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事業立地の見直しにおけるひとつの解が「海外展開」。急務であった英語サイト構築を、WOVN でわずか1ヶ月で実現

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課題

  • 事業ポートフォリオ強化の一環である海外展開に際し、英語圏ユーザーに対する企業名及び製品の認知度を高めるツールが必要であった

  • 最適ツールと考えられるグローバルサイト(英語版)を新たに一から立ち上げ、運営管理までを行う人的リソース、予算、専任組織がなく、開発技術業務を兼任しながら最適解を探し続けていた

  • 認知度を上げる絶好の機会でもある海外展示会を前にして、グローバルサイト立ち上げ承認がおりたものの、わずか1ヶ月余りしかなく時間との戦いであった

解決策

  • 日本語サイトをベースに AI 翻訳を駆使することで英語版サイトの制作工数・負荷を大幅に抑えられる WOVN.io を導入

  • 事前に用語集に登録をすることで、専門用語・固有名詞の誤訳を抑えられる、修正にかける工数もほとんど発生しないため、サイト制作時間の短縮を実現
  • イニシャル・ランニングを含めたトータルコストを抑えて英語サイトを立ち上げ

効果

  • 1ヶ月で英語サイトを立ち上げ、海外展示会で企業ならびに製品紹介に活用

  • 海外向けのリスティング広告施策と組み合わせ、海外からのアクセス数が激増

創業から100年以上にわたり、顧客の課題解決に寄り添う提案型のものづくりを続けてきた多田プラスチック工業。樹脂やウレタンの成形技術を基盤に、マイクロポンプの開発・製造にも取り組み、自動車・家電・住宅設備・産業機器など幅広い分野で実績を積み重ねてきました。近年は海外展開も視野に入れています。その取り組みの一環として、海外向けの情報発信を強化するため、WOVN.io を活用してコーポレートサイトの英語化を行いました。本記事では、海外展開を進める背景や展望、そして英語化の手段として WOVN.io を選択した理由について、海外事業を推進する開発技術部の佐藤様にお話を伺いました。

目次>
  1. 顧客の要望に応え続けた100年。樹脂成形技術の延長線で生まれたマイクロポンプ事業
  2. 国内市場の成熟を背景に、海外を次の成長軸に
  3. 海外展開の第一歩は展示会から。過去の経験から見えた、英語サイトの重要性
  4. 海外展開に不可欠だった英語サイト。1ヵ月で英語化できた WOVN.io という選択肢

 

顧客の要望に応え続けた100年。樹脂成形技術の延長線で生まれたマイクロポンプ事業

当社は1919年に「多田製作所」として創業し、100年以上にわたってものづくりを続けてきました。創業当初はエボナイトを原料とした印鑑母材の製造販売を事業とし、戦後はプラスチック射出成形を基軸とした「株式会社多田製作所」で再出発を切りました。これが今の「多田プラスチック工業株式会社」の前身となります。その後ウレタン発泡成形技術を取り入れ、そして自社開発事業としてマイクロポンプ開発を手がけました。
現在これらの技術・製品は当社の3本柱となり、それぞれが「射出成形事業部」「ウレタン成形事業部」「自社開発事業部」として独立採算運営をしています。

当社の社是「アイデアと技術で社会に貢献する魅力ある会社」にもあるとおり、これまで培った技術力をもって、それまでの受注型事業から提案型事業への変身、あるいは需要開拓をする創注への転換を目指してきました。特定顧客に依存しない自社開発商品を開発すべく立ち上げられたマイクロポンプ開発は、まさにその流れの中で遠心ポンプ~ダイアフラムポンプ~チューブポンプと次々と開発を重ねてきました。

こうした背景から、営業部門同様に技術部門もお客様との対話を重視しています。定期的な面談を通じて新たな要望を相談いただいたり、新規製品につながるテーマをご紹介いただいたりするケースが多いですね。その一方で、展示会や公式サイトは、新しい分野や企業との接点づくりに活用しています。

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国内市場の成熟を背景に、海外を次の成長軸に

現在、当社の製品はほぼ国内市場向けに供給されています。その国内市場も、完成品メーカーの製造拠点海外シフトや、2009年をピークとした総人口の減少化が進み、環境変化が急速に顕在化しつつあります。一方、海外でも環境変化は起こっており、世界的な高齢者人口増加と健康意識の高まり、労働力不足による自動化・ロボット化への転換、半導体・EVなど特定市場の爆発的な伸びなどが挙げられます。

