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100万点超の商品を扱う受発注サイトを多言語化、B2B2B 型プラットフォームを目指す専門商社 NaITO の挑戦

課題
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国内で運用してきた受発注サイトの仕組みを海外でも活用する必要性が高まっていた
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ブラウザの翻訳機能だと誤訳や誤解が発生し、正確に伝わらないケースがあった
- 約100万点を超える商品情報を扱うサイトの特性上、手作業での翻訳や更新には多大なコストと工数がかかっていた
解決策
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WOVN.io を導入し、受発注サイトを英語に多言語化
- 海外の関連会社で運用を開始し、現場での活用と浸透を段階的に進める
効果
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約100万点を超える商品情報を効率的に多言語化できる環境を整備
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海外関連会社でのサイト活用が本格化
- 理想とする B2B2B 型のサービス展開を視野に、商品データベースの多言語化に向けた検討も着手
産業用機器の商社として、長年にわたり製造業を支えてきた NaITO。15年以上前からデジタル化を進め、自社の受発注サイトを中心に効率的な商流を実現してきました。現在では海外拠点も増え、グローバル対応が新たな経営課題になっています。業界特有の専門用語が多く、単純な自動翻訳では精度が足りない中、WOVN.io の導入によって、確実かつスピーディな多言語化を実現。受発注サイトを新たな B2B2B 型のプラットフォームへ発展させていく構想が進んでいます。
<目次>- 100万点超の取扱商品を支える、受発注サイトの進化
- 海外展開の進展とともに高まった多言語化の必要性
- WOVN.io で多言語化した受発注サイトが現場に浸透しはじめた
- 理想とする B2B2B 型のプラットフォームに向けて
100万点超の取扱商品を支える、受発注サイトの進化
当社では、切削工具や工作機械をはじめとする産業機器用工具を幅広く取り扱っており、掲載商品は100万点を超えます。メーカー、加工会社、販売店といったお客様の多様なニーズに応えるため、製品の選定支援から供給までを一気通貫で支える体制を整えてきました。
こうした取引をより確実かつ迅速に進めるべく、約15年前から受発注業務のデジタル化に着手し、多くのケースで受発注サイトを活用した取引を行っています。
既に3回ほどリニューアルを重ね、現在ではお取引をスムーズに進めるための基盤として欠かせない存在となっています。

海外展開の進展とともに高まった多言語化の必要性
この受発注サイトは、もともと日本国内のお客様を想定して構築したものでした。ところが近年、当社もベトナムやタイにグループ会社を設立し、取引先やパートナーも海外へと広がっています。今後さらに他国での事業展開を見据える中で、受発注サイトも国内限定の仕組みではなく、グローバルでも活用していきたいと考えるようになりました。
まずは海外の関連会社に展開しましたが、多言語化をしていなかったため、各メンバーがブラウザの翻訳機能など各々の方法で日本語サイトを読み解くことになりました。しかし、それでは業界特有の表現が正確に訳されないことも多く、誤訳や誤解が生じてしまうことがありました。
たとえば、「二枚刃」の“刃”は業界的には“flute”と訳すのが正しいのですが、機械翻訳では“blade”と訳されてしまうことがあります。また、「見積」は一般的な“estimate”ではなく、“quotation”が適切な表現です。こうした微妙な差が、海外拠点や海外のお客様とのコミュニケーションに影響していました。
このような背景から、今後さらに海外で事業を広げていくためには、読み手の翻訳に任せるのではなく、企業として自ら正確な情報を多言語で発信することが重要だと感じるようになりました。
WOVN.io で多言語化した受発注サイトが現場に浸透しはじめた
多言語化の必要性は明確でしたが、約100万点を超える商品を掲載する当社のサイトは情報量・更新頻度ともに高く、コストや工数の面で課題があると考えていました。
WOVN.io であれば、日本語で情報を更新するだけで自動的に多言語化が実現できるため、社内に専任の多言語担当を置くことが難しい状況でも、必要最小限のリソースで運用を継続できています。
また、当社が扱う商品には、同じブランド名でサイズなど数字部分のみが異なるものも数多く存在します。このようなパターン化された商品名の翻訳にも、WOVN.io の「用語集」機能と「ワイルドカード翻訳」機能を併用することで対応しています。具体的には、メーカー様が定める対訳を「用語集」に登録し、末尾にサイズの数字が付くなどの一定パターンを「ワイルドカード翻訳」に設定することで、自動翻訳でもその内容が全体に適用され、膨大な商品ラインナップに対しても表記ゆれや誤訳を防ぐことができています。
* ワイルドカード翻訳機能について:https://wovn.io/ja/blog/pressrelease-wildcardtranslation
また、本社としてはサイトを多言語化して終わりではなく、現場に実際に使ってもらえるように浸透させる活動も重要だと考えています。徐々に海外でも使ってもらえるようになってきていますが、引き続き関連会社にも丁寧に説明を行うなど、活用を促す取り組みを進めています。

理想とする B2B2B 型のプラットフォームに向けて
とはいえ、まだ理想の姿には到達していません。当社のお客様の多くは、自社のクライアント様から受注を受けた上で、必要な製品を当社に発注されています。つまり、一つの製品に対して二重の受発注が発生しています。
そのため、将来的には、当社の受発注サイトが B2B2B 型の仕組みとなり、お客様自身がサイト上に製品情報を掲載し、お客様のクライアント様が直接発注できるような形にしたいと思っています。モデルとしては Amazon のような、全体が一つのプラットフォームで完結する世界です。
そのためのカギとなるのが、商品データベースの多言語化だと考えています。データベースそのものが多言語化できれば、サイトだけでなくカタログや各種資料もスムーズに展開できるようになります。
当社も商品データベース自体を拡充中ですが、WOVN には API 連携を活用した翻訳機能もあると伺っており、良いタイミングでそうした機能も組み合わせた提案もいただければと思います。
(取材日:2025年10月)
■WOVN.io を導入いただいた Web サイト
URL:https://www.nice-net.jp/
言語:日本語 →英語

株式会社NaITO
https://www.naito.net/
国:日本
企業規模:301名〜1,000名
切削工具や工作機械をはじめとする産業機器用工具を扱う専門商社。国内外のメーカー・商社と連携し、製造現場の生産性向上と効率的な調達体制の構築を支援。受発注システムなどのデジタル化にも早期から取り組み、商社機能の高度化を推進している。近年はベトナムやタイに拠点を展開し、グローバルな事業基盤の強化を進めている。
川上 義孝 さん
営業企画部
部長
趣味:ゴルフ

