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現地の母国語ニーズに応え、10言語対応を実現。アクセス数3.6倍、案件につながる確度の高いお問合せも4.3倍に。

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課題

  • 社内で人力翻訳を行っており、日英での情報量のばらつきやタイムラグが発生していた 

  • 英語対応のみでは製品情報を伝えきれない国・地域があり、現地法人からも母国語での情報発信ニーズが高まっていた
  • デジマによる海外からの新規案件創出を目指す上で、より充実した多言語コンテンツが必要だった

解決策

  •  社内リソースをかけずに、スピーディかつタイムリーに10言語対応 

  •  万全な海外 SEO 対策により、各国・地域の方が利用する検索エンジンで確実に製品情報にアクセスできる環境を構築 

効果

  •  アクセスユーザー数は3.6倍に増加。見積もり依頼など“確度の高い問い合わせ”の件数も4.3倍に 

  •  SNS 発信やメール配信などのグローバルマーケティング施策に活かせる多言語 Web コンテンツが充実 

ファン(San Ace)や無停電電源装置(SANUPS)、サーボモータ(SANMOTION)などの開発・製造・販売を行い、間もなく創業100年を迎える山洋電気。グローバルで新規案件を創出するためのマーケティング基盤作りに取り組む中で、WOVN.io を導入し製品サイトや事例サイト(TECH COMPASS)を10言語対応しました。「“お客さま”と私たちが『わくわく』するマーケティングを実践する」という指針のもと同社のマーケティングを推進する小峯様にお話を伺いました。 

目次>
  1. 創業100年を迎える山洋電気。事業成長を支える一手としてのマーケティングを強化 
  2. グローバルでの新規案件創出に向けてマーケティング基盤を強化 
  3. グローバルマーケティングを進めるうえで直面した「母国語のコンテンツ不足」という壁 
  4. スピーディな10言語対応を実現。アクセスユーザー数は3.6倍となり、確度の高いお問合せも4.3倍に 
  5.  多言語サイトをスタートラインに、海外拠点との連携を強化してグローバルでの案件創出を加速  

創業100年を迎える山洋電気。事業成長を支える一手としてのマーケティングを強化 

山洋電気株式会社は、1927年創業のファン・電源関連製品、制御用モータなどの開発・製造・販売を手がけており、国内22拠点、海外27拠点を展開しています。工場の自動化装置などに使われるサーボモータやステッピングモータなどを扱う「SANMOTION」、装置の冷却などに使われるファンの「San Ace」、停電対策に使われる UPS など電源関連製品を担う「SANUPS」という3つのブランドを軸に、幅広い製品をグローバルに提供しています。 

海外拠点の拡大とともに事業は成長してきましたが、一方で、グローバルでの情報発信や案件創出には課題がありました。そのため、営業が築いてきた顧客接点を活かしつつ、デジタルを通じて新たな引き合いを継続的に生み出す体制を整えるべく、グローバルマーケティングの立ち上げと仕組みづくりに取り組んでいきました。 

 

グローバルでの新規案件創出に向けてマーケティング基盤を強化 

当社の営業スタイルは、見込み顧客の獲得から受注、そしてアフターフォローまで、すべて営業が担う「先発完投型」でした。しかし、業務範囲が広く必要なスキルも多岐にわたるため、営業担当者の負担が大きいと感じていました。そこで私は、「デマンドセンターを作ろう」と心に決めて、前工程をマーケティング、後工程を営業として分業・仕組み化することに挑戦しました。 

社内での企画提案から始め、CRM・SFA・MA の導入などゼロからマーケティングや営業の基盤を構築していきましたが、さまざまなツールや Excel などを活用し少しずつ仕組みを構築していくなかで、マーケティングから営業までの各プロセス間で情報管理が分断され、システムをまたぐごとに少しずつ情報が欠落していくという課題がありました。そこで、2024年にすべてを1つのプラットフォームに統合しました。結果として、日本だけでなくグローバル拠点を含めてマーケティングと営業が顧客状況をリアルタイムに共有できる統一基盤が完成し、グローバルマーケティングを強化するうえでの大きな前進となりました。 

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グローバルマーケティングを進めるうえで直面した「母国語のコンテンツ不足」という壁 

 こうしてグローバルマーケティングを実践するためのインフラは整ったものの、いざ実行に移すとなると「マーケティングに使えるコンテンツがない」という新たな課題に直面しました 

