公開日:

多言語サイトへのアクセスおよびインバウンドのお客様は100%以上増加。運用リソースを削減しながらも、多言語でタイムリーに情報発信できる環境を構築

課題
-
増加するインバウンドのお客様の利便性向上を図りたかった
-
多言語サイト運用には、多くの「時間・コスト・リソース」がかかっていた
- 日本語とそれ以外の言語において、情報発信にタイムラグが発生していた
解決策
-
“翻訳精度の高さ”と“サポート体制”を評価し、WOVN.copilot を導入
-
WOVN の自動翻訳をベースにすることで、言語ごとの情報発信タイムラグを解消
効果
-
多言語サイトへのアクセスは100%以上増加
-
多言語サイト運用にかかる社内リソースは、コスト換算で約1/3まで削減
-
自動翻訳を活用することで、運用の内製化も実現できた
北海道から沖縄まで、日本全国で旅の目的にあわせ、さまざまな価格帯やコンセプトのホテルを展開している、マイステイズ・ホテル・マネジメント。インバウンドのお客様が必要とされる情報を多言語でタイムリーに発信できる環境を構築するべく、WOVN.copilot を導入しました。導入後、多言語サイトへのアクセス数が増加したことや、運用の手間を大幅に削減できた、など様々なお話をお伺いしました。
(以下、敬称略)
- 近年、インバウンドのお客様が直接ホテル公式サイトから予約を行う傾向に
- ホテル公式サイトでインバウンドのお客様が最も知りたいのは「アクセス・料理・周辺の観光情報」
- WOVN.copilot 導入の決め手は、“翻訳精度の高さ”と“サポート体制”
- 多言語サイトへのアクセスは100%以上増加、自動翻訳を活用し運用の内製化も実現
近年、インバウンドのお客様が直接ホテル公式サイトから予約を行う傾向に
染谷:
直近は、宿泊業界全体としてもインバウンドの宿泊者数が増加傾向にあります。弊社グループ全体でも、2024年度のインバウンド宿泊者数は、対前年比で100%以上伸びており、中でも、札幌・東京・名古屋・大阪・福岡などの主要都市で特に伸びています。
インバウンドのお客様の特徴としましては、日本人よりも平均宿泊日数が長い、お部屋にお風呂が完備されているホテルを好む、日本ならではのロケーションや自然を目的に来日される、などがあります。
また、直接予約と OTA 経由等の予約比率は施設ごとに異なりますが、特にアジア圏の方は現地の SNS で多くの情報を得てから直接サイト上でご予約される方が多いように感じます。ですので、今後は直接サイト上での予約が伸びていくのではないかと思います。
ホテル公式サイトで、インバウンドのお客様が最も知りたいのは「アクセス・料理・周辺の観光情報」
染谷:
ホテル公式サイトの多言語対応は、“実際にご利用された外国人のお客様の声”がきっかけでした。みなさんが特に多言語で知りたい情報は、次の3つです。
一つ目は、「ホテルまでのアクセス」です。
首都圏であったり、駅前や空港近くにあるホテルであれば問題ないのですが、特に地方かつ駅から離れているホテルだったり、ホテルまでの送迎バスがなかったりする際、ホテルまでのアクセスをサイト上で明確、的確、適切に伝えられるかが重要になります。
二つ目は、「料理」です。
温泉系のホテルでは、1泊2食付きプランが一般的です。そして夕食では、インバウンドからも好まれている会席料理をご提供する場合が多いです。会席料理では、日本独特の表現が使われていたり、メニュー名が付けられたりしていますので、それらをいかに分かりやすく伝えられるかが課題です。
三つ目は、「ホテル周辺の観光情報」です。
インバウンドのお客様は、ホテルではなく、訪れたいエリアや観光地を目指して来日されます。そういった中で、弊社のホテルを拠点にしていただくと、こんな観光資源が近くにありますよ、と分かりやすく伝えるために、ホテル周辺の観光情報の届け方には力を入れています。
例えば栃木県の日光エリアでは、観光情報を目で訴えるために、あえてイラストマップを掲載しています。テキストだけでは伝わりづらい部分もありますので、それぞれの観光地との距離感や交通手段をイラストで伝えています。
これらの情報をしっかりと多言語で発信することで、弊社のホテルをご利用いただくお客様の利便性向上を目指したいと考えました。
WOVN.copilot 導入の決め手は、“翻訳精度の高さ”と“サポート体制”
染谷:
