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英語ブラウザユーザーからのアクセスは2倍以上に。運用工数ゼロ、動的サイトをわずか3週間で英語化。

CaseStudy - KV - ユーザーベース

課題

  • 日々大量にある更新情報を、人力のみで継続的に翻訳し続けるのは非現実的
  • リアルタイム性のある情報を、網羅的かつスピーディに英語対応したい
  • 非日本語話者の海外投資家にも INITIAL を活用いただきたい

解決策

  •  動的コンテンツの多いサイトの多言語対応に強みをもつ WOVN.io を採用情報
  • プラットフォームとして重要である検索画面の英語化までも対応できる WOVN.io を採用

結果

  • 英語ブラウザからのアクセス数は 2 倍以上に
  • 回遊率が高まり、多くのページを見てもらえるように
  • 運用工数はゼロ、わずか 3 週間で英語サイトを構築

スタートアップ情報プラットフォームとして、多数のメディアで引用される国内スタートアップの資金調達動向や独自のスタートアップ成長モデルなどを公表している「INITIAL」。非日本語話者である海外投資家へ情報を届けるため、また英語化を希望するユーザーの声にこたえるため、WOVN.io を導入して英語対応を行いました。導入に至った背景から導入後の効果まで詳しくお話を伺いました。

<目次>

データ、UI/UX、サポートに強みを持つ INITIAL

INITIAL は主に、スタートアップへの投資検討や事業協業を模索される方に向けて、スタートアップのファイナンスや競合情報を提供し、投資先を選定するためのリサーチの場としてご利用いただいています。INITIAL の強みは3つです。一つ目は「データ」。社内に独自のリサーチチームをおき、日々各スタートアップのニュースや資金調達情報などを収集しています。二つ目は「UI/UX」。単に情報を見せるのではなく、ユーザーに寄り添ったインターフェースを提供し、直感的な操作で、ほしい情報にアクセスできます。三つ目は、「サポート」です。弊社には VC/CVC でのスタートアップ投資経験、事業会社での M&A や新規事業開発経験、はたまたスタートアップでの就業経験など多様な経歴のメンバーが在籍しているため、ビジネスを理解した上でのサポートができています。

投資家の方は主に、ソーシングのリスト作成を行ったり、関心のある領域を常にウォッチしたり、あとは起業家に会う前の事前調査をしたり、というような使い方をしています。メインユーザーは国内の投資家ですが、最近では海外投資家からの引き合いも増えてきました。これが今回の英語化の理由の一つでもあります。


海外からの引き合い増加、ユーザーからの英語化を求める声

実は昔、自前でサイトを翻訳し、英語コンテンツを提供していたことがありました。ですがその時は、UI だけを英語化する形で、日々アップデートされる情報に関しては膨大すぎて手が回らず、結局多くのコンテンツは日本語のみでの提供となっていました。その後、英語運用自体が回らなくなってしまい、一旦英語化をストップしました。当時英語でのお問い合わせがあった時は、個別で対応していましたね。そのため、特別なことがない限り日本語がわからない方にはご利用いただけない状況でした。

ですが先程もいったように、最近になって海外投資家が日本のスタートアップへ投資するケースや、海外に本社をもつ日本支社の方が INITIAL をご利用していて、本社へ英語でレポーティングしたいというケースが増えてきました。そしてユーザーからも英語化への要望の声が上がってきたこともあり、再び英語対応に踏み切りました。

さすがに今回は英語対応を自前でやるという選択肢はありませんでしたね(笑)。日々入ってくる膨大な情報を、すべて・継続的に・人力で更新し続けることは現実的ではなかったです。

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サイト英語化で大事なのは「スピード」、今日の情報を明日翻訳していては遅い

個人的な感覚になりますが、英語化にあたって一番重要なのは「スピード」だと思います。いかに日々スタートアップの情報を早くキャッチアップして、アンテナを貼っておけるかが大事な世界ですので。そうなると、今日出た情報を明日英語に翻訳するのではもう遅いです。

WOVN さんのサービス自体は結構前から知っていました。INITIAL でもコンテンツとして一度取り上げたことがありましたね。導入の決め手は、動的コンテンツの自動検知・翻訳運用が可能なことや開発不要で簡単に導入できるなど色々ありますが、“検索画面の英語化も可能”であることが一番大きかったですね。やはり情報プラットフォームですので、ユーザーが情報を探すうえで最も使われる検索画面を英語対応できることが他サービスとの差別化ポイントにもなりました。


英語ブラウザからのアクセスは2倍以上、多くのページを見てもらえるように

WOVN.io 導入後、英語ブラウザからのアクセスは2倍以上へと、すごく伸びていました。さらに、英語対応したことで、有料版である「INITIAL Enterprise」の海外ユーザー獲得にもつながりました。日本語のみで提供していたらユーザーとなり得なかった方たちにまで、情報を届けられるようになったんだなと実感しました。

社内の評判もとても良いです。たとえば海外クライアントの担当者からは、サイト英語化を待っていたお客様から感謝されたというエピソードも聞いています。

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運用工数はゼロのまま、非日本語話者へ INITIAL のサービスを提供する環境を構築

導入も3週間とスムーズにできました。それもすごく頑張ったというわけではなく、です。今は、調達に関する特有の用語や会社名はあらかじめ辞書登録をして、基本的に自動翻訳・公開機能を使って運用しています。たまに社内から翻訳の修正依頼が上がってきた場合にのみ修正するだけなので、実質運用工数はゼロですね。

WOVN.io を導入し、非日本語話者の方に INITIAL を提供できる環境が整ったので、今後は英語以外の言語にも展開していきたいです。また、Crunchbase 社と連携したことにより、海外のスタートアップ情報も INITIAL で提供できるようになっているのですが、ここは現在英語のみでの発信となっています。なので WOVN を活用して、今度は英語から日本語へ情報を展開して、より多くのユーザーに届きやすい形にしていけたらなと考えているところです。


(取材日:2023年2月)

■ WOVN.io を導入いただいた Web サイト

スタートアップ情報プラットフォーム「INITIAL」
URL:https://initial.inc/
※外部サイトへ移動します

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導入事例 - ユーザベース 

株式会社ユーザベース

https://www.uzabase.com/jp/

国: 日本

企業規模:1,001名〜

コアアセットである経済情報(データ・コンテンツ・人の知見)の共同活用により、アジャイル経営の実現をサポートする SaaS、国内最大規模の経済ニュースメディアなど、複数の事業・サービスを展開している。

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河野 文弥 さん

INITIAL事業

執行役員 CPO(Chief Product Officer)

趣味 写真、美術館巡り、デスク環境を整えること

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