVN.app は、導入の手間を抑えながら、ユーザーエクスペリエンスを向上できる多言語アプリ
課題
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アプリの開発・アップデートを積極的に推進する中で、多言語対応にあてる人的リソースが不足していた
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構築したアプリや対応したい言語がお客様ごとに異なるため、すべての多言語要望に自社で都度対応していくことが困難だった
解決策
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既存のアプリに後付けで簡単に導入できる WOVN.app を選定
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あらゆる業界で使われる業界特有の用語や表現をあらかじめ登録することで、翻訳品質を担保できる用語集機能を活用
効果
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お客様が日本語でアプリを作るだけで、スピーディに多言語対応のアプリを構築できた
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日本人同様に外国人従業員が、業務フローの中で重要な役割を担うことができるようになった
「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」というミッションのもと、日本の就業人口の半数以上にあたる約3,900万人(※)のノンデスクワーカーの働き方を変革すべく、現場 DX プラットフォーム『カミナシ』を提供するカミナシ。日本人だけでなく、多くの外国人ノンデスクワーカーにもカミナシアプリを平等にお使いいただくべく、WOVN.app を導入し多言語対応を行いました。ノンデスクワーカー向けアプリとして多言語対応が必要な背景や、カミナシアプリならではの多言語対応の課題、導入後の効果をお伺いしました。
<目次>- 現場における言語の課題解消や、今後の外国人従業員雇用を見据えた、アプリの多言語翻訳機能の活用が進んでいる
- 外国人従業員が多い作業環境の中において、日本語だけでは“伝えたいことが全く伝わらない”
- アプリ多言語対応によって、外国人従業員も重要な役割を担えるように
- “言語”を重要なファクターとして、カミナシアプリを成長させていきたい
現場における言語の課題解消や、今後の外国人従業員雇用を見据えた、アプリの多言語翻訳機能の活用が進んでいる
カミナシは、プログラミング不要、ノーコードでお客様自身がアプリケーションを作れる、ノンデスクワーカー向けの現場 DX プラットフォームです。工場や店舗で日々使われている紙の帳票などをデジタル化し、アプリ上で簡単に管理できるようになります。現在は1万を超える現場で、製造業を中心にホテル業や飲食業、物流業など30の業界でご導入いただいています。
アプリの多言語翻訳機能として WOVN.app を導入させていただいております。感覚値にはなりますが、お客様の約半分は外国人従業員を雇用されている企業です。そのため、日々の現場業務の中で言語の課題を感じ、多言語翻訳機能を使いたいとおっしゃるお客様もかなりいらっしゃいますし、今後も外国人従業員の増加が見込まれるために多言語翻訳機能を含むプランを今の時点で選ばれるというケースもあります。
外国人従業員が多い作業環境の中において、日本語だけでは“伝えたいことが全く伝わらない”
カミナシアプリローンチ後の初期段階で WOVN さんを導入したのは、代表諸岡の実体験がきっかけとなっています。
諸岡の家業は航空会社のアウトソーシング業でして、当時諸岡は機内食の製造工場の立ち上げを行い、管理者として働いていました。そこで感じた、ムダな作業チェックや報告書などの“紙業務”をなくし、業務を効率化したいという思いが、カミナシを立ち上げたそもそもの経緯になります。それと同時に、 工場で働いていた方の9割がネパール人であったため、日本語でのコミュニケーションが得意ではない彼らに、伝えたいことが全く伝わらないもどかしさを身をもって感じたそうです。
そこで、「日本人も外国人も関係なく、すべてのノンデスクワーカーにアプリを平等にお使いいただくためには多言語対応が必要だ」となり、アプリを多言語対応する方針となりました。もし社内のリソースが十分にあれば自社内で多言語対応しようかという話にもなったかと思います。ですが、アプリ立ち上げ期であったこともあり、社内リソースをできるだけアプリ自体の開発やアップデートに注力したい状況でしたので、多言語対応の部分は WOVN.app にお任せしようとなりました。
WOVN さんは、導入以前から知っていました。既存のアプリに後付けで導入できる手軽さは大きな決め手でしたね。あとは、実際に多言語されたサービスを使うお客様の立場になった時、日本語から英語やベトナム語など、ウィジェットで瞬時に言語を切り替えることができる点は、非常にユーザビリティが高いと感じ、すぐに導入を決めました。
アプリ多言語対応によって、外国人従業員も重要な役割を担えるように
WOVN.app を導入したことで、仮に1から社内で対応した場合と比べても、多言語対応までの時間はかなり短縮できたのではないかなと思います。
多言語対応においては、ノーコードという当社のプロダクト特性こそが課題になってきます。 「お客様自身でアプリ(言葉)を作る × 従業員が使用する言語への対応」、この部分がお客様ごとに変数になりますので、すべてを当社側で都度対応していたら相当大変だったと思います。結果としてシームレスな多言語対応を実現できて良かったですし、お客様のやりたいことや課題解決スピードという点においても、WOVN.app はベストソリューションだったと感じています。
用語集機能はすごく活用していますね。お客様のコアな業務フロー・管理でアプリをお使いいただくケースが多いことから、業界特有の専門用語が頻出します。その辺りを一括で統一された翻訳を適用できて、都度修正する手間がないので助かっています。
お客様がカミナシアプリをお使いいただく中で、業務フローのチェック項目の追加や新たなマニュアル作成などが日常的に起こります。そういった際にも、日本語でアプリを作るだけで、瞬時に多言語にも反映されているリアルタイム性は、ユーザーエクスペリエンスの向上に繋がっていると思います。業務フローが多言語対応されたことで、これまで日本人しかできなかった重要な役割を外国人従業員も担えるようになったと、実際にお客様から嬉しいお声をいただいたこともありました。
“言語”を重要なファクターとして、カミナシアプリを成長させていきたい
当社がイレギュラーな WOVN.app の使い方をしてることは重々承知の上で、運用マニュアルを作っていただいたり、運用フローを構築いただいたりと、当社とお客様の多言語対応がなるべくスムーズにできるようにと、WOVN さんに細かくサポートいただけてありがたかったです。
今後も、より多くの外国籍の方にカミナシアプリをお使いいただくことになるかと思います。たとえ外国人従業員がたった一人だけだとしても、言語の壁を感じて業務に支障をきたしてしまったり、成果が出にくかったりという状況をなくしていきたいですね。また、海外工場を持つお客様から海外でも多言語対応したアプリを使いたいという要望を受けていますので、順次対応していけたらと思っています。
当社は「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」というミッションを掲げています。現場で働く方々が、国籍や言語関係なく「業務で活躍できた」と思っていただけるようなサービスの提供を目指していきたいです。これからも“言語”という部分を重要なファクターとしながら開発・アップデートを進めて、もっとサービスを成長させていきたいと思います。
(取材日:2024年3月)
■WOVN.app を導入いただいたサービス
現場 DX プラットフォーム『カミナシ』
URL:https://kaminashi.jp ※外部サイトへ移動します
株式会社カミナシ
https://corp.kaminashi.jp
国:日本
企業規模:〜300名
作業チェックなど現場の業務フローをノーコードでデジタル化する現場 DX プラットフォーム『カミナシ』の開発および提供を行う。これまで紙やエクセルで行っていた手書き情報のデータ化から集計、報告など、作業をノーコードでアプリにすることで、現場での正しい作業ナビゲーションの徹底やチェックデータのリアルタイムな一元管理を実現。製造や飲食、小売、物流など、業界問わず10,000箇所以上の現場の DX に寄与している。