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海外からのアクセスは50%増加、多言語での情報発信量はほぼ0から100へ。グローバル化推進に向け、公式サイトでの多言語発信環境を整備
課題
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グローバル化を推進する中、海外に向けた、公式サイトでのタイムリーな多言語情報発信をしっかりと行いたかった
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英語サイト運用にあてる社内リソースが逼迫していた
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日本語に比べ、英語での情報発信量はほぼ0という状況だった
解決策
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大学サイトへの豊富な導入実績を持つ WOVN.io を導入
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AI 翻訳と WOVN の標準機能(用語集機能や翻訳モーダル機能など)を組み合わせることで、翻訳の“リアルタイム性”と“正確性”を担保
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サイトターゲットにあわせた、柔軟な言語拡張性を評価
効果
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海外からのサイトアクセス数は50%増加
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多言語サイト運用にかかる社内リソースは大幅に削減
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多言語での情報発信量は、ほぼ0から100ほどになった
150年にわたり、モラルと専門性を兼ね揃え、知識と技術を駆使できる人材、人や社会の役に立てる専門性を備えた人材を輩出してきた立正大学。学内のグローバル化推進に向け、公式サイトリニューアルに伴い WOVN.io を導入し、多言語サイト運用の見直しを実施しました。今回は、WOVN.io 導入後のアクセス数や多言語サイト運用の変化など、様々な効果をお伺いしました。
<目次>- グローバル化推進に向けて、まずは公式サイトでしっかりと多言語で情報発信している姿勢を見せていく
- 従来の英語サイト運営は、リソースが不足し更新が止まってしまっていた
- 翻訳の“リアルタイム性”と“正確性”の両方を担保しながら多言語サイトを運用できる WOVN.io を導入
- 海外からのアクセスは50%増加、多言語での情報発信量は、ほぼ0から100へ
グローバル化推進に向けて、まずは公式サイトでしっかりと多言語で情報発信している姿勢を見せていく
本学は、在学生約1万1,000人に対し、留学生が約200人在籍しています。割合は多くないですが、本学では現在グローバル化を推進する動きがあり、より一層海外交流に力を入れていきますので、今後はさらに留学生数を増やしていく予定です。
大学公式サイトを多言語化するのは、本学への留学を考える海外学生やその保護者に向けて、また大学は研究機関としての一面もありますので、海外の研究者や一般に向けたより一層の情報発信が必要だと考えたからです。大学ブランドイメージ調査でも、本学はまだまだグローバル化指標が低いです。そこでまず、本学のオンライン上の入口となる公式サイトから海外に向けた多言語での情報発信をしっかり行っている姿勢を見せることが重要だと思っています。
本学では9学部16学科、仏教や社会福祉、データサイエンスまで幅広い分野を学ぶことができますので、それぞれの学部・学科で何を学べるか、どのようなキャンパスライフを過ごせるかなどをしっかりと多言語で発信し、入学後のイメージを膨らませてもらいたいですね。
このように、グローバル化推進や留学生獲得増加を目指していたこともあり、公式サイトリニューアルの要件の一つに多言語対応が挙がりました。
また、本学では留学生試験を実施しています。そのため、日本語だけではなく、留学生の母国語でニュアンスを含めて的確に本学の情報収集を行える環境を作る、という意味でも多言語対応を見直す必要がありました。
従来の英語サイト運営は、リソースが不足し更新が止まってしまっていた
リニューアル前の英語サイトは、メンテナンスがほとんどされていない状況でした。
本学では、サイトのメンテナンスをすべて職員が対応しています。日本語サイトだけでも、お知らせが1日に数件更新されるほどボリュームが多いため、英語サイトの情報更新まで手が回っていませんでした。そのため、英語サイトは簡単な学校紹介や学部紹介のみを掲載し、頻繁に情報更新を行わなくてもよいつくりにしていました。情報量でいうと、見開きの簡易パンフレットくらいでした。
