globalized2_no7_202310_web_banner_pc_1280x120-1

更新日:

mitsubishi-estate_KV

「WOVN.io が業界のデファクトスタンダードだと感じた。」三菱地所グループの多言語 DX 事例

mitsubishi-estate

課題

  • 事業部ごとに Web サイトが構築・運用され、多言語化手法の統制がとれていない

  • 機械翻訳では精度が低いケースがあり、誤訳を検知・修正するのも大変

  • 人の手で翻訳する場合、コストも時間もかかってしまう

解決策

  • WOVN.io を導入し、グループ内の Web サイトの多言語手法、品質を標準化

  • コンテンツの更新に合わせて自動で機械翻訳をかけ、スピーディに多言語化

  • 「ライブエディター機能*」で、機械翻訳後の修正も容易に

結果

  • 翻訳作業の運用負荷が一定軽減・効率化し、コスト削減や本業への集中を実現

  • 多言語化できていない・翻訳品質が低いことに起因する機会損失を低減

  • 多言語サイトの SEO 対策を行い、外国の検索ユーザ向けのサイト改善を実現

130年以上の歳月をかけ、丸の内を世界に誇るビジネス街へと進化させてきた三菱地所。「グローバル」の観点では、海外で事業を行うだけでなく、国内でのまちづくりにおいてもグローバルな価値観や需要を取り入れて事業を推進しています。

今回、「多言語 DX ソリューション」の位置付けで WOVN.io をご導入いただきました。三菱地所グループは Web サイトの多言語化についてどのような課題を抱えていたか、WOVN.io を導入することで、いかに多言語対応を標準化し、業務効率化を実現しようとしているか、について、お話を伺いました。

<目次>

 

グループ全体で DX を推進する上で、“Web サイトの多言語化”が課題のひとつであった

DX 推進部では、デジタル技術を活用した新たな収益源の拡大と、既存ビジネスモデルの改革による収益改善・生産性向上を目指しています。グループ全体の共通 IT 基盤の整備も行っており、世の中の SaaS 製品の調査・導入なども積極的に進めています。

今回、 Web サイト多言語化 SaaS として WOVN.io を導入した背景には、「グローバル」を意識した事業を行う中で、国内外の外国人に向けた Web サイトでの多言語発信の必要性が高まっていたことがあります。海外事業を強化するため、というのはもちろんですが、日本でまちづくりをする上でも在留・訪日外国人の存在を意識しています。訪日外国人向けの情報提供施設の運営を行ったり、MICE 関連の誘致を行ったりもしているので、Web サイトでの多言語発信は重要でした。

一方で、これまでグループ内の Web サイトにおける多言語化対応においては、各事業部がそれぞれに方針を検討し、構築・運用している状態でした。結果的に、コンテンツ制作に投下できるコスト・リソースが異なるため、多言語化対応の進度や翻訳品質にばらつきが生じており、事業上の機会損失や誤訳によるレピュテーションリスクを含めた様々なリスクに繋がる懸念がありました。こうした背景から、グループ内の Web サイト多言語化を強力に推進できるソリューションを探していました。

 

翻訳の精度、コスト、スピードの課題を解決するために「WOVN.io」が最適解だった

当社では、サイト運営を担当する社員が翻訳作業を行ったり、難しい場合は外注したりすることで多言語化を実現するケースが多いですが、この運用だとリソース不足やコスト増が避けられません。また翻訳結果を公開するまでのリードタイムもかかるため、日本語コンテンツと多言語コンテンツの公開のタイミングがずれてしまうことにも課題を感じていました。

最近では機械翻訳の品質も徐々に上がってきているので、これを活用する手も考えましたが、当社のコンテンツには機械翻訳が苦手とする「固有名詞」が多いことが懸念でした。たとえば機械翻訳エンジンと API で連携させたとしても、翻訳結果を確認してから Web サイト上に公開する、というフローにすることは難しいので、誤訳やレイアウトの修正ができない点がネックでしたね。

そのような中、WOVN.io のサービスを知り、当社の抱える課題を解決するソリューションだと思いました。
そもそも、世の中の多言語化ソリューションについて調査をしていた段階で「WOVN.io は市場におけるデファクトスタンダードそうだな」という印象を受けました。そして実際に数社から話を聞き、製品比較を行う中で、WOVN.io なら

