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更新日:

ミュージアムへの英語アクセスは3倍、繁体字では10倍に、平均滞在時間も3倍へ増加。更新頻度の高いサイトだからこそ WOVN.io の導入効果をより高く感じられた。

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課題

  • 従来の英語対応では1〜2週間ほど公開まで時間がかかっており、タイムリーな多言語での情報発信が難しかった

  • 英語対応にかける人的リソースも不足していたため、基本的な情報など一部のみを多言語対応していた
  • B2C、B2B に向けて、INAXミュージアム公式サイトの豊富な情報を多言語でタイムリーに発信したかった

解決策

  • 別途多言語サイトの構築が不要、元サイトに後付けするだけで、スピーディ・簡単に多言語サイトを構築できる WOVN.io を導入

  • 導入後の多言語サイトを、リソースをかけることなく自動運用できる WOVN.io を導入

効果

  • 前年比、英語アクセス数は3倍、繁体字アクセス数は10倍に増加

  • 情報更新があった際にも、翻訳対応にかかる社内工数はほぼゼロに

  • 海外拠点の現地社員からも、“多言語サイトがあることで詳細な企業紹介をできるようになった”など嬉しい反響があった

LIXIL の水まわり製品ブランド「INAX」誕生の地である愛知県常滑市で体験・体感型の文化施設『INAXライブミュージアム』を運営する LIXIL。LIXIL が培ってきたものづくりへの真摯な姿勢を世界中のあらゆるステークホルダーに向けてリアルタイムに多言語発信するべく WOVN.io を導入し、公式サイトの3言語対応を実施しました。導入後、各言語でのアクセス数や滞在時間が大幅に増加した、その対応についてお話をお伺いしました。

目次>

観光・ビジネス、あらゆる国から INAXライブミュージアムへ来館者が増加

竹内:
最近では、台湾・タイなど東南アジアを中心に、アメリカや香港、あらゆる国から INAXライブミュージアムへのご来館が増えてきているなと感じております。また、コロナ禍以降は個人観光が多く見られましたが、2023年に入ってからはインバウンドが復活してきましたので、団体のお客さまも戻ってきていますね

当施設は観光目的だけでなく、ビジネス利用で来館される海外からのお客さまも増えております。弊社の海外拠点にいる社員が、現地のビジネスパートナーや建築家へ INAXライブミュージアムへの誘致を積極的に行っているためです。

他にも、訪日観光客向けサイトなどのメディア取材を受ける機会も多くなりました。今後さらに多く海外からお客さまにご来館いただきたいと考えておりますので、広報担当として Web メディアや SNS を活用した海外向けの情報発信強化にも力を入れているところです。

 

リニューアルなどの情報更新の英語対応に、1週間以上の時間がかかっていた

竹内:
今回 WOVN.io を導入した INAXライブミュージアム公式サイトは、以前から多言語対応を行っていました。ですが当時は、外部の翻訳会社に翻訳作業を依頼するコストと、その手配などにかける社内リソース不足が課題となっていました。また、言語ごとにサイトを構築していたので、日本語で文章を作成して、それを英語に翻訳して、翻訳したものを英語用サイトに登録して、とかなり工数がかかっていましたね

例えば「施設の展示がリニューアルしました」などのお知らせを翻訳する場合も、内製では1週間ほど、外部の翻訳会社に依頼した場合にはサイトへの反映までを含めると2週間ほど時間がかかっていました。

ですので、これまでは英語情報の更新は、施設利用案内などの重要情報の変更、半年ごとに変わる企画展情報の紹介、サイトリニューアルのタイミングなど、英語は最低限の対応のみとなっていましたね。

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WOVN.io 導入の決め手は「多言語サイト構築のスピード感」と「多言語運用の自動化」

竹内:
公式サイトではやきもの文化、INAX のものづくりの歴史や技、研究レポートなど、B2C・B2B などあらゆるステークホルダーにとって有益な情報を頻度高く発信しています。当社はグローバルに事業を展開している企業ですので、サイト上のすべての情報を多言語でタイムリーに発信したいと考えていました。

陳:
そんな中、公式サイトをリニューアルすることとなり、同時にサイト多言語対応の見直しを行うことになりました。その時同僚から、「こんな多言語サービスがあるよ」と WOVN.io を紹介されました。

いくつか方法を検討するなかで、WOVN.io 導入にいたった決め手はやはり「多言語サイト構築のスピード感」と「多言語サイト運用の自動化」ができる点でした。もし従来通り各言語サイトを別々に構築するとなると、多言語サイトの完成までに4,5カ月ほど必要という見積もりになりました。その点 WOVN.io は、導入期間も1カ月ほどと、短期間で多言語対応が完了できるところが魅力的だなと思いました。

竹内:
豊富な導入実績も導入を決める安心材料となりました。特にセキュリティ面などは、金融業界への導入事例を参考にさせていただきました。

 

