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社内コミュニケーションの重要性とは?不足理由や改善方法の紹介

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佐藤菜摘

スムーズな事業運営を進めるには、社内の良好なコミュニケーションが欠かせません。社内コミュニケーション不足は、情報共有の遅れや誤解を生み、結果として業績や職場環境に悪影響を及ぼす可能性があります。近年では、グローバル展開や外国人従業員の積極的な雇用を進める企業も増え、そういった企業では、言語や文化の違いが、コミュニケーション上の課題となるケースも少なくありません。
では、社内コミュニケーションを改善するにはどうすればいいのでしょうか。
本記事では、社内コミュニケーションの重要性や、コミュニケーション不足に陥ってしまう理由、社内コミュニケーションの改善方法などについて解説します。

社内コミュニケーションの重要性

社内コミュニケーションは、従業員同士が情報を共有し、連携を深めるための基盤となるものです。効果的なコミュニケーションは、生産性の向上、組織の一体感の醸成、さらには従業員のモチベーション向上にもつながります。情報の円滑な共有により、業務の効率化が図られ、作業の重複や無駄を削減できる効果も見込めるでしょう。従業員同士が意見を交換することで、組織全体の課題解決力や意思決定のスピードも向上します。

「社内コミュニケーション」と聞くと、チームミーティングや1 on 1ミーティング、オフィスでの雑談など、対面でのコミュニケーションを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかしそれだけでなく、メーリングリストのようなオンラインのコミュニケーションや、社内イベントをはじめとした体験型のコミュニケーションも、社内コミュニケーションのひとつです。
また近年では、働き方の多様化により、コミュニケーションの形が大きく変化しました。リモートワークやフレックスタイム制が普及し、対面でのやりとりは減少し、オンラインツールを活用したコミュニケーションが主流となりつつあります。ビジネスのグローバル化が進み、海外の拠点とやりとりする機会も増えています。
物理的な距離がある環境でのコミュニケーションは、対面とはまた違った配慮が必要です。適切なツールの選定や、従業員が安心して意見を言える風通しの良い組織風土の構築が、これまで以上に求められています。

社内コミュニケーションの役割と効果

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社内コミュニケーションは、企業においてどのような役割を果たすのでしょうか。また、社内コミュニケーションを活発させることで、どのような効果があるのでしょうか。社内コミュニケーションの主な役割と効果を以下でご紹介します。

情報共有の基盤

社内コミュニケーションは、情報共有の基盤として、業務の効率化や意思決定の迅速化を促進する重要な役割を果たします。部門間やチーム内での円滑な情報共有が実現すれば、ノウハウの共有や業務の重複や無駄が解消され、生産性が向上します。
さらに、業務の進捗や課題が可視化されることで、トラブルの兆候をいちはやく察知でき、迅速な対応が可能になるでしょう。問題の拡大を未然に防ぐとともに、顧客満足度や企業収益の向上も期待できます。

チームワークの向上

社内コミュニケーションは、チームワークの向上にも大きな影響を与えます。社内コミュニケーションが活発な組織では、部門間の壁を越えた協力体制が構築されます。相互理解と信頼関係が強化され、組織全体の生産性を高めることができるでしょう。部門を横断したプロジェクトなども、スムーズに進められます。
良好なコミュニケーションによってチームワークがよくなると、失敗をおそれずに意見を出し合える環境が生まれることもメリットです。このような環境では、創造的なアイディアが生まれやすく、イノベーションの促進にもつながります。

従業員エンゲージメント向上

社内コミュニケーションは、従業員エンゲージメントの向上にも直結します。従業員エンゲージメントとは、従業員が組織の理念や方向性に共感し、愛着を持って自発的に「目標達成に貢献したい」と思う意欲のことです。従業員エンゲージメントが高いほど、従業員と企業のつながりが強い状態だといえます。
社内コミュニケーションが活発で、従業員の意見やアイディアが尊重される環境は、エンゲージメントの向上を促します。上司や同僚に積極的に意見を聞き入れられれば、従業員は「自分の貢献が認められている」と感じ、組織への貢献意欲が高まるでしょう。また、従業員が意見を発信しやすい状況をつくることで、職場の風通しがよくなり、課題の早期発見や業務改善にもつながります。