修正を行う際は、英語ができる職員に英訳を依頼していましたが、職員も本来の業務を行う側での対応となるため、わずかの英訳対応でも1週間ほど時間がかかってしまいます。また、同じ英語でもイギリス英語かアメリカ英語でも翻訳に違いがでるため、どういった英訳にするのか意見をまとめることにも工数がかかるなど、運用する広報課の負担がさらに大きくなってしまっていました。
翻訳の“リアルタイム性”と“正確性”の両方を担保しながら多言語サイトを運用できる WOVN.io を導入
WOVN.io 導入検討にあたり、他大学への導入事例記事をいくつか拝見しました。その中で、翻訳対応の内製による情報発信のリアルタイム性欠如や英語サイト運用のリソース負荷など、他大学のみなさんも多言語サイト運用において本学と同じような悩みを持たれているんだなと実感しました。そして、これだけ大学サイトへの導入実績があるのであれば、本学でも WOVN さんをぜひ導入してみようかなと思いました。これは大きな決め手でした。
翻訳対応に関しては、翻訳専門のスタッフを常駐させる、翻訳会社に都度依頼するなど、いくつか方法を検討しましたが、それでは情報発信のリアルタイム性が確保できません。Google 翻訳のように、100% AI 翻訳に任せる方法もありますが、それでは予期せぬ誤訳が発生してしまう場合があります。
その点 WOVN.io は、AI 翻訳をメインに活用しながらも、用語集機能やライブエディター機能など、誤訳を未然に防ぐ標準機能があります。また、AI 翻訳を使用していると注意喚起できるモーダル機能もあります。“リアルタイム性”と“正確性”の両方を担保できるソリューションは WOVN.io だけでした。
「言語の柔軟な拡張性」も決め手となりました。当初は英語のみの対応を想定していました。ですが、WOVN.io であれば、簡単に対応言語の増減が可能なため、留学生のメインターゲットである中国語(簡体字・繁体字)と韓国語への追加対応も決めました。今後、別の国からの受験生が増加した場合も、簡単に言語を追加できる点が良いと感じました。
海外からのアクセスは50%増加、多言語での情報発信量は、ほぼ0から100へ
WOVN.io 導入後、昨年度に比べて海外からのアクセス数が50%ほど増加しました。留学生数の多い中国や韓国からのアクセスはもちろん、東南アジアからのアクセスが徐々に増加しています。母国語で情報収集が行えるようになったことで、母国にいる保護者や教員の方にもしっかりと情報が届けられていると思います。
また、教授にコンタクトを取りたいといったお問い合わせが英語で届くようにもなりました。
発信できるようになった情報量でいいますと、ほぼ0だった状態から100まで増加しています。海外に向けた発信力は圧倒的に強化されていますね。
また、多言語サイト運用にかかる社内のリソースが圧倒的に削減されました。
リニューアル前はそもそも英語サイトの運用に手が回っておらず更新がままならなかったですが、今は新たにページを追加する際も、日本語で作成・公開するだけで、対象ページが自動的に翻訳されて多言語で発信できています。社内リソースの負荷が軽減されて、とても助かっています。UI も本当にわかりやすいです。用語集機能を主に使用する場面が多いのですが、日本語と4言語の対訳も一覧で管理でき、一度に設定できる点もすごく便利です。
今回は大学サイトを WOVN.io で多言語対応しましたが、各学部のオリジナルサイトや入試情報サイトなど、大学では複数のサイトを運営しています。そういったサイトへも WOVN.io 導入で多言語対応を進めていくことで、立正大学全体として海外に向けた統一されたブランディング戦略を取れるのではないかと考えています。今後も多言語サイトの活用を進め、他大学との差別化や立正大学の魅力を海外へアピールしていきたいです。
(取材日:2024年12月)
■WOVN.io を導入いただいたサービス
立正大学公式サイト:https://www.ris.ac.jp/index.html
● 元言語 :日本語
● 対応言語 :英語、簡体字、繁体字、韓国語
学校法人立正大学学園
https://www.ris.ac.jp/index.html
国:日本
2022年に開校150周年を迎えた、歴史と伝統をもつ総合大学。9学部16学科7研究科を擁し、品川・熊谷の2キャンパスで1万人が学んでいる。「『モラリスト×エキスパート』を育む。」を学園メッセージとして掲げ、学生が主体的、能動的に学ぶアクティブ・ラーニングを推進することで、個性あふれる人間力を育む教育を重視している。
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