導入後、英語アクセス数は3倍に、繁体字アクセス数は10倍に増加

陳:
前年比ですと、WOVN.io 導入後、英語でのアクセス数は3倍に、繁体字ですと多い時にはアクセス数が10倍にまで増加しました。全体として、サイトの滞在時間も3倍ほどになりました。また、閲覧ページ数やページあたりの滞在時間も同様に増加しています。よく見られているのは、みなさんの一番関心の高い体験教室ページですね。

竹内:
WOVN.io を導入したことによって、季節の風物詩に合わせた体験教室メニューの情報発信などもタイムリーに多言語で発信できるようになりました。最新情報をリアルタイムですべて伝えられるようになったというところが非常に大きいですね。

当館のサイトは、イベント・体験教室メニュー紹介やお知らせなど、情報更新が最低でも1週間に一度はある更新頻度の高いサイトです。だからこそ、WOVN.io の導入効果をより感じられているのだと思います。

陳:
社内に対する導入効果もありましたね。海外拠点の社員が、現地の建築家やディベロッパーの代理店へ LIXIL を紹介する際に、多言語対応されたサイトを見せるだけで、LIXIL の製品だけでなく、会社の歴史や文化背景まで詳しく紹介できるようになった、という嬉しい反響がありました。

坂本:
私はやきもの工房の企画チームに所属しています。我々の組織は主に特注セラミックのものづくり事業を展開しています。今までは、やきもの工房が手がけてきた案件や作品を多言語で発信できていなかったのですが、いまは多言語対応されたサイトをパンフレットがわりにして、海外営業がビジネスで活用してくれています。

最近は日本の工芸やクラフトと呼ばれる、趣や奥行きのあるやきものが、いま海外のタイルシーンで注目トレンドとなっています。そうしたこともあってか、多言語サイトでやきもの工房のこれまでの事例を見て、「こういったものが作れないか」と海外から問い合わせも来るようになり、実際に見学にいらっしゃったり、ビジネスに展開できそうな実例もでてきています。今後もこんな風に、海外でのビジネス展開に多言語サイトを役立ていければと考えています。

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サイト多言語対応を通じて、B2C と B2B の両面に向けた情報発信強化を目指す

陳:
導入時の作業についてですが、問い合わせをしたら、すぐに WOVN カスタマーサポート担当の方から丁寧な回答をいただける環境でしたので、問題なくスムーズに導入できました。導入時は、用語集への固有名詞などの登録作業がありましたが、今は情報更新があった際の多言語対応に割く工数はほぼありません

日々のサイト運用は、ミュージアムスタッフがサイトへの記事投稿を行い、私がシステムやデザイン周りを担当しています。WOVN.io でよく利用する機能は、ライブエディター機能や CSS カスタマイズ機能ですね。言語ごとに単語の文字数が異なるので、文字サイズ修正を画面を見ながら簡単にできるのがありがたいです。あと、画像置換機能もすごく便利な機能だと感じました。

竹内:
今後はアクセス状況などを見て、サイトの言語追加対応などを行えればと思います。現段階ではまず簡体字対応を進めたいと考えています。他にも、体験教室の予約サイトはまだ日本語のみ対応している状況ですので、そういった部分の多言語対応も進めながら、現場でのきめ細かな多言語対応も含めて、外国人来場者の利便性向上を目指していきたいです。

加えて B2B の面でも、 LIXIL の海外グループ会社と連携しながら海外のビジネスパートナーへの情報発信を強化していきたいですね。LIXIL のものづくりの技術の情報や会社の歴史などを海外現地パートナーに知ってもらえるいいチャネルだと思っています。


(取材日:2023年12月)


■WOVN.io を導入いただいた Web サイト
INAXライブミュージアム公式サイト
URL:https://livingculture.lixil.com/ilm
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株式会社LIXIL

https://www.lixil.com/jp

国:日本

企業規模:1,001名〜

2011年に国内の主要な建材・設備機器メーカー5社が統合して誕生した。日本のものづくりの伝統を礎に、世界をリードする技術やイノベーションで、日々の暮らしの課題を解決する高品質な製品をグローバルで幅広く提供している。現在は、世界150カ国以上で約55,000人の従業員を擁するグローバル企業となり、毎日10億人以上の人びとに LIXIL の製品を愛用いただいている。

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竹内 綾 さん

LWTJ 営業本部 セールス&マーケティング部 INAXライブミュージアム
広報担当 
趣味:映画鑑賞、レトロ建築巡り

 

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陳 佳琪 さん

デザイン・新技術統括部 デザインセンター トイレ・水栓・UIデザイングループ GD・UIチーム
UX・UIデザイナー
趣味:旅行、キャンプ

 

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高林 沙紀 さん

LWTJ 営業本部 セールス&マーケティング部 INAXライブミュージアム
趣味:旅行、楽器

 

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坂本 啓悟 さん

LWT Japan デザイン・新技術統括部 やきもの工房
趣味:釣り、登山、旅行

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