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サイトアクセス数は 2 倍に。翻訳作業を意識せずとも、少ない運用人数でのスムーズな多言語サイト運用を実現
課題
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言語ごとの情報発信量に差が生じていた
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翻訳作業など、サイト多言語対応に充てる人的リソースが不足していた
- スピーディな多言語対応を実現できるサービスを求めていた
解決策
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翻訳作業にリソースをかけることなく多言語サイト運用を可能にする WOVN.io を導入
- 標準搭載機能が豊富で翻訳運用が簡単に行える WOVN.io を採択
結果
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英語・中国語サイトのアクセス数は 2 倍
- スピーディな多言語対応で、すべての言語で等しい情報を発信できるように
- 翻訳作業を意識せずとも、少ない運用人数でのスムーズな多言語サイト運用を実現
プラスチック成形設備機械メーカーとして、世界の貧困問題、環境問題を解決する一手となる事業を展開している松井製作所。今回、WOVN.io を導入し、日本法人サイトの3言語対応を実施しました。導入後は「リソース不足」や「情報量の差」など、これまでの多言語サイト運用における課題を解消し、サイトアクセス数を 2 倍に伸ばすことができたというお話をお伺いしました。
<目次>
- 取引先に松井製作所を選んでいただくためには、多言語での情報発信が不可避だった
- 多言語対応にかかるリソース不足を解消し、すべての言語で同じ情報を発信したい
- 翻訳運用を簡単に行える機能が豊富な WOVN.io を採択
- WOVN.io 導入後、万全な SEO 対応でアクセス数は 2 倍に。運用体制を変えないまま、多言語で等しい情報発信を実現
取引先に松井製作所を選んでいただくためには、多言語での情報発信が不可避だった
WOVN.io を導入したのは、MATSUIグループの各海外拠点が運営する Web サイトのうちの日本法人向けサイトです。弊社は、各拠点がそれぞれに企業ブランディング・認知活動を行なっています。
弊社の営業活動は、オフラインの展示会など、まず直接対面で会話することから顧客接点が始まります。そこで名刺を獲得し、“足で稼ぐ”スタイルが主流となっています。その間、潜在顧客が弊社に興味を持った際に、Web サイトが“信頼できる情報を過不足なく届けられる場所”となっていることが理想です。
Web サイトは上記の位置付けのため、WOVN.io 導入以前から多言語で情報発信を行なっていました。サイトのターゲットは日本法人ではありますが、いまでは日本企業の役員や部門長クラスの方が外国人である割合がどんどん高くなってきています。“信頼できる情報”を日本語で発信しているだけでは、本当に届けたい方に情報が届かないのです。
多言語対応にかかるリソース不足を解消し、すべての言語で同じ情報を発信したい
ただ、これまでの多言語対応では、日本語ページの更新に多言語での情報発信が追いついていませんでした。言語ごとに数ヶ月単位のタイムラグが発生したり、中には多言語化されないまま忘れ去られたページがあったり、なんてこともありました。
原因は、単純にリソース不足でした。もともと僕がジョインするまでは、サイトの情報更新、チラシ作り、サイトリニューアルプロジェクトなど、デジタルマーケティング全般の業務をたった一人で行なっていました。サイト多言語対応はあくまでデジタルマーケティング施策の一つであって、専任がいるわけでもなく、リソースを割けない中、とりあえず日本語情報のみを優先して更新するという状況でした。翻訳体制もなく、個人的に交流のある海外拠点のスタッフに翻訳を依頼していましたね。
ただ先程も言ったように、マーケティング施策としてターゲット層へ確実にアプローチするためには、多言語で等しい情報を発信したいという思いがありました。そこで、デジタルマーケティング業務を見直す中で、Web 強化の一環として、多言語サイトの更新もしっかり行なっていく方針となりました。そのため、翻訳や運用に人的リソースをかけることなく、多言語サイトを運用していく方法を検討しました。
翻訳運用を簡単に行える機能が豊富な WOVN.io を採択
そこで今回、Web サイト多言語化ソリューションとして WOVN.io を導入しました。やはりこういった多言語サービスを導入しないと、サイト更新に合わせた多言語対応を長期的・継続的に運用していくのは難しいと判断しました。導入作業も思っていたより簡単でスピーディにできました。導入にあたり、我々だけでは解決できなかったサーバの設定周りの課題も解消していただけましたし、WOVN のサポート体制もバッチリでした。
決め手は“翻訳運用のためのカスタマイズ性の高さ”ですね。言語ごとに表示する画像を切り替えられる「画像置換機能」、翻訳言語に応じて CSS を追記・上書きすることができる「CSS カスタマイズ機能」、ユーザーに機械翻訳を使用しているという注意喚起を行う「機械翻訳モーダル」、誤訳を防ぐための「用語集」など、こういった翻訳運用を色々自分でやりたいようにできる標準搭載機能が豊富なところが魅力的でした。“こういう機能があるなら使ってみよう”と、我々が実現したかった以上の細かな多言語対応ができました。特に機械翻訳モーダルは、機械翻訳を活用しながらスピーディな多言語対応がしたい弊社側の意図と、サイトを訪れた方の翻訳精度に対する期待値を上手くコントロールできる良い機能だなと思いました。
WOVN.io 導入後、万全な SEO 対応でアクセス数は 2 倍に。運用体制を変えないまま、多言語で等しい情報発信を実現
WOVN.io を導入してから、英語・中国語サイトへのアクセス数は 2 倍に伸びました。WOVN.io であれば SEO 対策も万全なため、先ほど言ったような、グローバル化が進む日本法人の外国人キーマンへもリーチできるようになったのだと思います。また、これまで通り2名体制のまま、リソース負荷を増やすことなく、すべての言語で等しく情報を発信できるようになりました。翻訳作業などを特段意識することなく、日本語コンテンツを作成できるようになり、結果としてコンテンツの質の向上にも繋がりました。
いまは自動翻訳・自動公開で運用しています。我々は日常的にサイトを見ているので、誤訳があった時にはライブエディター機能を使って都度その場で翻訳を修正したり、サイト全体として対訳を修正する時には WOVN.io の管理画面上から一括で修正を行なったりしています、といっても頻度は高くないですけどね。翻訳精度については、現状では機械翻訳と用語集を用いた多言語対応をしていますが、デジタルマーケティングの施策の一つという役割を果たせていると思うので、満足しています。
今後はさらにコンテンツを増やしていきたいですね。Web サイトの目指す姿としては、例えばアップルのように、サイトの見た目は同じながらも、中身は誰もが母国語で閲覧することができる形にできれば良いなと思います。そのためには、今目の前にある課題を一つ一つ解決しながら、海外を含む全拠点のサイトを統合できたらと思います。
(取材日:2023年7月)
■WOVN.io を導入いただいた Web サイト
松井製作所コーポレートサイト
URL:https://matsui.net
※外部サイトへ移動します
株式会社松井製作所
国:日本
企業規模:1,001名〜
携帯、パソコン、家電、自動車、雑貨などに使われている日常生活に欠かせないプラスチック。
そんなプラスチック製品や部品の成形に欠かせない設備やシステムを生産するプラスチック成形設備機械メーカーとして、世界の貧困問題、環境問題を解決する一手となる事業を展開。現在では世界シェアNo.1メーカーとして数多くの新技術を開発している。