globalized_no2025_no21_web_banner_mobile_1000x60-3

公開日:

変化に柔軟に対応するために。スズキが選んだのは、導入・運用が簡単で安心できる WOVN.io

casestudy-kv-Suzuki

課題

  • 従来は、各部門に分散するコンテンツの制作者が必要に応じて自ら英語化しなければならず、工数がかかっていた

  • 日本語のみの情報を英語話者が読む場合、外部の翻訳ツール利用による手間の発生と情報漏洩リスクがあった

  • 周囲の従業員が英語話者に説明することもあったが、属人的な作業となるため翻訳・通訳品質が安定せず、また情報の偏りにも懸念があった

解決策

  • WOVN.io を導入し、セキュリティを担保しつつ、安定したコンテンツの英語運用を実現

効果

  • 各部門のコンテンツ制作者にかかっていた翻訳対応の工数が大幅に軽減された

  • 英語話者が、翻訳・通訳の作業なく英語でポータルサイトのコンテンツを読めるようになった

「価値ある製品を」をモットーに、自動車やバイク、船外機などを開発するスズキ。2024年度の登録車販売台数は過去最高、自動車市場の国内シェアは第2位、さらにインドなどの成長市場でも存在感を放つなど、まさに世界中の人々の“移動”を支え、愛される製品を開発されています。海外市場での販売比率が高く、世界中から従業員が集まる同社では、日本本社においても業務で主に英語を使用する従業員(以下、英語話者)が在籍されています。また、海外拠点などから研修・出向の受け入れなどで日本本社に来られる英語話者の従業員も多くおられます。

今回、そうした英語話者の方々が、重要な会社の情報をしっかり理解できるようにポータルサイトに掲載しているコンテンツを英語で安定的に発信するために WOVN.io を導入されました。導入後は、従来かかっていた翻訳の手間を大幅に削減しつつも、リアルタイムな日英情報発信が可能になったことで、安定的にコンテンツを英語話者でも理解できる環境作りをされた、というお話を伺いました。

目次>
  1. 英語話者も会社の情報を理解できるように、ポータルサイトのコンテンツを英語化したい
  2. 世の中の変化に合わせてデジタル活用を進めようとする機運が高まっていた
  3. 導入が簡単で、セキュリティ面で安心でき、すぐに活用できることが重要だった
  4. 翻訳に人手をかけることなく、品質の安定した情報を届ける環境を作りたかった

 

英語話者も会社の情報を理解できるように、ポータルサイトのコンテンツを英語化したい

スズキは、海外にも多数の生産拠点・販売拠点を展開しています。インドやインドネシア、ハンガリーなど各地に根差した現地拠点を設けてグローバル展開していることが特徴で、昨今では日本本社の多くの部署で英語話者が働く環境になってきています。英語話者の従業員は、所属する部署も日本語の読解力も様々ですので、会社の重要な情報を正しく理解してもらうためにも、英語での情報共有の重要性が高まっていました。

スズキのポータルサイトでは、経営メッセージ、コンプライアンス、セキュリティ、各種規程やルール、各部門からの発信等、従業員が業務を進める上で重要な情報を多数掲載しています。これまで、コンテンツの制作担当者が自分自身で英語話者にむけて情報発信するために翻訳作業を実施していましたが、全ての情報を満遍なく英語化しようとすると、時間や工数の面で非常に負担が大きいものでした。

また、日本語のみで掲載されているコンテンツについては、上司や同僚が翻訳・通訳して説明することもありましたが、属人的な作業である以上、翻訳の正確さやニュアンスの伝わり方、得られる情報量などに差異が生じてしまうことに課題を感じていました。また、これは日本人にも起こり得ることですが、たとえば外部の翻訳ツールの個人利用があった場合、情報漏洩のリスクもゼロではありません。

casestudy-Suzuki_01

こうした課題感から、セキュリティ面での信頼性が高く、効率的に英語化できるソリューションを探していました。私自身は以前から翻訳関連のソリューションについて調査を行っており、複数のベンダーの機能比較、運用性の確認、翻訳品質の比較などを続けていたものの、コスト・運用工数・セキュリティなど様々検討すべき項目もあり、実際に導入するには至りませんでした。