安定した国内市場とグロースする海外市場を鑑みて、事業立地そのものの見直しが必要だと考えるようになりました。そうした中で注目したのがアメリカを含む北米市場です。

成長著しい医療・ライフサイエンスではアメリカが世界最大の市場であり、そこに開発技術者や巨額の資金(投資)が集まり、次々と新しい臨床検査機器の開発が進められています。どんな新しい装置であっても、検体・試薬・水・洗剤などの液体移送は必要であり、そこに当社が取り扱っている小型ポンプのニーズが潜在的にあります。世界中の有力企業はアメリカに研究所や開発拠点を置いているため、当社がアメリカを攻略する理由はそこにあります。

ただし臨床装置ともなると要求される品質基準レベルは格段に高く、我々の保有する技術では要求される品質をクリアするのが困難という現実的な課題にも直面しました。そこで市場攻略に併せて、開発技術の深化と進化を進めているところです。

海外展開の第一歩は展示会から。過去の経験から見えた、英語サイトの重要性

アメリカ進出の第一歩として選んだのが、2025年2月に開催された MD&M West への出展です。MD&M West は、医療機器や臨床検査機器分野における世界最大級の展示会の一つで、北米を中心とした多くの医療機器メーカー開発者と接点を持てることから、アメリカ市場を本格的に開拓していくうえで第一歩として適した展示会だと判断しました。

実は、当社は数年前にもアメリカの展示会に出展した経験があります。ただ当時は、英語のWeb サイトもなく、ブースにはパンフレットを設置するだけの状態でした。その結果、来場者との十分な接点を持つことができず、出展後の引き合い獲得にもつながりにくかったという反省があります。その経験から、海外展示会への出展を継続できていなかったのが実情でした。

今回はこのような反省を踏まえ、「本気で海外に進出するためには、まずは当社のこと、および当社の製品についてきちんと知ってもらう必要がある」と考えていました。
特にアメリカでは飛び込み・電話・メールなどの営業が難しく、当社のことを知ってもらうためにはいつでもアクセス可能な Web サイト、それも英語版のサイトがなければ話にならないと判断しました。こうした背景から、今回は英語版サイトを用意したうえで展示会に臨むことを社長をはじめとした経営層に決心してもらいました。

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海外展開に不可欠だった英語サイト。1ヵ月で英語化できた WOVN.io という選択肢

英語の Web サイトをどのように構築するか検討する中で、以前からお話を聞いていた WOVN.io も選択肢の一つとして浮上しました。導入の決め手となったのは、短期間で英語サイトを構築できる点です。契約から1ヵ月という短期間で導入〜英語サイトの公開までを実現でき、実際に出展した海外展示会でも、名刺に記載した QR コードから英語サイトへ誘導するといった活用ができました。もし新たに一から英語サイトを立ち上げていたとしたら、このスケジュールには間に合わなかったと思います。

また、初期の工数・コストを抑えながら英語ページを作成できる点も魅力でした。海外進出は、まだ売上が立っていない分野への投資でもあるため、初期段階で大きな構築・運用コストをかけることはできません。その点、WOVN.io であれば、簡単に導入できるだけでなく、日本語サイトの更新に連動して自動で英語化を進められるため、イニシャルコスト・運用負荷の両面で現実的な選択肢だと感じました。

展示会での接点づくりに加えて、現在は英語サイトを起点に、アメリカ・カナダに向けてのリスティング広告の運用も行っています。商談期間の長い製品であるため受注までの道のりはまだこれからではありますが、アクセスや問い合わせ数の増加といった形で、投資に対する手応えは確実に表れ始めています。

今後は、スペックや性能で製品を絞り込める UI の整備や、チャットを活用した見積もり対応など、海外ユーザーにとってより使いやすいサイト構成への改善も検討しています。WOVN でも、サイト来訪者を問合せにうまく誘導するソリューションを展開予定と聞いているので、引き続き活用していければと考えています。あわせて、北米に限らず他の地域への展開可能性も探りながら、対応言語の拡充についても検討していきたいですね。


(取材日:2025年12月)

 

■WOVN.io を導入いただいた Web サイト
URL:https://www.tadapla.com/
言語:日本語 →英語

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多田プラスチック工業株式会社
hhttps://www.tadapla.com/

国:日本

企業規模:〜300名

1919年に設立された、超精密成形・ポリウレタン発泡成形およびマイクロポンプの開発製造メーカーであり、BtoB 取引を主体として様々な分野の企業様に製品を供給。お客様の課題解決に寄り添う提案型の開発スタイルを強みとし、構想段階から量産まで一貫して対応できる体制を構築。近年では、特に海外でのニーズが高いマイクロポンプ事業を軸として、海外展開を企画推進中。

 

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佐藤 賢志 さん

開発技術部
部長

趣味:ロードバイクで、より遠く、より高くまで走ること

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