公開日:
動画コンテンツの海外輸出。WOVN.video で英語字幕の業務フローを DX。コスト7割削減・制作スピード2倍を実現
課題
-
実写コンテンツの海外販路拡大を推進する中で、しっかりと内容を理解してもらうためには英語字幕対応が必須だった
-
見積もりから納品までの字幕対応フローが複雑かつ時間がかかっていた
-
部分的な字幕修正作業も都度外部へ依頼する必要があったため、より簡単に好きなタイミングで修正を行える方法を模索していた
解決策
-
英語字幕作成にかかる複雑・面倒なフローを簡略化できる WOVN.video を導入
-
管理画面上でいつでも簡単に英語字幕の微調整を行うことができる WOVN の、視覚的わかりやすさや操作性の高さを評価
効果
-
1本の動画あたりの英語字幕作成にかかる時間とコストを7割削減と制作スピード2倍を実現
-
いつでも簡単に字幕の微調整を行えるようになった
-
字幕作成フローが簡略化されたことで、英語字幕対応を行うことに対する意思決定が早く行えるようになった
日本テレビ系列の準キー局で、関西2府4県を放送対象地域としたテレビジョン放送事業を行っている讀賣テレビ。実写コンテンツの海外販路拡大に向け、リソースやコストを抑えながら、より多くの英語字幕付き動画を作成するべく、WOVN.video を導入されました。導入後、1本の英語字幕付き動画作成にかかるコスト7割削減と制作スピード2倍を実現しました。また、簡単かつスピーディに英語字幕対応ができる環境構築と英語字幕対応の迅速な意思決定が行えるようになったというお話をお伺いしました。
<目次>- 海外販路の拡大を推進する中で、日本語コンテンツの英語字幕対応は必須
- 英語字幕対応フローの簡略化、管理画面の視覚的なわかりやすさや操作性の高さを実感し WOVN.video を導入
- 英語字幕対応のスピード感がガラッと変わった。1本の動画あたりの英語字幕作成にかかる時間とコスト7割削減、制作スピード2倍を実現
- 簡単かつスピーディに英語字幕対応ができる環境を構築。ラインナップを増やし、さらなる海外販路拡大へ
海外販路の拡大を推進する中で、日本語コンテンツの英語字幕対応は必須
私は実写コンテンツの海外販売を担当しています。
日本の実写コンテンツは、アニメに比べるとまだまだ海外での販売が進んでいないことが現状です。近隣の韓国や台湾、香港では継続的なお付き合いがある中で、今後はもっと色々な地域を開拓して、販路を拡大していかなければならないと考えています。
最近の印象でいうと、トルコの企業様が日本ドラマのリメイクに興味を持ってくださっています。トルコでは親日家の方が多かったり、女性にフォーカスが当たったコンテンツが人気だったりしますので、我々としてもトルコの方々にささるコンテンツが絞り込みやすい部分もあります。
海外のバイヤーからは、コンテンツの中身を精査して本当に買うに値するかを検討したいと言われることが多いです。日本のキャストや原作など、知名度でコンテンツをジャッジできるバイヤーが近隣国以外にはあまりいないため、海外販路を拡大する上では、コンテンツの良さをしっかりと届ける必要があります。その際、英語字幕のついていない日本語コンテンツをそのままお渡ししても、内容を理解できず、検討テーブルにすら乗らなくなってしまいますので、英語字幕対応は必須でした。
ただ、本来はすべてのコンテンツに英語字幕をつけることが理想ではあるものの、時間・予算・作業量・費用対効果などの面を考えると現実的には難しいです。ですので、まず売れる確度が高い・積極的に販売したいコンテンツを厳選して英語字幕対応を行っていました。
英語字幕対応フローの簡略化、管理画面の視覚的なわかりやすさや操作性の高さを実感し WOVN.video を導入
これまでの英語字幕作成フローは、多くの工程があり、時間がかかっている状況でした。
【これまでの英語字幕作成フロー】
1.字幕制作会社に、1本の英語字幕対応にかかる見積もりを都度依頼する
2.見積もりの社内確認・承認を行う
3.社内承認後、字幕制作会社へ正式発注を依頼する
4.字幕制作会社に日本語台本や映像をお渡しし、英語字幕を作成いただく
5.字幕付き動画サンプルを見ながら、Excel ベースで英語字幕の修正を行う
6.修正した英語字幕を、字幕制作会社へフィードバックする
7.英語字幕を焼き付けた動画が納品される