世の中の変化に合わせてデジタル活用を進める機運が高まっていた

そのような中、ポータルサイトのリニューアルを進めることが決まり、従来から課題と感じていたコンテンツの英語運用の効率化についても具体的な対応を検討することとなりました。その際、自社で一から英語化・英語運用の仕組みを構築するよりも、業務負担軽減やコスト削減、素早い対応等の観点から鑑みて、すでに市場にあるソリューションを活用する方が効果的だと考えて WOVN.io を導入することとなりました。これまでは、クラウドサービスは使わないという考えが強かったのですが、最近では、必要に応じて WOVN.io のようなクラウドサービスを導入することも増えてきました。

背景には、会社全体の変革への意識の高まりがあったように思います。一例ですが、スズキでは、『失敗を恐れず挑戦する「ベンチャー精神」に触れ、問題解決手法「デザイン思考」を学ぶこと』を目的とした“シリコンバレー研修”を行っています。2017年に開始して以来すでに15回以上、役員から若手まで延べ150人以上が現地に赴き、「お客様のために」を体現するスタートアップから学びを得ています。

こうしたプログラムを経て、会社経営を担う役員や従業員一人一人が、「変化の激しい世の中で生き残るためにも、変革をスピードアップしていかなければならない」という思いが強くなっていき、会社全体の変革につながったと感じます。

昔からのやり方にこだわるのではなく、良いソリューションならばしっかり精査した上で取り入れて、課題解決のスピードアップを図る」と動ける会社に変わったことが、WOVN.io のようなソリューションを導入することとなった背景のひとつだと思います。

導入が簡単で、セキュリティ面で安心でき、すぐに活用できることが重要だった

ソリューションの検討にあたっては、いわゆる翻訳管理システム(TMS)も調査したのですが、運用の面で各部門の担当者に負荷がかかってしまう問題があり導入には至りませんでした

私は、導入するソリューションに対してアウトプットとしての効果を求めるだけでなく「保守や管理の面で担当者が苦労しない」ようにすることに強い思いがありました。そこで、“セキュリティ面でも安心で、簡単に使えて、運用工数もかけることなく英語化・運用ができる”という観点で WOVN.io が最も合うと判断して導入を決めました。

実際に運用してみて、期待通りの成果を出せていると感じています。基本的にポータルサイトの全てのコンテンツを英語化しつつも、その翻訳・運用にかかる工数を抑えることができています。日本語を読めない英語話者が、自分自身でポータルサイトから英語で情報を得られるようになりましたので、当初の目的は達成できたと考えています。

翻訳に人手をかけることなく、品質の安定した情報を届ける環境を作りたかった

先にもお伝えしましたが、私はソリューション選定において「担当者が運用に苦労しないものであること」に重きをおいていました。また、実際の当社の運用においても、人事部門が「機械翻訳された文章は修正せずそのまま利用する。人が手を入れる作業を最小にする。」という方針を立てていることもあって、人の手がかかる作業は最小限に留められています。

今後も、WOVN.io を活用していくことで、機械に任せることのできる領域は機械に任せ、「翻訳」という作業そのものに従業員の時間・工数を割くことなく、従業員が本来力を発揮すべき業務に集中できる環境の構築を推進していきたいと思います。

casestudy-Suzuki_02


(取材日:2025年5月)

 

■WOVN.io を導入いただいた Web サイト
スズキ様社内のポータルサイト
言語:日本語 →英語

 

casestudy-logo-Suzuki

スズキ株式会社
https://www.suzuki.co.jp/

国:日本

企業規模:5,000名〜

スズキ株式会社は、「By Your Side」のスローガンのもと、四輪車・二輪車・マリンなどの多様な事業をグローバルに展開。地域に根ざした価値ある製品・サービスの提供を通じて、生活に密着したインフラモビリティの実現を目指している。

 

casestudy-Suzuki_profile_nagase

長瀬 謙悟 さん

DX推進課
主幹

趣味:DIY で暮らしやすい環境づくり、新しもの好きなのでいろいろなスポット巡りの散歩、電子工作をしてみたり、読書やゲームを楽しんでいます。

 

casestudy-Suzuki_profile_ando

安藤 朱里 さん

DX推進課
一般

趣味:休日はよくスーパー銭湯巡りをしています。

導入事例集をダウンロード
導入事例一覧