更新日:
たった1年で多言語化Webサイトへのアクセス数は10倍に増加!海外に日本酒のこだわりをより発信できるように。
課題
-
言語が分からないため、Webサイトの更新が滞っていた
- 更新のたびに莫大なコストがかかってしまう
解決策
-
WOVN.ioでWeb多言語対応(まずは英語から対応)
- 簡単な実装でスピーディに対応
結果
-
Webサイトへのアクセス数はたった1年で10倍に
- 更新にかかるコストゼロを実現
1717年(享保二年)に創業して以来、300年以上に渡り純米酒・米だけの酒にこだわり続け、いまでは日本における純米酒売上NO.1を誇る沢の鶴。
今回、WOVN.ioでWebサイトを多言語化したことにより、たった1年で海外からのWebサイトアクセス数は10倍となったというお話を伺いました。
様々な飲み方で楽しめる純米酒は、売上右肩あがりの不動のメイン商品
沢の鶴は、純米酒を主軸とした商品展開を行っています。これまでに純米酒以外にも、本醸造酒やパック酒・カップ酒といった商品も沢山販売してきましたが、今後はそういった商品の規模を縮小しつつ、より純米酒に特化した商品展開を進めていく予定です。
というのも、最近は日本酒の生産量が徐々に減ってはきているんですが、特定名称酒と呼ばれる純米酒や吟醸酒の売上は伸びてきています。それならば、売上が伸びてきている商品にフォーカスして販売していこうとなりました。純米酒は冷たくても温めても美味しいというように幅広い温度帯の飲み方を楽しめますし、なおかつ食べ合わせの良いものも多いのがとても魅力だと思います。食べ合わせで言うと、意外と知られていませんが、日本酒とチーズはすごく相性が良いんですよ。
同時に、若い人に飲んでいただける入り口のお酒になるような商品の開発も現在進めています。今までのユーザーに満足していただくことと、これからのユーザーを掘り起こしていくことの2軸での商品展開を考えていますね。
商品をより沢山の方に広めるために、最近ではSNSを活用したPRを行っています。また、海外の方にももっと製品を知ってもらうため、羽田空港、成田空港、関西国際空港の3つの空港で試飲会も行っています。海外の方には梅酒などの甘いお酒が人気みたいですね。接客をする際は、ポータブル翻訳機の活用や、タブレットで多言語化されたホームページを表示しながら商品説明を行っています。
多言語化は、純米酒のお米や水に対するこだわりを海外に発信するため
社内で海外事業部が立ち上がった時に、海外向けの発信を行う媒体がないとどうしても認知度が上がらないと分かり、多言語Webサイトを一から立ち上げました。
ただ、サイトを立ち上げたものの、更新ができずにいつまでも古いページが残っている状態でした。廃盤になった商品もずっと掲載されっぱなしになっていましたね。いつまでも古いページを残しておくことはできないと思いつつ、1ページ更新するだけでも翻訳やシステム作業に多大なコストがかかってしまうことも更新作業が滞っていた原因でした。
また、多言語Webサイトの立ち上げ当初は、商品ページだけが翻訳されればいいと考えていたんです。でも、営業が海外へ出ていけば出ていくほど、日本語サイトに掲載されているような、温度帯での飲み比べの紹介や、お米・水へのこだわりも多言語で届けなければ沢の鶴の製品の良さが伝えきれないということに気づいたんです。そうなるとやはりWebサイト全体を多言語化しなければならないなと。
こういった課題を全て解消できるいいシステムはないかなと探していたところ、以前Webサイトのリニューアルをお願いしていた制作会社の方から紹介いただいたのがWOVNさんでした。
たった1年間でWebサイトへのアクセス数は10倍増加
いま、海外の方の日本酒に対する関心が高まっていることも相まって、Webサイト多言語化後は去年の同時期と比べるとWebサイトへのアクセス数は10倍にもなりました。WOVN.ioは海外SEO対策も可能なところがアクセス増加に繋がった要因の一つでもありますね。
面白いことに、アクセスしている方を解析してみると、ページ閲覧数は日本人が平均2ページのところ、海外の方は平均4ページと日本人よりも多いんです。やはり海外の方からすると、日本酒造りのこだわりは大変興味深いところだと実感しました。
WOVN.ioを使ってなかったら、ということは考えられない
WOVN.ioを使っていなかったら、ということは考えられないですね。全く更新がされていないページがとりあえずアップされている状態のままだったと思うので、アクセス数も1/10のままか、それ以下になっていたかもしれないです。それに、先ほどもお話したように、以前のWebサイトの作りだと更新のたびに多大なコストがかかってしまうので、多言語化するページも商品ページのみと限られた部分だけにとどめてしまい、Webサイト全体の多言語化は実現できていなかったと思います。その点WOVN.ioを利用すると、更新作業にかかるコストがゼロというところは本当に助かっています。
WOVN.ioの運用に関しては、すごく使いやすいと思います。UIがわかりやすいせいか、マニュアルを見なくてもなんとなくで操作ができてしまうんです(笑)。WOVNさんの日々のサポートも手厚くて、操作方法をとても丁寧に教えていただいています。
今後は、より海外の方に向けたWebサイト展開をはかる
例えば樽酒を翻訳するとこんな訳になるんだ、と驚いたことがあります。やはり日本固有のものを多言語化する際、どんな言葉でどう表現するかは難しいところだなと感じています。
中国語の場合は表記が漢字なので、ある程度こちらの意図が伝わるかなとは思うんですが、英語や韓国語だと、本当にこちらが意図していることが伝わっているのかなと思う部分はまだあります。なので、伝えたい言葉や文章をピックアップして、それぞれの国で日頃日本酒に関わっている現地スタッフにサポートしてもらいつつ、より伝わりやすい表現を見つけていけたらと思っています。
また、今後は海外の方に好まれている商品をピックアップして、海外の方向けのWebサイトを作ってみるのも面白そうですね。
(取材日:2019年11月)
■WOVN.io を導入いただいた Web サイト
コーポレートサイト
URL:https://www.sawanotsuru.co.jp/site/
※外部サイト へ移動します
沢の鶴株式会社
https://www.sawanotsuru.co.jp/site/
国:日本
業種:食料品
企業規模:〜300名
日本酒の銘醸地である灘の蔵元として、創業から300年以上に渡り、良い米と水で昔ながらの伝統的なお酒造りを守り続け、日本での純米酒の売上はNo.1を誇る。現在では、世界約30ヶ国に商品の輸出を行ったり、日本酒の勉強会や試飲活動などを通じて、単なる日本酒の販売だけにとどまらず、日本の伝統ある酒文化を世界中の人々に伝える活動も行っている。