社内コミュニケーションが不足する理由

社内コミュニケーションの重要性は認識しつつも、コミュニケーション不足に陥る企業は少なくありません。社内コミュニケーションが不足する背景には、以下のような理由が考えられます。

縦割り意識

企業によっては、部門や事業所ごとの縦割り意識が根強く残っている場合があります。特に、規模の大きな企業では、「他部門との交流がほとんどない」「他部署の人をよく知らない」といった状況がよく見られます。また、上司と部下、経営層と現場の乖離が進み、意思疎通がスムーズにいかなくなるケースもあります。
このような縦割り意識が強いと、部署間の連携が不十分になり、情報が一方的に流れるだけになります。その結果、重要な情報や意見交換が不足し、伝達ミスも起こりやすくなります。縦割り意識をなくし、異なる部門・部署間だからこそ、積極的なコミュニケーションを図るべきでしょう。

新しい働き方による影響

リモートワークの普及により、オフィスでの非公式な会話が減少し、従業員同士の自然な情報交換の機会も減少しました。ビジネスチャットなどのオンラインツールが導入される一方で、テキストのみでのコミュニケーションではニュアンスが伝わりにくく、誤解や伝達不足のリスクがあります。
また、顔を合わせる機会が減ったため、リアルタイムでのフィードバックやその場での問題解決が難しくなり、チームワークの低下や業務の遅延を引き起こす可能性もあるでしょう。

グローバル化と多様性の進展

ビジネスのグローバル化と多様性が進んだことも、コミュニケーションの壁を生む要因のひとつになっています。最近では、企業のグローバル化が進み、国籍の異なる従業員がいっしょに働くケースも珍しくなくなりました。しかし、メンバー間の言語の壁や文化的背景の違いから、コミュニケーションに齟齬が起きる場合もあるでしょう。多国籍チームにおける意思疎通の難しさが、業務を停滞させることも考えられます。

社内コミュニケーションの改善方法

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これまでに挙げたような課題を解消し、社内コミュニケーションを改善するにはどうすればいいのでしょうか。ここからは、社内コミュニケーションを改善するための具体的な方法について解説していきます。

ツールの活用

社内コミュニケーションを活発化させるために、ツールを上手に活用しましょう。例えば、複数の拠点がある場合や、テレワークで働く人が多い場合などは、ビジネスチャットの導入が効果的です。チャットツールは当事者だけでなく、チーム全員でリアルタイムな情報共有も可能で、過去の記録を時系列で簡単に確認できたり、パソコンとスマートフォンのどちらでも手軽に利用できたりするメリットもあります。
また、ブログツールや Web 社内報ツールを活用して、社内向けに情報発信することも、コミュニケーション活性化におすすめです。重要な情報の社内周知に利用できるだけでなく、社内の日常の出来事といった気軽な情報の共有も可能です。オンラインツールを利用することでリアルタイムの発信ができる他、コメントやスタンプを利用した双方向のコミュニケーションも発生しやすくなります。

業務の可視化を図るために、グループウェアを活用するのもよいでしょう。グループウェアは、チャットツールのようなメッセージ機能に加え、To Do 管理やスケジュール共有、掲示板、ファイル共有など、さまざまな機能を持つオンラインツールです。業務の進捗状況をスムーズに共有できるため、社内コミュニケーションの改善だけでなく、透明性・生産性の向上も期待できます。

定期的なミーティングの実施

社内コミュニケーションの強化と改善に効果的なのが、定期的なミーティングの実施です。例えば、上司と部下とのコミュニケーションを活発化する方法として、1 on 1ミーティングが挙げられます。1 on 1とは、上司と部下が個別に行う定期的な面談のことです。業務の進捗や課題、個人的な悩みなどを共有し、信頼関係を築くためのコミュニケーションの場として活用されます。
また、組織全体の情報交換と連携を強化するためには、部署横断的な会議を開催するのもひとつの方法です。異なる部署に所属する従業員が、それぞれの視点や知識を共有することで、組織の一体感が強まります。