  • 翻訳精度が高い

  • 管理画面上で固有名詞を辞書登録することもできる

  • 公開前に翻訳結果やレイアウトの確認できる

ということで、課題に感じていた部分を解消できるソリューションだと感じました。

LiveEditor
「ライブエディター機能*」なら、Web サイトのレイアウトを確認しながら翻訳結果を簡単に修正可能


他社製品との比較という観点では、「UI が抜群に良く、管理画面での翻訳作業が簡単」と「多言語サイトの SEO 対策が可能」の2点について、WOVN.io の優位性として評価できると思いました。

前者について、当社で実際に WOVN.io を利用するのは IT のバックグラウンドがない事業部門の社員であることが多いことが想定されるため、ユーザビリティが重要だと考えていました。実際に使ってみると、マニュアルを確認せずとも、どのボタンを押すとどうなるかを直感的に理解できたので、これなら問題ないだろうと思いました。

また SEO 対策の観点では、製品によっては多言語サイトの URL が変わってしまうケースや、設定に手間がかかってしまうケースがあることが懸念でした。WOVN.io は、検索エンジンに多言語サイトを認識させることができる翻訳方式を兼ね備えており、SEO を意識する上で重要な点を実現できていることが決め手のひとつでしたね。

 

WOVN.io 導入推進チームが各サイト運営担当と適宜連携し、多数のサイトへのスムーズな導入を推進

Web サイトに WOVN.io を導入するまでの流れはとてもシンプルです。

  1. WOVN.io 導入推進チームが、導入候補となる グループ内 Web サイトを選定

  2. 導入候補のサイト運営担当者と直接やりとりし、導入を支援

  3. 操作説明会や各種設定を行い、3か月程度で多言語 Web サイトを公開

mitsubishi-estate_step

WOVN.io 導入推進チームが手続きを終えれば、あとは WOVN が丁寧に導入支援をしてくださるので、スムーズに導入が進んでいると感じています。実際にサイト運営担当者からの評判は上々で、「管理画面がシンプルでわかりやすい」「ライブエディター機能*が便利」「サポートが手厚い」などの声を聞いています。既に5つのサイトに WOVN.io を導入していますが、関与した社員のほとんどから同じようなポジティブなコメントをもらっていますね。特にサポート担当の S さんの安心感は、言葉では言い表せません(笑)。

翻訳スピードの向上、手間・コストの削減という意味でも効果を実感しています。感覚値なので具体的にこのくらい、という数字はお出しすることは難しいですが、WOVN.io を導入したサイトに関しては、生産性を向上できたことで、担当者が多言語化対応に多大なリソースをかける必要がなくなり、その分の時間を本業に割くことができるようになったと思います

 

「WOVN.io 導入推進チーム」が中心となり、グループ内でのさらなる利用促進・生産性の向上を目指す

前年度までは、立ち上がり初期ということもあり、社内のポータル上で WOVN.io の存在を周知しておき、実際に問い合わせがきた場合に導入手続きを進めるという“受け身の姿勢”をとっていました。その過程において一定の導入実績・成功体験を作ることができましたので、今年度からは、より“攻めの姿勢”でグループ内での WOVN.io の利用を促進できるように取り組んでいくつもりです。具体的には、新たに WOVN.io 導入推進チームを組成してグループ内の導入候補サイトを洗い出し、優先度が高いと考えられるサイトから導入に向け働きかけていく、という流れを考えています

また、このチームに事務手続き周りの相談窓口を集約することで、手続きにかかる工数の削減を見込んでいます。さらに、WOVN.io を多言語化の共通サービスとすることで、新たに導入を検討する部門がグループ内における実際の先行事例を確認した上で、検討に時間をかけることなくソリューションを採択できると思っています。

グループ内での WOVN.io の利用を拡大させることで、会社の生産性・ガバナンスを向上させることを期待しています。これにより、多言語化にかかるコストを削減すると同時に、多言語化できていない・翻訳品質が低いことによるビジネス上の機会損失を低減し、三菱地所グループの一層の国際的な認知向上を目指していきます

mitsubishi-estate_image

*ライブエディター機能
翻訳後の仕上がり画面を見ながら簡単に翻訳を修正できる機能です。誤訳やレイアウト崩れに簡単に対処できるほか、言語ごとの画像置換やコンテンツの表示・非表示切り替えなどの操作も直感的に行えます(詳細はこちら)。

(取材日:2023年4月)

三菱地所株式会社

https://www.mec.co.jp/

国:日本

企業規模:1,001名〜

オフィスビル・商業施設等の開発、賃貸、管理収益用不動産の開発、資産運用住宅用地・研究所用地等の開発、販売余暇施設等の運営不動産の売買、仲介、コンサルティングなど

お話を伺った部署:DX 推進部

導入事例集をダウンロード
導入事例一覧