ホテルごとにサイトの更新頻度にはバラつきがありますが、特にサイト内コンテンツが多いホテルでは、季節限定の情報や料理のメニュー変更など、少なくとも週に1回更新が発生している状況です。
これまでの多言語サイト運用は、①日本語サイトを更新、②更新情報を外注して翻訳する、③翻訳情報を制作会社に連携して多言語サイトを更新する、という流れでした。実際には各フローでもっと細かなやり取りが多く発生していました。
日本語情報更新の都度、 この作業が必要になりますので、「時間・コスト・リソース」は非常にかかっていましたね。そしてなにより、日本語と多言語での情報発信にタイムラグが起きることで、インバウンドのお客様にご迷惑をおかけしてしまいますので、多言語サイト運用はなんとか改善しなければなりませんでした。
タイムラグの解消や情報更新頻度に対応できる体制を構築するためには、ベースに自動翻訳を活用していく必要がありました。そこで数社のソリューションを比較検討し、弊社が最も重視していた“翻訳精度の高さ”と“サポート体制”を中心に総合的に判断した結果、WOVN.copilot を導入することとなりました。
多言語サイトへのアクセスは100%以上増加、自動翻訳を活用し運用の内製化も実現
染谷:
当社グループ全体で、多言語サイトへのアクティブユーザーを計測したところ、WOVN.copilot 導入後は大幅に増加しました。実際に宿泊される外国人のお客様も、前年比100%以上増加しています。
多言語サイト運用にかかる社内リソースも、コスト換算で約1/3まで削減しながら、言語ごとの情報発信に伴うタイムラグも解消できました。
運用フローに関しても、これまでは翻訳やサイト更新を外注していましたが、内製化することができました。基本的に情報更新があった際には、自動翻訳で多言語対応しています。修正が必要なところ、例えば会席料理の説明などは、言語ネイティブがよりわかりやすく自然な表現になるよう翻訳チェックを行い、部分的に翻訳修正を行っています。翻訳精度も弊社の期待通りでした。
WOVN さんのサポートにも感謝しています。最近も北海道のホテルソニア小樽や、鹿児島の霧島国際ホテルサイトに WOVN.copilot を導入させていただきました。導入から公開まで、非常にタイトなスケジュールでしたが、 手厚くサポートしていただいたおかげで、予定通りサイトを公開することができました。
内田:
ライブエディター機能はよく使う機能です。やはり直感的に操作できて、すぐに翻訳修正を行えるのでとても助かっています。
染谷:
対応言語面ですと、今後はやはりヨーロッパ圏の言語対応が必要になってくるだろうと考えています。例えば、弊社の和歌山県那智勝浦にあるホテルでは、フランスの方が多く訪れています。このように、各地で訪れる方の国籍が異なりますので、今後の言語追加対応を視野に入れている状況です。
あとは、弊社の施設でもまだ WOVN.copilot を導入してないサイトもありますので、サイトの多言語対応の必要に応じて、順次導入をしていければなと考えています。
(取材日:2025年1月)
■WOVN.io を導入いただいた Web サイト
●亀の井ホテル :https://kamenoi-hotels.com/
●ホテルノルド小樽 :https://nord-otaru.com/
●ホテルソニア小樽 :https://sonia-otaru.com/
●霧島国際ホテル :https://www.kirishima-kokusai.com/
● 元言語 :日本語
● 対応言語 :英語、簡体字、繁体字、韓国語

株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメント
https://corporate.mystays.com/
国:日本
企業規模:5,000名〜
宿泊特化型やフルサービスのホテル、リゾートホテル、温泉ホテル・旅館などさまざまな業態の施設でお客様をお迎えしている。北海道から沖縄にいたる日本各地で175棟を展開するマイステイズ・ホテル・グループは、“素敵な旅のそばに”をテーマに、くつろぎの空間や温泉でのリラックス、ホテル内グルメを楽しむ美味しいひとときなど、お客様ひとりひとりのこだわりに対応している。
#インタビュイー
染谷 健市 さん
マーケティングアドバタイジング プロモーション企画
部長
趣味:旅行、スポーツ観戦
内田 幸代 さん
マーケティングアドバタイジング プロモーション企画
チームマネージャー
趣味:映画鑑賞、スポーツ観戦