従業員間の信頼を構築する仕組み

社内コミュニケーションを改善するには、従業員同士の信頼関係を自然に築ける仕組みを整えることが大切です。具体的な方法としては、社内イベントや懇親会、部活などが挙げられます。業務を離れたコミュニケーションの機会によって、従業員同士が部署の枠を超えて交流し、親睦を深めることができるでしょう。普段関わりの少ない従業員とも会話ができるので、業務では見られない意外な一面に気づいたり、共通の趣味や価値観を発見したりすることがあるかもしれません。

また、従業員同士が感謝や称賛のメッセージを伝える「サンクスカード」や、互いに評価し、報酬を贈り合う「ピアボーナス」なども、社内コミュニケーションを活発化する方法として多くの企業で取り入れられています。これらの取り組みは、従業員同士の感謝の気持ちを可視化し、ポジティブな社内文化の醸成に役立ちます。

施設の活用

従業員間のコミュニケーションを促進する上では、施設の活用も重要です。例えば、従業員食堂やカフェスペースを設置することで従業員が自然に集まり、業務外でのリラックスした会話が生まれるきっかけになります。広いスペースを確保するのが難しい場合は、従業員が気軽に利用できる休憩スペースや雑談スペース、ミーティングスペースなどを設けるのもよいでしょう。改まった会議の場では話しにくいことでも、オフィスの一角にあるミーティングスペースなら、スムーズに打ち合わせができるはずです。
その他、従業員ごとの固定席を決めずに各自が好きな席で働く、フリーアドレス制を導入する方法もあります。フリーアドレスにすれば、毎日異なる人と顔を合わせることになるため、新たなコミュニケーションが生まれるきっかけになります。

コミュニケーションスキルの向上

社内コミュニケーションの改善には、従業員一人ひとりのコミュニケーションスキルが求められます。研修やセミナーなどを利用し、従業員の対話力や、フィードバックスキルの向上を目指しましょう。個々のコミュニケーション力を伸ばすことで、従業員がより効果的に自分の意見を伝えられ、他者の意見を受け入れる能力も養われます。
同時に、マネジメント層に対するコミュニケーション教育も必要です。リーダーが模範となって積極的なコミュニケーションを促せば、部門間の連携や、組織全体の協力体制も強化されるでしょう。

グローバル対応

海外に拠点を持つ企業や、外国人従業員を雇用している企業では、コミュニケーションの面でもグローバル対応が不可欠です。多言語化ツールや翻訳機能を導入し、言語の壁を越えて従業員同士が状況を共有できる仕組みづくりを進めましょう。異文化理解を深めるための研修やワークショップを実施し、異なる価値観や習慣を尊重する意識を育成することも必要です。

社内コミュニケーションの活性化には「WOVN.io」がおすすめ

社内コミュニケーションは、企業の成長を左右する重要な要素です。良好な社内コミュニケーションを促進することで、情報共有がスムーズになり、生産性向上や業務効率化につながります。反対に、社内コミュニケーションがうまくいかないと、組織全体の連携が不十分になり、伝達ミスや業務の停滞を招く可能性があります。

社内コミュニケーションを活性化するには、企業文化や時代の変化に応じた柔軟な対応が求められます。ビジネスのグローバル化が進む中、外国人材と日本語話者のコミュニケーション不足が課題となるケースも少なくありません。例えば、従業員同士のコミュニケーションのために社内ポータルや Web 社内報を活用しようとしても、多言語対応ができていなければ、効果的な情報共有は難しいでしょう。

社内ポータルや Web 社内報の多言語化には、「WOVN.io」がおすすめです。「WOVN.io」は大手企業をはじめ18,000サイト以上へ導入されているWeb サイト多言語化ソリューションです。複雑な機能を持つ Web サイトでも、1つのタグを挿入するだけで多言語化が可能です。既存の Web サイトに後付けでき、多言語化に必要なシステム開発・多言語サイト運用にかかるリソースやコストを最小限に抑えてスピーディーな多言語対応を実現できます。
社内コミュニケーションの活性化を目指すなら、ぜひ「WOVN.io」をご活用ください。

 

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