当時、事例サイト「TECH COMPASS」や製品サイト「SANYO DENKI PRODUCTS」は、社内でなんとか英語に翻訳して公開していましたが、すべて人力での対応だったため多大な時間がかかっており、日本語のコンテンツを発信するタイミングとどうしてもタイムラグが生じていました。また、英語圏以外の海外拠点では、お客様により深く理解いただくためにも「母国語でコンテンツを発信したい」というニーズがありました。

 そんな時、マーケティングイベントで WOVN.io を知り、大きな衝撃を受けました。元のコンテンツを公開すれば瞬時に多言語化されること、海外 SEO にもしっかり対応できること、そして既存の自社サイトに後付けで簡単に導入できるという点に魅力を感じ、導入を決定しました。プラットフォーム統合の際と同様、新しい取り組みゆえに社内調整が非常に大変ではありましたが、全てのステークホルダーと話す覚悟を持って進めました。

  

スピーディな10言語対応を実現。アクセスユーザー数は3.6倍となり、確度の高いお問合せも4.3倍に 

WOVN.io を活用して、現在は10言語に対応しています。以前は社内で翻訳を行っていたため、英語対応だけでも大きな負担でしたが、今では日本語ページを更新するだけで自動的に全言語に反映されます。仮に10言語すべてを人力で翻訳・公開した場合と比較すると、実質的に約90%の工数削減効果を生み出している計算になります。多言語対応にかかる新たな工数がほとんど発生しない仕組みができたことで、今まで対応できなかった言語でも発信が可能になり、世界中の幅広いお客様に山洋電気の情報を母国語でお届けできるようになったことが一番の成果です。

 Web サイトを多言語化した効果は、数字にも明確に表れています。英語以外の各言語サイトのアクセスユーザー数の合計は、導入当初に比べて3.6倍に増加しました。お問合せ件数も4.3倍と大きく伸びています。地域別で見ると、最近はインドからのお問合せが増えています。お問合せの内容も、製品仕様の詳細や見積もり依頼など、しっかりとサイトをご覧いただいたうえでの案件に直結する具体的なお問合せが増えたことも大きな成果です。 

また、言語別のアクセス状況を見ると、韓国語・ベトナム語・インドネシア語サイトでは、約90%がそれぞれを母国語とする国からのアクセスとなっていて、各国のユーザーに母国語でしっかり届いていることが分かります。その他の言語でも母国語とする国からのアクセスは高い割合を占めています。多言語での情報発信は、山洋電気グループのマーケティングの取り組み強化に間違いなく貢献しています。

さらに、スピード優先でまずは多言語で発信する、ということの重要性にも気が付きました。完全人力翻訳と比べての翻訳品質を懸念される声もありましたが、WOVN の AI 翻訳で情報発信した結果、しっかり成果に繋がっています。WOVN では、修正の必要があれば簡単に人手で修正できる「ライブエディター」機能もありますし、まずは母国語での情報発信を優先したことの意義を感じました。

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多言語サイトをスタートラインに、海外拠点との連携を強化してグローバルでの案件創出を加速 

Web サイトに多言語コンテンツができたことは、グローバルマーケティングにおける「スタートライン」だと考えています。 

すでに一部の海外拠点では定期的なメール配信などのマーケティング施策に取り組み始めていますが、今後はさらに各海外拠点との連携を強化していきたいです。多言語化された Web サイトをコンテンツ・ランディング先として最大限に活用し、メールや SNS などでの発信をしっかりと行うことで、ブランディングはもちろん新規案件創出につながるグローバルマーケティングの取り組みをより一層加速していきたいと考えています。 

そして、これからも「“お客さま”と私たちが『わくわく』するマーケティングを実践する」というマーケティング部の行動指針のもと、日々試行錯誤を続けていきます。 


(取材日:2026年2月)

 

■WOVN.io を導入いただいた Web サイト

・製品サイト「SANYO DENKI PRODUCTS」:https://products.sanyodenki.com/en/ 
・事例サイト「TECH COMPASS」:https://techcompass.sanyodenki.com/jp/
・対応言語:英語、ベトナム語、ドイツ語、タイ語、インドネシア語、ヒンディー語、韓国語、繁体字、マレー語、タガログ語 

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 山洋電気株式会社 
https://www.sanyodenki.co.jp/

国:日本

1927年創業。ファン(San Ace)、無停電電源装置(SANUPS)、サーボモータ・ステッピングモータ(SANMOTION)の開発・製造・販売を行う、間もなく創業100年を迎えるメーカー。性能・品質・信頼性において世界 No.1 を目指したモノづくりを行い、グローバルで事業を展開している 

 

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 小峯 理恵子  さん

 マーケティング部 第一課 
 課長 

趣味:旅行、美術館めぐり 

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