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国際プレゼンスの強化のため、青山学院大学の4つのサイトを4言語に。WOVN で翻訳業務の効率化とコンテンツの大幅拡充を実現

課題
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英語サイトは、別途構築して運用しており、翻訳・更新作業に多大な労力がかかっていた
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英語サイトでは、リソースの問題から日本語コンテンツからピックアップした一部の情報しか発信できておらず、タイムリーな情報更新が課題となっていた
解決策
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WOVN.io を導入し、4言語で日本語と同じ量のコンテンツを情報発信できる環境を整備
結果
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翻訳・反映にかかる工数を大幅に削減し、その分の時間を広報施策・コンテンツ企画に充てられるように
- “青学人”や留学生を紹介するオリジナル記事も4言語で発信し、よりリアルな情報を世界に届けられるように
青山学院大学では、国際化推進ポリシーのもと、教育・研究・学生生活のあらゆる分野で多文化共生と協働機会の創出に取り組んでいます。その一環として、公式 Web サイトに WOVN.io を導入し、多言語での情報発信を強化。これまで課題となっていた「翻訳・更新作業の負担」を大幅に軽減しながら、より多くの海外の学生・研究者へ青学の魅力を伝えられる環境を整備しました。WOVN.io 導入の経緯とその効果について、大学広報課にお話を伺いました。
<目次>- 国際化を推進する一方で、人力翻訳の限界を感じていた
- 導入前には慎重な意見も。丁寧な説明で学内での理解を得ていった
- WOVN.io で、翻訳品質を担保しながらも運用工数を大幅に削減
- オリジナル記事も、リソースの制約なく網羅的に多言語化。アクセス数や問合せ数にもポジティブな変化
- 世界中のより多くの方々が、青学の“今”を感じられるように
国際化を推進する一方で、人力翻訳の限界を感じていた
本学では、40カ国から約800名の留学生が集まっており、全学生の4%を占めています。国・地域別では、中国や韓国が多く、最近では米国も増えてきています。海外協定校数も189校と年々増えており、交換留学の推進や多様な文化的背景を持つ学生の受け入れなど、学内外での国際交流は活発になっています。
そのような中、大学広報課としても、青山学院大学の国際化ポリシーに則り、世界中の学生・研究者・教育関係者に向けて、情報発信していくことは非常に重要だと感じていた一方で、国際的な知名度に対する課題感もあったため、「青学の教育や研究の強みを、海外の方々に十分に伝え、国際プレゼンスを向上する」という目標に向けて、大学内で検討を進めました。
これまでも主に留学生向けには、日本語と英語の2言語で Web サイトを通じて情報発信をしていました。しかし、従来の英語サイトは日本語サイトとは別で構築されており、翻訳も他部署や外部の翻訳会社に依頼していたため、翻訳の依頼から確認・反映までに多くの工数やリードタイムがかかるのが実情でした。
特に、日々更新されるニュース情報を翻訳するのは工数や時間を要するため、すべての日本語コンテンツを翻訳するのは現実的ではありませんでした。そのため、一部の特に重要なコンテンツだけを選んで翻訳し、発信するに留まっていました。
せっかくの有益な情報を海外に十分に届けられないもどかしさと、人力による多言語対応の限界を感じていた中で出会ったのが、WOVN.io でした。
導入前には慎重な意見も。丁寧な説明で学内での理解を得ていった
WOVN.io の導入について検討をはじめた当初は、学内の一部では慎重に検討したいという意見もありました。これまで長年、人の手で翻訳を行ってきたこともあり、機械翻訳に対する懸念もあったのだと思います。
そこで私たちはまず、「なぜ今、多言語化の仕組みが必要なのか」というお話から始めました。当時は、人手で翻訳を進めていたために、どうしても更新スピードやコンテンツ量に限界があり、本来であれば海外の方にも届けたい情報が十分に発信できていない状況でした。「このままでは発信量が増やせない」「国際化を推進するためにも発信を強化しなければならない」という課題を共有しながら、目指す姿を実現するための持続的な多言語化には、仕組みの導入が不可欠であることを大学内で時間をかけて少しずつ理解してもらいました。
また、WOVN.io の機能面でも、「用語集」で大学特有の用語や固有名詞を加味した上で自動的に多言語化できることや、必要な部分だけを後から簡単に手直しできることなど、翻訳品質も担保しつつ、メンテナンス等の業務作業が効率化され、その上で発信できるコンテンツ量・スピード・言語の拡がりを作ることができる、ということを伝えていきました。
こうした積み重ねが学内の理解につながり、「青学として発信を止めずに続けていくためには、WOVN のような仕組みが必要だ」という共通認識が生まれはじめ、最終的に WOVN.io の導入が実現しました。
