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更新日:

ヒルズを利用するすべてのお客様のためにアプリの多言語化は必須。翻訳にかけるリソースを割くことなく、スムーズな運用を実現。

kv_森ビル株式会社

課題

- 翻訳にかけるリソースが不足していた

- Web サイトとアプリを共通の管理画面で管理したい

- ブランドイメージ維持のため、翻訳は一定の品質を保ちたい

解決策

- 機械翻訳を使用してリソース不足を解消

- WOVN.app の管理画面は WOVN.io(Web サイト多言語化ソリューション)と共有可能

- 用語集機能を利用して翻訳品質を維持

結果

- 新たなリソースを割くことなく、翻訳・翻訳管理が可能に

- 一つの管理画面で Web サイトとアプリを同時に管理することで、翻訳資産を共有でき、管理にかかるリソースを省力化

- 正しい翻訳を提供することでブランディングの向上に貢献

「都市を創り、都市を育む」のビジョンのもと、六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズなど様々な商業施設を運営し、“街づくり”を手掛けている森ビル。
森ビルは「ヒルズを利用するお客様にとってより快適に利用できる施設にしたい」という思いのもと“ヒルズネットワークプロジェクト”を発足し、ヒルズアプリをリリースしました。今回はヒルズネットワークプロジェクトとはなんなのか、ヒルズアプリを多言語化した理由、アプリ多言語化においての課題や解決策など、様々なお話をお伺いしました。

 

お客様のための、お客様に合った情報を届けるためにヒルズアプリをリリース

森ビルは2021年4月、“ヒルズネットワークプロジェクト”の一環として統一 ID(ヒルズID)を発行、今まで各施設やサービスで個別に発行・管理していた ID の集約化を図り、加えて新しく“街”を横断したアプリサービスの提供を開始しました。
ヒルズネットワークプロジェクトとは、様々なサービスとデジタルを融合させ、ヒルズに訪れるお客様の利便性を向上させるためのプロジェクトです。
私はタウンマネジメント事業部に所属しており、ヒルズネットワークプロジェクトに関わるデジタルプラットフォーム、主に Web サイトとアプリを開発しています。

今回 WOVN.io、そして WOVN.app を導入したのはまさにヒルズネットワークプロジェクトの肝となる“Web サイト(https://www.hillscard.com/)”と“ヒルズアプリ”です。

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(ヒルズアプリ)

 

森ビルが管理・運営している各ヒルズには様々な街の機能が集結しています。ショップやレストランだけでなく、オフィスやホテル、居住施設もあれば、美術館もある。今まではこの各施設がそれぞれお客様に情報を発信していました。ですが、それらの情報を集結させ、施設やサービスを横断してお客様の属性に合わせて情報を発信すれば、ヒルズを一つの“街”としてより幅広く楽しんでいただけるんじゃないかと考えました。
そこで、ヒルズネットワークプロジェクトが発足し、ヒルズアプリが誕生しました。
ヒルズアプリでは、六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズなど、複数のヒルズで提供される様々なサービス情報をアプリ上に集結させ、“ヒルズID”に紐づけられたデータに基づき、お客様の属性に合った「街(ヒルズ)」の情報を発信しています。

 

多言語対応していないヒルズアプリは“あり得ない”

ヒルズアプリのリリースが決まったはいいものの、Web サイトとアプリの多言語化についての課題が浮き彫りに…。ヒルズアプリのリリースの目的は、すべてのお客様の利便性向上であり、ヒルズを利用する外国人のお客様へも日本語と同時に多言語で情報を届けたいと考えていました。そのため、課題はたくさんあったものの、アプリの多言語化は必須の要件であり、多言語化なしでのリリースはあり得ない選択だったんですよね。

当時多言語化の課題に上がっていたことは以下になります。

・翻訳・翻訳管理にかけられるリソースがない
・Web サイトとアプリを共通の管理画面で管理したい
・Web サイトとアプリの翻訳資産を共有したい

そこで、当時森ビルの他の Web サイトで導入実績があった WOVN さんにお話を聞いてみたところ、アプリ向け多言語化サービスも提供していて、上記の課題がすべて解決されるとわかり、すぐに導入を決めました。

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翻訳にかけるリソースはほぼゼロで運用

ヒルズアプリは週に2~3回ほど情報の更新・お客様へのプッシュ通知などがあります。もちろん日本語と英語同時に情報が発信されますが、翻訳にかけるリソースはほぼ割いていません。よく使われる単語や固有名詞などは予め用語集に登録し、機械翻訳を利用して自動的に公開しているからです。

ヒルズアプリで更新・配信される情報はすべてタウンマネジメント事業部に集約され、タウンマネジメント事業部がコンテンツの選別を行い、更新・配信を行います。そこから随時多言語化が行われているのですが、事業部では私以外、ほぼ WOVN.app の管理画面を利用していないほど多言語化にかけるリソースを割いていません。省力化できたリソースをヒルズアプリの改善にまわすこともできているので、とても助かっています。

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もし WOVN.app がなければ翻訳や翻訳運用にかけるリソースがそもそも不足していたので、プロジェクト全般に影響があっただろうな、とぞっとします。

 

WOVN.app による多言語化でブランディングの向上に

多言語化で情報を発信するために意識していたことは主に2つあります。“ヒルズのブランディングイメージを低下させないこと”、“日本語と多言語化されたコンテンツが同時に発信されること”。

まず、ヒルズのブランドイメージを低下させないために、WOVN.app の用語集登録機能を活用しました。
先ほどもお伝えしたように、よく使用される単語や固有名詞を登録しておくことによって、より正しい情報をお客様にお届けすることができています。また、ヒルズ特有の固有名詞も正しく翻訳できるので、ブランドイメージを維持することもできます。

さらに、WOVN.app は変更箇所を自動で検知し、翻訳して公開する機能が備わっているので、日本語で更新されたコンテンツをすぐに多言語で確認することができます。
これらは“外国人のため”ではなく、“ヒルズを利用するすべてのお客様”の利便性を向上させるために必ず必要だった機能で、お客様からは当然のサービスとして期待されていました。

WOVN.app を通じてヒルズアプリを多言語化したことによって、ヒルズアプリのサービスレベルを高めることができ、結果、森ビルのブランディング向上にもつなげることができました。

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ヒルズを利用するすべてのお客様が快適に利用できるように

弊社は今、“虎ノ門・麻布台プロジェクト”という大規模プロジェクトを急ピッチで進めています。
このプロジェクトが完成すると、オフィスやショッピングエリア、居住施設などさまざまな施設が集結する新たな“街”が東京に生まれることになります。
今まで以上にヒルズを利用してくださるお客様が増えるので、同時にヒルズアプリだけではなく、森ビルが提供している様々なサービスを多言語化しないといけないと考えています。
現在もヒルズの至るところに翻訳機能が備わったタブレット端末を設置したりなど、多言語対応は進めていますが、今後もお客様のニーズにあわせて多方面で柔軟に多言語対応していこうと思っています。

(取材日:2021年8月)

mori_logo

森ビル株式会社

https://www.mori.co.jp/

国:日本

業種:不動産・建設

従業員規模:1,001名~

森ビルは「都市を創り、育む」をテーマに、「六本木ヒルズ」や「虎ノ門ヒルズ」、「アークヒルズ」、「表参道ヒルズ」などの街づくりや運営を手掛けている総合ディベロッパーです。

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山本 純也さん

タウンマネジメント事業部 TMマーケティング・コミュニケーション部  ヒルズネットワーク推進グループ所属

趣味:野球観戦。東京ヤクルトスワローズの大ファン。

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