日本語コンテンツと Excel の英訳を見比べながら翻訳チェックしなければならなかったり、 字幕制作会社とメールで何往復もやり取りがあったり、おそらく正式発注後に翻訳者のアサインもされると思いますので、要所要所で手間や時間がかかっていましたね。ですので、英語字幕対応をスピーディに行うためには、改善の余地があるのではないかと思っていました。
最近では、安価で人力での翻訳チェックを行う必要もなく、すべて AI だけで英語字幕対応が完結できてしまうサービスなども多くありますよね。そういった中で、どの程度まで AI を活用するのがベストだろうと社内で話が上がってきた頃に、映像コンテンツ系の展示会で WOVN 副社長の上森さんとお話させていただく機会がありました。実際にデモを見て、管理画面の視覚的なわかりやすさや操作性の高さを実感し、AI 翻訳ではできない自由な修正などができることもあり、WOVN.video の導入を決めました。
英語字幕対応のスピード感がガラッと変わった。1本の動画あたりの英語字幕作成にかかる時間とコスト7割削減、制作スピード2倍を実現
WOVN.video 導入後、1本の英語字幕付き動画作成にかかる時間とコストは7割ほど削減されました。
そして、翻訳依頼フローがすごく簡略化されました。
WOVN の管理画面上で対象の日本語コンテンツをアップロードし、あとは WOVN のご担当者に関連資料をメールでご連絡するだけで発注が完了します。あとは納品を待つだけですので、ほぼ作業はありません。
字幕修正も直感的に、簡単に行えるようにもなりました。
納品後も、英語字幕ファイルのみをダウンロードできたり、自分のタイミングでいつでも字幕の微調整を行えたりすることは、これまであり得なかったので革新的ですし、すごく便利になりました。これまでは、翻訳修正依頼のために、修正内容を整理することにも時間がかかっていたので、諦めてしまっていたこともあります。今は、ここで文字を改行しようかなとか、前のバージョンに戻そうかなと、自分で翻訳修正を完結できています。
英語字幕動画の作成スケジュールも大幅に短縮できました。
これまでは、英語字幕発注から納品までに1カ月程度かかるだろうというスケジュール感を持っていましたが、見積もり依頼やメールでのやり取りなど単発発注での作業がなくなり、WOVN の管理画面上で簡単に英語字幕チェックを行えるようになるなど、WOVN.video を年間契約したことでスピード感がガラッと変わりました。おかげで、今は少しでも売れる可能性があるならば、WOVN.video を使って英語字幕対応しよう、とすぐに判断できるようになりました。
翻訳品質についても、社内でマイナスな声が上がったことはありません。むしろこのスピード感で英語字幕が完成できてありがたいなと思っています。
簡単かつスピーディに英語字幕対応ができる環境を構築。ラインナップを増やし、さらなる海外販路拡大へ
先日ロサンゼルスで行われたアニメのイベントで、英語字幕付きの第一話上映会を行いました。映像自体がイベント開催ぎりぎりに完成したのですが、WOVN.video でスピーディに対応していただけたからこそ無事に上映会が実施できました。WOVN.video がなかったら、こんなタイトなスケジュールでの上映会は実現できていなかったと思います。WOVN さんのサポートも手厚く、イレギュラーな案件にも迅速にご対応いただけてすごくありがたいです。
これまでは、“やりたくてもできない”というしがらみがありましたが、WOVN.video を導入したことで、簡単かつスピーディに日本語コンテンツの英語字幕対応を行える環境が整いました。
いまは主に実写コンテンツに WOVN.video を活用していますが、海外チーム全体として、実写・アニメなどジャンルを問わず、必要があればどんどん活用していこうと考えています。
そして英語字幕付きコンテンツのラインナップを増やして、多くの海外リメイクを実現させるなど、一つでも多くのコンテンツの海外販売を目指していきたいです。
(取材日:2024年9月)
讀賣テレビ放送株式会社
https://www.ytv.co.jp
国:日本
企業規模 :301名〜1,000名
日本テレビ系列の準キー局で、関西2府4県をエリアとしてもつテレビ局。「ダウンタウンDX」や「名探偵コナン」「情報ライブ ミヤネ屋」など全国に向けた番組と、「かんさい情報ネット ten.」や「大阪ほんわかテレビ」など関西に根差した番組を制作・放送している。