WOVN.io で、翻訳品質を担保しながらも運用工数を大幅に削減
現在、青山学院大学では、公式サイトをはじめ、青学の最新トピックスを伝える「AGU NEWS」、研究にまつわる情報を発信する「AGU RESEARCH」、在学生や卒業生のインタビューを掲載する「AGU LIFE」の計4サイトに WOVN.io を導入しています。
WOVN.io を導入したことで、まず大きく変わったのが、翻訳・更新にかかる工数が大幅に減ったことです。これまではニュースをはじめ、コンテンツを更新するたびに翻訳依頼や確認作業が必要で、1ページの公開に数日〜1週間かかることもありました。しかし、WOVN.io の導入後は、サイトに新しいコンテンツが追加されたタイミングで自動的に更新を検知し、多言語化まで完了させることができます。
国際特許技術で、元サイトの更新に合わせて自動で4言語に多言語化(詳細はこちら)
固有名詞や大学特有の用語も用語集機能によって統一されるため、目立った誤訳もほとんどありません。人手での翻訳確認にかかっていた時間も大幅に減らすことができ、多言語化の作業のほとんどを任せられるようになりました。
体感にはなりますが、翻訳・更新にかかる工数は大幅に削減され、その分の時間を広報施策の企画やコンテンツの質向上に充てられるようになっています。
オリジナル記事も、リソースの制約なく網羅的に多言語化。アクセス数や問合せ数にもポジティブな変化
WOVN.io の導入を機に、これまで日本語と英語の2言語に限定されていた発信を、日本語を含め5言語へと大きく広げることができました。例えば、地球社会共生学部では、タイを始めとした東南アジア諸国の大学への半期留学をカリキュラムの柱としており、タイからの留学を検討されている方に向けて、タイ語での情報発信を始められたのはよかったと感じています。
また、AGU LIFE をはじめとする“青学人”を紹介する本学オリジナル記事も網羅的に多言語化できるようになり、多言語で紹介できる情報が大幅に増加しました。以前は翻訳の負担が大きく、英語版ではごく一部の記事しか掲載できませんでしたが、現在では日本語で公開している本学オリジナル記事のほとんどを多言語で自動的にリアルタイムに展開できています。留学生インタビューも同様で、これまでは日英のみの限定的な掲載でしたが、今ではほとんどのインタビュー記事を複数言語で発信できるようになり、学生のリアルな声を世界中の方に届けられるようになりました。
結果的に、青山学院大学全体として、多言語で発信できるコンテンツ量は従来とは桁違いに増えています。サイトへのアクセス数やお問合せの数、また学内留学生や外国人教授からの反響といった意味でも、ポジティブな変化がありました。海外から本学に訪問される、国や大学関係者も明らかに増加してきました。これまでは人手ではとても対応しきれなかった領域までカバーできるようになり、大学が持つ教育・研究・学生生活の魅力を、より幅広い国・地域に向けて発信できるようになりました。
世界中のより多くの方々が、青学の“今”を感じられるように
WOVN.io 導入によるサイトの多言語化によって、“世界中のより多くの方々が、青学の今を感じられる”ようになったと感じています。
そして大学広報課にとっても、多言語化が「業務量が増える特別な業務」から、「日常の発信の一部」に変わりましたし、「もっと青学の魅力を伝えていこう」という前向きな気持ちで情報発信に取り組めるようになりました。
青山学院大学の中長期計画として、受入・派遣留学生数の増加とともに、外国語で行われる科目数やダブルメジャー/ダブルディグリーの促進に取り組んでいます。その実現のためにも、今後も海外に住む多くの方々に向けて「青学で学びたい」「青学と共同研究をすすめたい」と思っていただけるような情報を、その国々の母国語で発信していくことは欠かせないと感じています。
また、今は海外向けの発信が中心となっていますが、今後は日々配信しているニュースも多言語化する予定です。青学で学ぶすべての学生をはじめ、国内外を問わずわかりやすく有用な情報を提供できる環境を整えていきたいです。
(取材日:2025年11月)
■WOVN.io を導入いただいた Web サイト
- 青山学院大学 公式サイト https://www.aoyama.ac.jp/
- ニュースサイト「AGU NEWS」 https://agu-news.a01.aoyama.ac.jp/
- 研究情報サイト「AGU RESEARCH」 https://research.a01.aoyama.ac.jp/
- 在校生や卒業生のインタビューサイト「AGU LIFE」 https://life.a01.aoyama.ac.jp/
⚫︎言語:4言語(日本語 → 英語、韓国語、簡体字、タイ語)


青山学院大学
https://www.aoyama.ac.jp/
国:日本
1949年創立。キリスト教信仰に基づいた教育を行っており、11学部・27学科と11の研究科を有する総合大学。「すべての人と社会のために未来を拓く サーバント・リーダーの育成」を行っている。2024年、青山学院創立150周年、青山学院大学開校75周年を迎えた。
お話を伺った部署:政策・企画部 大学広報課

